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乳児をもつパートナーを育児疲れから守る方法

出産後、夫婦間の愛情が薄れる産後クライシス
私も一時期「産後離婚」についてひたすら検索している時期がありました。

でも、育児の何が大変でどうサポートすれば良いのか、いまいちわからない方も多いのではないでしょうか。

私も妊娠判明後、乳児のお世話は大変らしいと方々で聞き、しかし何がどう大変なのかいまいちわからず戦々恐々としました。

具体的な内容がわからないと対策も心構えもできません。

産後2年が過ぎた今、何が大変でどこがどうヤバイのか見えてきました。周りの育児中の方と話す中でも確信が持ててきましたので、

・日常生活の中で何が辛いか(育児疲れのチェックポイント)
・パートナーの状況を確認する具体的な問いかけ方
・実はビミョーな解決案

をまとめます。

これから出産を控えた方や、乳児のいる家庭の旦那さんの参考になるかと思います。
特に、甘え下手だったり弱音を吐く余裕も無いパートナーをお持ちの方におすすめです。

 ■育児疲れのチェックポイント

1.温かいご飯を食べられているか
2.ゆっくりお風呂に入れているか
3.寝れているか
4.1人の時間があるか
5.外に出ているか
6.美容院に行けているか
7.無性に涙が出ることはないか

チェックポイントをご覧ください。
思ったより、生活の基本的な部分だな、と思いませんでしょうか。
私も産んで始めてわかったのですが、想像以上に生きるうえで基本的な部分がないがしろになっていきます。

ご存知の方も多いかと思いますが、マズローの欲求段階説ってありますよね。あれでいうと割と生理的欲求が危機です。

ですので、「オシャレして外出したい」とか「豪華な外食が食べたい」とか「旅行したい」「ご褒美が欲しい」「夜遊びしたい」などの高次な欲求より、「寝たい」「あたたかいご飯が食べたい」「トイレに行きたいときにトイレにいきたい」「落ち着いて風呂に入りたい」といったささやかで、ちょっとした、しかし切実な願いが出てきます。

■とにかく自分のペースで生きられない

なぜそうなるかというと、とにかく自分のペースで生きられないからです。
家で子どもの世話をするだけならそんなに忙しくないんじゃないかな、と私も思っていました。みんなやってきたことだし。
3時間おきの授乳は流石に大変だな、3時間しか寝れないのか……でもやれなくもないかな、とも思っていました。甘かった。


現実に寝れるのは0〜2時間。というのも、授乳に1回30分〜45分くらいかかり、げっぷを出させて、オムツを替えて、哺乳瓶洗ってたら次の授乳までもう、すぐ。ぐずった赤ちゃんをあやしたり、家事をしていたら寝る時間は消えています。
授乳しているだけで一日が終わってしまうことも慣れないうちはザラです。

さらに、食事時も、子どもがおとなしくしているとは限りません。
私は一時期、冷凍パスタを食べていると息子に泣かれる呪いにかかっており、一口食べると、ふぎゃー。あやして、戻って、もう一口食べるとあぐっ、あぐっ、ふええええん。最終的にぱさぱさに乾いたパスタを再度温めて味の飛んだ麺をほおばるのです。虚無って感じ、しますよ。

お腹が空いている時やオムツを替えてほしい時以外にも、構って欲しかったり様々な理由で赤ちゃんは泣きます。そしてそのタイミングは親でも予想しきれません。
ですから、落ち着いて料理をする時間もありませんし、子供連れになるので、外食も制限されます。
しかし、母乳を出すために何か食べなければならないので、ぱぱっと食べられるものを急いで食べて終わりということが多くなります。時には止むを得ず子どもを抱っこしてあやしながら食べることも。
もちろん落ち着きませんし、メニューが片手で食べられるものに偏ってきたりします。早食い気味になってしまうのも問題です。

