のんたま東海道中膝栗毛

31歳女、娘3歳。人生で起きること全てが「なんかウケる」。 とめどなく溢れる思考をアウ…

のんたま東海道中膝栗毛

31歳女、娘3歳。人生で起きること全てが「なんかウケる」。 とめどなく溢れる思考をアウトプットしないと、太ることに気付いたので、こちらで吐き出します。

最近の記事

砂糖とクミンの日常

私は四条ナミ。都内有名私立高校に通う高校2年の女子。入学してから、2年連続ミスコン優勝。 女子からは憧れの的、男子のマドンナ。 そして、何よりも私には、中学から付き合っている優しくてイケメンな彼氏、シュウがいる。 私とシュウは全校生徒公認のお似合いカップル。外野が入る隙はない。 私が世界のど真ん中にいるこの甘くて幸せな世界。これこそ私の日常。 そう、あの子が来るまでは。 私は一ノ瀬マコ。今日は転校初日。 転校することには、慣れてるけど、正直、新生活には、期待と不安が半々。

    • 中学生の時、委員会をクビになった私が子供の役員をやっていいのか

      私は娘の保育園の役員に選出された。 役員は各学年ごと1人選出され、選出された保護者と先生、地域の方を集めて定期的に運営委員会を開いて協議するらしい。 先生「今年度の役員を○○ちゃん(娘)のお母様にぜひお願いしたいと思いまして。お忙しいと思いますが、引き受けて頂けますでしょうか?」 私「え!?私がですか?」 先生「はい。ぜひお願いできないかと思いまして」 私「え、私でいいんですか?」 先生「もちろんです。」 本当に、嫌とか忙しいとかじゃない。「私でいいのか」なのだ。 やり遂

      • コンクリートタウンに咲いた大きな向日葵

        春が過ぎ、本格的な梅雨が来る前に、夫と娘が玄関前のスペースにプランターを置き、向日葵を育て始めた。 私が外出してる間に、2人でホームセンターに行き、種や土を買ってきたらしい。 娘「大きい向日葵咲くといいね」 夫「毎日ちゃんと水をあげればきっと咲くよ」 そんな2人の様子を見る、私の心の声は冷たく、皮肉に溢れていた。 向日葵の開花を純粋に楽しむ気持ちなどほとんど持たず、飲食店から出る煙が立ち込むこの都心のど真ん中で、向日葵を育てても、果たして咲くのか? もし咲いたとしても、

        • 可愛い娘、愛おしいほっぺ

          娘は今日も可愛い。変わらずいつも可愛い。 私のところに来てくれた瞬間、お腹の中にいた時から可愛い。 ぼーっとしていても、たゆむほっぺ。 笑ったら、えくぼのくぼみが埋もれてしまいそうな豊満なほっぺ。 ご飯を食べたら、必ず何かおかずをつけている美味しそうなほっぺ。 泣いたら、涙を吸収し、水分を含んだみずみずしいほっぺ。 全てが愛おしい。 娘が生まれて、初めて私は「愛おしい」という感情を知った。 この「愛おしい」という感情を、人は「目に入れても痛くない」などと表現する。 け

          人生とは戯曲なのかもしれない

          父の死後、初めて会社に行った日のこと。 父の葬儀が無事に終わって、一息つく間もなく、忌引休暇の終わりが近づいていた。 忌引きというには、もうちょっと喪に服す時間をくれても良いんじゃないかと思いつつも、生き残された者の現実の世界は、私の状況などお構いなしに回っていた。 出社日、会社に向かう私の足取りは、傾斜のキツイ坂を自転車で登るときくらい重い。 どんな顔をして、何を言えばいいんだろう。 というより、どんな表情で何を言うのがこの状況のベストなんだろう。 私の心の深い所に

          人生とは戯曲なのかもしれない

          2人目競争からの戦線離脱

          私は現在、3歳の娘がいる。 早生まれなので、来年の2月には4歳になる。 私は結婚して割とすぐに、娘を授かった。 娘を授かれたのはとても嬉しかったけれど、新婚時代、夫との仲は最悪で、併せて、妊娠中特有の体調不良等が重なり、とにかくお腹の中で、無事に娘を育てることに必死で、全く幸せな妊婦生活ではなかった。 しかし、娘は無事に生まれてくれた。 娘が生まれて3か月くらい経った頃から、児童館などに遊びに行くようになり、ママ友が割とたくさんできた。 そこで話題になるのが「2人目っ

          2人目競争からの戦線離脱

          おじいさん3人組、ロイホでガチ語り

          私が実家にいた頃の話。 その日祖父は、小洒落たおじいさん用のセットアップみたいな服装に、ハンチングを被って何やら準備していた。 私「おじいちゃんどこ行くの?」 祖父「これから仲間とロイヤルホスト行くんだよ」 え、徒歩5分圏内の近所のロイホにわざわざオシャレして行くのかよ。てか、仲間って何だよ。友達じゃないの?とか思いながら、 私「仲間って誰?」 祖父「いつもの〇〇と〇〇だよ。」 私「なんだ、おじいちゃんとめっちゃ仲良い人じゃん」 祖父「まあ、昔からの仲間だよ」 だか

          おじいさん3人組、ロイホでガチ語り

          ゴキブリとのシェアハウス

          まず、タイトルの文字ずらが衝撃的である。 私が実家に住んでいたころ、よく夏にゴキブリ、通称Gが出現していた。 私はGが本当に苦手で、Gが出現すると、家の中で殺人事件でも起きたのかレベルに発狂してしまう癖があった。 家族に「近所迷惑になるから、夜は静かにしろ」と何度怒られても、彼らを見かけると、反射的に発狂せずにはいられなかった。 そんな私に、発狂されたG自身も、あまりの叫び声のでかさに、一瞬ビクッとする様子を見せることもあった。 Gを見かける日が続き、私はいつ現れるかわ

