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思考思考とDEIのお話

街に出て本屋さんをふらついていると、「○○思考」と名の付いた思考法に関する書籍を、ここ最近(と言ってももう10年ぐらいかな?)必ず見かけます。

時代背景

時代背景的にそういったニーズが高まっているのか?一昔前は「○○力」というタイトルの本が流行った。(もちろん今も出続けてはいるが)時代の流れを観察しながら書籍のタイトルを追うのも面白い。

もちろん書店というのは「見る人」によって見える世界が違う場所。
個人的な考えだが、自ずと自分自身が求めているキーワードが視界に入り、脳まで届きやすい。

なので今回の記事はあくまで僕の私見。
他の人には違う世界が見えている可能性は十分にある。なので別角度でのご意見などがあれば是非コメントを頂けると嬉しいです。

またマーケティング視点で見ると、各書籍のタイトルだけでなく装丁や配色はきちんとセグメンテーションポジショニングがなされていて、特定の世代や性別の方が好むような色や文字の大きさなど、きちんと狙ったターゲットに届くようになっている。本の装丁ではないが分かり易い例として、子供向けの本は子供の目線(身長)の高さに近い場所に置かれているし、大人向けの本は大人の視界に入り易い場所に置かれている。もしこれをご存知ない方がいたら、そういった視点で次回書店を観察してみるのも面白いと思う。

さて「○○力」から「○○思考」に書籍のタイトルが変遷している背景ですが、時代背景として「力(パワー)」より「思考(インテリジェンス)」の方が、この時代を生き抜くための武器に徐々に変化しつつあるのではないか?と考えています。

「力」という言葉を聞いて拒否反応を少しでも覚える人はいないだろうか?僕はその1人である。例えば「暴力」「圧力」「権力」などネガティブにも受け取れる「力」は多い。

また「○○力」の種類にもよるが、僕個人どうしても「根性論」「情熱」のような暑苦しさが感じられることもあり、少々うっとうしく感じることもあるのだ。

もちろん「○○力」の書籍への批判ではなく、僕自身も「鈍感力」「語彙力」「聞く力」などお世話になった本は多い。

ただ最近はどうにも「力」を無理に入れたり使うよりも「思考」を深める方が心地良いのだ。社会もそういった「努力・根性」から「効率・柔軟」というマインドへ変化している。その現れではないだろうか?

昭和辺りの諺で「ペンは剣よりも強し」という言葉がありますが、さすがに今の時代はもう剣で戦う時代ではないので、次のステップとして「ペン(文字)」の持つ意味がより細分化されているのだとも思う。

そして「ペン」とあるが、かつては メディア=「文字」が大衆への影響を広く深く効果を与えやすいと考えられていたのだろう。今ももちろんそれは変わらずあるが、そこに「言葉」も加わって来ている。いわゆるボイス系メディア、Voicy、Clubhouse、更には最近Twitterが始めたSpacesなどだ。

なので現代社会では「ペンは強し」すら既に考え直すフェーズに来ている。ボイスメディアと書いたがYoutubeなどの映像メディアももちろんその1つであるという考えです。

ともかく世界は「多様化」「進化」し続けているのである。その背景には僕も所属しているIT業界の発展が、切っても切り離せない大事な部分であることを付け加え、この項は一旦〆させて頂きます。

余談だが最近発売された「進化思考」は是非読んでみたいと思っている。

多様化する社会への対応とDEIについて

DEI=Diversity, Equity and Inclusion(多様性、公平性、包括性)
という言葉を知っていますか?

昨年辺りから少しずつ聞くようになった横文字で、かつ日本では余り馴染みがないかもしれない言葉です。

Diversity(ダイバーシティ)であれば結構聞いたことあるよ!
って方はそこそこいらっしゃるかと思います。

いわゆる多様性を受容する社会のことですが、
ここに来て「公平性、公正さ」が加わり、DEIという言葉が使われ始めました。個人的には「公平公正」って大事なことなので元々あって良かったんじゃないの?とも、元々ある前提じゃないのかな?と思ったのですが、Inclusion(受容と包括性)だけではまだ足りず、きちんと公平公正にしましょう。というのが大事らしいです。有名な事例を1つ引用させて頂きます。

「DEI」でぐぐると出てくると思うので、こういう分野にも興味のある方は是非グーグル先生に聞いてみて下さい。​

さて今回の本題はどちらかというと「思考思考」なので、こちらは1つの伏線となるキーワードとだけさせて頂き一旦〆させて頂きます。

○○思考の事例

1つ前の項で「多様化する社会」ということでDEIという言葉を書かせて頂きましたが、「○○思考」という言葉の多様化はどうなのでしょうか?思考法についての様々な多様性に合わせたニーズがあるからこそ、多種多様の思考法が生まれてきたのだと仮定します。

一旦事例としてどんなタイトルの書籍があるのか?思い浮かぶものから挙げてみます。

・ロジカル思考
・デザイン思考
・アート思考
・全能思考(個人的オススメ名著)
・戦略思考
・仮説思考
・進化思考

更にAmazonで調べたところ…

・超凡思考
・百年思考
・ゼロ秒思考
・ゼパレー思考
・クオンタム思考
・アナロジー思考
・論点思考
・超思考(銚子港で一瞬変換された…)
・究極の思考
・強運の思考
...etc