落ち着いて座ってあたたかいものを食べる、そんなごく普通のことが困難になるのです。食事が楽しめないことは結構なストレスです。

同様に、トイレに行きたいタイミングでぐずられたり、無茶苦茶眠いのに赤ちゃんは寝てくれなかったり。自分の睡眠時間を他人が握っているってヤバイですよね。とにかく赤ちゃんにあわせて生活すると、ごく普通の基本的な欲求がみたされず、自分の生活がどんどん荒れていきます。
まずはそれを理解することが大事です。

■パートナーの状況を確認する具体的な問いかけ方

というわけで、パートナーを育児疲れから守るために、先ほどのチェックポイントが満たされているか、ぜひ聞いてみてください。

1.温かいご飯を食べられているか
2.ゆっくりお風呂に入れているか
3.寝れているか
4.1人の時間があるか
5.外に出ているか
6.美容院に行けているか
7.無性に涙が出ることはないか

そして、「ごはん、落ち着いて食べたい」「お風呂に1人で入りたい…」等の答えがあれば、ぜひ叶えてあげましょう。

その間の家事、育児は貴方がどうにかするのです。代わりにやってもいいし、代行を頼んでも、親族に頼ってもいいので解放してあげてください。ただし、何に頼るかも好みや気分的に嫌なものもありますので、よく相談してくださいね。

■「何かやることある?」はオススメできない

優しい方なら、「何かできることある?」「何かやって欲しいことある?」とパートナーに聞いたことがあるかもしれません。

優しいですね。でもこれ、余裕がある時はあれやってこれやってと言えますが、もう全く頭が動かないほど疲れている時はただただ面倒な質問です。

何せこちらは万年寝不足の自由のない生活をしているので、「何をやってほしいか」を考える余裕すらなかったりします。

できたらチェックポイントを参考に、具体的な内容をイエスかノーで答えられる形で聞いてみてください。

また、価値観は人それぞれです。ごはんより美容院、何より部屋が荒れてるのが耐えられない、プレゼントをくれれば元気がでる!など求めるものは様々なので、相手の答えに寄り添ってあげてくださいね。

一方的な想像で外すくらいなら、ちゃんと相手に聞いた方が効果は高いと思われます。

■気にかけてくれるだけで癒される

一般的に、気にかけて労ってくれるだけでも、人は癒されるものです。もちろん、具体的な動きも取って欲しいですが、まずはよくパートナーを観察して、言葉をかける。そういったところから、パートナーにも少しずつ余裕が生まれたり、子育てにおける信頼関係・共闘関係が築かれていきます。

あなたのことを気にかけています、あなたのことが大切です。自分も家事育児に関わりたいと思っています。そういった姿勢を表明しながら、パートナーが求めているものを探っていきましょう。

何より求めているのは、主体的に家のことに関わってくれることです。無関心、丸投げだけは、勘弁してください。

■どうか、寄りって

大人なら、自分の機嫌は自分でとるべき。
助けて欲しかったら自らSOSを出すべき。
子育ては親の務め、体調管理は自己責任。

全部、正しいと思います。ですが、育児はあまりにも自分でコントロールできない部分が多いもの。特に乳幼児期はコントロール不能です。

毎日、子どもという自然現象と向かい合うのは本当に大変

どうか、やさしい気持ちでパートナーに寄り添ってください。そして、子持ちの人、子育て中の人だけでなく、すべての人が人にやさしくする余裕を持てる社会になりますように。

最後に、案外地雷になることもある、ビミョーな解決案を列挙します。参考にご覧ください。

■案外ビミョーな解決案

家族で外食
→外で子がぐずるとかえってストレスに。荷物も多く、お店選びも大変。子の面倒は全て貴方がみるくらいの覚悟があるなら良し。

義母、義父を呼ぶ
→かえって気を遣って疲れることも。関係性をみて、勝手に呼んだりしないように。

全部金で解決
→羨ましい…やってみたい…。が、パートナーにも一緒にやって欲しい!という気持ちがあることも。程度を応相談です。

とにかく価値観は人それぞれ。まずはパートナーに何を求めているか聞いてみてください。とにかくよく相談してください。

パートナーの好みに寄り添い、助け合いながら、大変ながらも楽しめる環境づくりをしてきいたいですね。

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