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【ミニマリストへの道】個人的参考図書5冊

なんとなく毎週更新を目指していたのに途切れてしまいました…。欠かさず更新している人みんな本当にすごい。これからは好きなタイミングで気楽に書こうと思います。


さて。
年明けに書いた下記の記事を通して、生き方としての「ミニマリスト」をちょっとずつ目指してみたいと考えるようになりました。

第一歩として買った小さなお財布の存在もそろそろ馴染んできたので、次は小さなカバンだなあと目論みつつ。
それと合わせて、実際にミニマリストとして暮らしている人の意見を読んでみたいと思ったんですよ。自分が持ってる考えとの相違を改めて認識してみたいなと。


それにはやっぱり一番てっとり早いのは本だよな〜ということで、関連書籍を何冊か読みました。
本屋さんで「断捨離」や「ミニマリスト」に関する棚を眺めて気になった本を手にとってみたり、ネットや読書メーターで「ミニマリスト」で検索してヒットした本の中から気になるものをお迎えしてみたり。
(モノを所有しないという観点だと正解ではないんでしょうけども、無料で見れるネット上の匿名情報よりは相応の文責を伴う書籍を信頼していますし、何より私は「本が好き」と同列で「本屋さんが好き」なので紙の本派なのです)


全然参考にならなかった本があった一方で、暮らしの範囲に限らず仕事や趣味に対する考え方へ応用できる本もありました。
今回は後者の本を「個人的参考図書」として挙げてみます。



1.ミニマリストの愛用品

一番最初に読んだミニマリスト関連書籍。
表紙にある「ものを持たない人がそれでも手放さない厳選アイテム」に惹かれて手に取ったんですが、冒頭で紹介されているミニマリストしぶさんの生活に度肝を抜かれたのです。

・冷蔵庫を持たない
自宅に置くのは常温保存できる缶詰や水のみ、鮮魚や野菜は毎日食べる分だけを買う。

・デスクを持たない
ドラム式洗濯乾燥機の上部をスタンディングデスクとして使用。

・カーテンを持たない
部屋の窓はすりガラスなので防犯面も心配ナシ。

カーテンに関しては住む人の性別や住環境(一階かそれ以外かなど)によって賛否が分かれそうですが、それはそれとして。
持っていて当たり前だと思っているモノを、本当にそうだろうか? という視点から見直し実践している光景に、率直に刺激を受けまくりました。いま職場でも生産性向上の観点からゼロベースで業務の見直しを行っているので、この発想の飛躍はぜひ参考にしたいなと。

しぶさん個人の著作も読みましたが、本書で受けたインパクトがやっぱり大きかったのと、あと暮らしに関するさまざまな場面のおすすめ品を一気に眺められることもあって、今でもたまに本書をパラパラっと眺めることがあります。



2.ふやすミニマリスト

紙の本で読みたかったので購入。
前半は何もないところに「一日にひとつずつ増やせる」というルールを課すことで、自分にとって必要なものを日々吟味する100日間の過程を赤裸々に綴った記録。
後半はその100日間を通して得た気付きという構成でして、その気付きがどれもこれも箴言だらけで本当に読んでよかったなと。
(「インプットとアウトプットの間の「感じる時間」が取れるようになる」は率直に羨ましい。手軽に実践したかったら最小限の荷物だけ持ってホテルに泊まるのがいいかも)

國分功一郎『暇と退屈の倫理学』単行本版の帯にある「パンだけでなくバラも求めよう。生きることはバラで飾られねばならない」を連想しました。と同時に自分の中に「これは絶対必要なバラだ」と思い込んでるモノがあるんじゃないか? という気付きを得られたのが一番の収穫です。
減らすことばかり躍起になるんじゃなく、所有しておくことで心が和んだり嬉しくなれたりする、そんな厳選した「バラ」をそばに置くのが私の理想なんだとも再認識。

前半部分の傍から見たら唐突だったり不合理にも思える選択が興味深いのですが、その唐突さや不合理さが受け入れられずに読むのをやめたという感想も目にしました。
でも個人的には「人間の生活ってそういう唐突さや不合理さもひっくるめたものなんじゃないの?」と感じたので全く気にならず。
本棚が欲しいという切実さもよく分かります。



3.ミニマリストな暮らし方

『ミニマリストの愛用品』に登場する方と何人かかぶってはいますが、住んでるのが過去の物件だったり違う観点からインタビューに答えていたりするので気になりませんでした。
一番良かったのはサブタイトルにもある通り、男女問わないひとり暮らしから5人暮らしまで様々、21通りのお部屋と暮らし方が紹介されていること。どんな家族構成の方が手にとっても、また一度購入して手元においておけば時間が経って住環境が変わっても必ず参考になるかと。
(私も来年からひとり暮らしじゃなくなる予定なので、本書を眺めながらの妄想が楽しいです)



4.ミニマリスト、41歳で4000万円貯める そのきっかけはシンプルに暮らすことでした。

『ふやすミニマリスト』はチャレンジの記録だったので、より日常に根付いた考え方だと、ミニマリストな方の個人名で出版されている中で一番参考になった本。
ミニマリストとしての生き方の実践に、いろんな観点から語る金銭感覚に関するリテラシーまで、経験を通して広く浅く語っていただいてます。だからミニマリストを目指す人に限らず、これからひとり暮らしを始めるとか家族が増えるとかで、新生活を始める方にも得るものが多い読書になるかと。貯めるには結局基本的なことがいちばん強いんだな…。



5.小さな暮らしは生きやすい

しぶさん同様『ミニマリストの愛用品』や『ミニマリストな暮らし方』でも紹介されているおふみさんの本。二人暮らしで引っ越し時の荷物がハイエース一台分って驚異的だと思います…。

良いなあと思ったのはいわゆる「推し」を推しながらミニマリストライフを実践されている方の意見という点。私も日常生活に欠かせない存在として推しを捉えているので、そのあたりのバランス感覚が個人的にすごく参考になりました。
推しを応援することってどうしてもモノの増量とセットになりがちですよね。自分にとって欠かせないものを手許に置くのも勿論大事なことなんですが、無尽蔵に増やし続け追い続けるといつか必ず瓦解します。
私服の制服化を筆頭とした「他の部分とどうバランスを取るか」という点も含めて、推しとの向き合い方を紹介していただいているのが、他のミニマリスト本にはない着眼点だと思います。



(おまけ)新・片付け術 断捨離

これはもう何度勧めても足りないぐらいの一冊なので何度でも話題に出します。個人的バイブル。



以上です。
短く簡潔に書きたい、って思ってもどうしても長くなってしまう…。

「ミニマリストを目指す」って目的意識を胸に据えたのはいいけども、その根底にあるのが「身軽に心地よく生きる」という願いであることは見誤らないようにしたいです。
減らすことばかりを闇雲に目指すんじゃなくて、そのために必要なものを吟味する。その過程を通して自分自身や日常を、ひいては生き方を磨いていくことに繋がればいいなと今は思います。




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