          ゴキブリとのシェアハウス

          七夕の願い事、抜け駆けしないでよ

          ↑画像は娘が書いたちょっとサイコな織姫と彦星 七夕の数日前、保育園の先生から「園で七夕の飾り付けをするので○○ちゃん(娘)とお父様、お母様分の短冊を渡すので、記入して持ってきてください」と言われた。 娘はチョコレートが好きなので「チョコがいっぱい食べられますように」という可愛らしい願い事を、私が代筆で書いてあげた。 私の願い事はというと、私は最近、習っているヨガ・ピラティスで、プランクのポーズを綺麗にできるようになることに注力しているため、「プランクのポーズが上手くでき

          七夕の願い事、抜け駆けしないでよ

          お笑い芸人という職業

          私は娘を保育園に迎えに行った帰りに、スターバックスでコーヒーと娘の大好きなドーナツを買い、自転車で、近所の自然の多い公園に行き、ゆったりとした時間を過ごすのが好きだ。 特段用がないときは、毎週金曜日に娘と、こうして過ごしている。 その日も娘と公園内のベンチに座って、コーヒーを飲みながらゆっくりしていた。 すると、私たちの後ろの木の陰から、賑やかな男性たちの声が聞こえてきた。 声のする方向に目をやると、20代くらいの男性2人組が、なにやら漫才かコントの練習をしていた。

          お笑い芸人という職業

          もらいゲロする母親もトントンが苦手な母親もいるよ

          私は小学生の頃から吐瀉物が本当に無理だった。 特にあの人間の内臓的な生々しい、スメルが本当に苦手だった。 小学生の頃は、友達が不意に吐いてしまったブツを見るだけで、悪気もなく、もらいゲロしてまう人間だった。 娘を妊娠中、出産経験のある先輩に、 「赤ちゃんって、やっぱり頻繁に吐いちゃったりしますよね?それで、もらいゲロとかしなかったですか?」と真剣に聞いたことがある。 先輩は「赤ちゃんのゲロは、そんな臭わないから全然そんなこと心配しなくて大丈夫だよ、てか、そんなこと真剣に

          もらいゲロする母親もトントンが苦手な母親もいるよ

          カレーのネクストステージはビリヤニ

          みなさんはビリヤニという食べ物をご存知だろうか。ビリヤニとは、インド料理版炊き込みご飯である。ルーとご飯が分かれている、あのお馴染みのカレーとは別物だ。 私は今、カレーの街と言われる場所に、縁あって住んでいる。 この街に住み、全カレー業界を網羅したんじゃないかと思われるほど、いろんなカレーを食べた。 インドカレー、スリランカカレー、欧風カレー、スパイシーカレー、中華料理屋のカレー、あらゆるカレーを食べ、カレー舌経験値を着実に上げていた。 そんなある日、早朝に娘と公園で遊

          カレーのネクストステージはビリヤニ

          89歳酒豪サイコパス

          私の祖父、御歳89歳。今もなお、元気に酒豪をやっておられる。 私の実家は、同じ敷地内に、祖父母の家と実家が並んで2棟建っており、 2階の通路でそれぞれ繋がっている。 当時大学生だった私は、その日、夕方頃家に帰ると、 近所に住む親戚のおじさんが遊びに来ていた。 この親戚のおじさんは、祖母の弟で、祖父からすると義弟である。 酒豪の祖父は、おじさんと晩酌をしていた。 私がおじさんに挨拶をすると、おじさんは陽気な様子で挨拶をしてくれた。 私も祖父・おじさんと座って、祖母の料理

          89歳酒豪サイコパス

          子どもの頃の小さな私が今の私の救世主

          この前、娘とケンカをした。 理由は、娘が晩御飯をいつまでも食べないという、ありがちなネタ。 その日、私は出社日で、帰って屍状態になりながらも、2日便が出ていなかった娘のことを思い、食物繊維多めなメニューを作った。 だが、皮肉にも、娘への料理を作っている間に食べたおやつにより、娘は「もうご飯は食べたくない」と頑なに言い張った。 娘としては偽りのない、正直な「もう食べたくない」だったと思う。 けれど「娘のことを思って、しんどい中作った」という濃厚特製スパイスを入れて、丹念

          子どもの頃の小さな私が今の私の救世主

          大貧民とスクールカースト

          大貧民の革命とスクールカースト 私はトランプなどのカードゲームが、昔から何故か強い。 周りからは「一番そういうの苦手そうなのに」と言われることも多い。 頭お花畑のおバカちゃんに見えているのかな? 数あるゲームの中でも、大貧民が大好きだった。 社会人になってからは、やっていなかったが、職場の飲み会の時にやってから、ハマり、スマホアプリのオンライン上で対戦できる大貧民で、かなり上位まで勝ちあがってしまったこともある。 大貧民をすると、なぜか私はいつも「革命」を起こそうとす

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          カビキラーの世界

          この前、突如思い立ち、風呂掃除をした。 私はいつも「もうそろそろ掃除しないとやばい」という所までいかないと、毎日使う浴槽以外の風呂掃除はできないタイプの人間だ。 その日も、私は慣れた手つきで、梅雨時期の頑固な黒カビ、赤カビに向けてカビキラーを噴射していた。 噴射後の待ち時間を確認するため、裏面を見ると、よりきれいにしたい場合は20~30分待つと書いてあった。 その20~30分の間、ほかの家事をこなしながら、カビキラーについて考えていた。この時私は、「今、カビキラーの会社