と、タイトルを見ただけで何となくどういったものか想像できるものから、全く想像できないものまで多数あり、ここに挙げた以外にもまだあるし、今後も色々新しいものが出て来るでしょう。

更に僕が結論で言いたかった「思考思考」に近い、「思考中毒になる!」という書籍もすでにあるようで「思考の世界自体」も深まっとるなぁ~と改めて思うわけです。

ということでこの項では「事例がこんなにあるんだよ」という紹介だけさせて頂きたかったので一旦〆させて頂きます。

デザイン思考とロジカル思考とアート思考の比較

最近流行りの「デザイン思考」

これはデザインする人の思考を、目的を達成する手段として取り入れようという思考で、結構一言で説明するのは難しいのですが、他の思考法と比較してみると…

・クライアントの存在は意識する
・しかしその中で多様な創造性を模索し課題を深めて行く
・実は思考と書いてあるがマインドセット的な意味合いが強い
・設計構築で言うと、プロトタイピングという、
 試しながら考えを更に深めゴールを目指す手法

ということでロジカル思考(数値からの論理的な根拠のある分析)よりもやや柔軟な思考なのである。

ロジカル思考もクライアントなどの対象者ありきで市場分析などをベースに使われることが多いが、なんらかのゴール(営利でも非営利でも)を定めているという点では共通する。

そしてここ1~2年で出て来た「アート思考」は、そもそもクライアントなどの対象者がいることを想定しない。

「芸術家とはそういうものだから!」というとんでも理論のように見えるが、最大の強みとして創造度の自由度が最も高い。何を以てしてアートか?というと、現代アートなどの常人には理解が難しいものを想像していただくか、ウィキペディアのアートの種類についてみてもらえれば分かる…かもしれない。(種類の多さは分かるかもしれないけど、その全てを理解するのは至難な世界なことでしょう。)

ということで、思考法を3つ挙げただけでも、多様性が凄く広がっている。今はそんな社会なのだ。

まとめ

ここまで話を広げていてどうまとめるのか?とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、冒頭に書いた「思考思考」が今回の1つの結論であります。そういう本もいずれ出てくるかもしれないし、僕が書くかもしれません。でも、それにはほぼ全ての思考法の本を読んでから…になるので、きっと誰かに先を越されることでしょう(笑)どうぞ、道は譲るためにあるのですから。

結果的には、思考自体を思考し始める段階に来てるということが言いたかっただけで、ここまで小難しいキーワードを並べ立てて、皆さまを混乱のるつぼに巻き込んだ犯人、それが僕かもしれません。

逆に全部余裕で理解の範疇だった!もしくは読んで理解できた!という勇者がいらっしゃったら是非是非コメント頂けると狂喜乱舞です。

そして最後にもう1つ言っておきたいたいことが、思考の多様化とDEI

そう、ここで伏線の回収をさせて頂くのだが、これらの多様過ぎると言っても過言ではない思考(思考だけではないが)を、現代社会はDEIの名の元、受容包括し、かつ公平公正にしていこうというのだ。

様々な場面でマイノリティ側に立たされがちな僕としては、嬉しい世界がこの先待っているという期待も込めて今回の記事は書かせて頂いている。

しかし…先日この話題について議論させて頂いたとある方は「現代社会ではDEIを基準として考えるには、まだまだ(この社会は)生きづらさは続きます…」とのこと。

英語が分かる方は、下記のYoutube動画を観て頂くと、ご理解頂けるかもしれない。
https://youtu.be/Uf1c0tEGfrU

簡単に和訳の要約を引用させて頂くと、

【この髪どうしてダメですか? Is my natural hair not acceptable?】
ジョン・オリヴァー氏による、
黒人が髪の毛においても差別されている現状を紹介している動画。

日本でもとある学校での髪の色や髪型についての差別問題があったことは記憶に新しいかと思います。

社会や企業がこれらを受容包括し公正公平にに扱うにはまだ時間がかかるのかもしれません。

僕は期待しています、そういう社会に早くなることを。

そして自らは率先して多様性を受容包括しかつ公正公平に扱えるような人になりたいと改めて思いました。これも「言うは易し行うは難し」で簡単なことではないと思っていますが…。

せめてSNSやオンライン上の世界からでも、そういったことが皆無の世界に近付けばいいなとも思っていますし、その期待を感じています。

それ(上記の期待)については、別途10日以上下書き途中で寝かせている、とある記事があるので…(汗)、もし興味がある方は時々「まだぁ?」と僕の背中を突っつきながらお待ちください。

尚、僕自身はタイトルの「思考思考」「試行思考中」の真っ最中でございます。

最後に。長文かつ乱文である当記事をお読みいただき誠にありがとうございました。

※恐らくリンク追加や誤字修正(がある前提)で、この記事はこの先も何度か重ねて推敲予定です。

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