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【銀行融資以外の急ぎの資金調達手法】
現在、日本政策金融公庫の「新型コロナウイルス感染症特別貸付」も信用保証協会の「セーフティネット保証4号」による融資も、申請件数があまりにも多すぎて、担当者の処理が追いついていない状況です。
2週間前に日本政策金融公庫に郵送で申込み書類を送っても、まだ何の連絡も来ていない状況です。今すぐ申込みしたとしても、融資が実行されるのは2ヶ月ぐらい先になる可能性が高いです。
コロナウイルス感染症の拡大がこのまま長引けば、融資が実行されるまでに資金がショートしてしまうという事業者も多く出てくることでしょう。
そんなピンチをしのぐための銀行融資に頼らない資金調達の方法として『契約者貸付制度』があります。
1.契約者貸付制度とは?
「積立て型生命保険の積立金の一部を貸し付けてもらう制度」のことをいいます。積立て型生命保険は解約した場合には、解約返戻金というものが戻ってきます。この解約返戻金の範囲内でお金を借りることができるのです。
2.契約者貸付制度のメリット
①スピードが速い
解約返戻金は、自分自身が積立てたお金のことです。お金を借りるといっても、銀行融資のように審査があるわけではないです。そのため、申込みをしてから手元にお金が入るまでのスピードが非常に速いです。保険会社によれば、申込みした当日に着金するということもあります。
②返済日が決まっていない
銀行から融資を受けたり、キャッシングやカードローンの場合は、毎月、一定の金額の返済が必要になります。しかし、契約者貸付の場合は、返済日の定めがないです。保険期間内であれば、好きな自分の好きなタイミングで返済することができ、返済計画を比較的に自由に立てることができます。
つまり、返済できなければ、ずっと借りておくこともできます。ただし、契約者貸付制度は複利を採用しているケースが多いので、気をつけてください。借入金額と金利の合計額が解約返戻金を超えてしまうと、保険が失効してしまうという点を忘れないようにしましょう!
③金利が低い
カードローンや消費者金融に比べて金利がかなり低いです。急にお金が必要になったときには便利です。
④信用情報に記録が残らない
カードローンや消費者金融を利用した場合には、その金額が大きいと、金融機関で融資を申込んだときに、それを理由に断れるといったことがよくあります。
しかし、契約者貸付制度の場合は、借入れをしても信用情報に記録が残らないので、金融機関に申し込む際も特に不利になることはありません。
創業融資を受ける際に、金融機関は信用情報を重視しています。将来的に創業を考えている方は、資金繰りが苦しくなったときにカードローンや消費者金融を利用するより、契約者貸付を利用することをお勧めします。
急ぎで資金が必要であるという方は、一度自身が加入している生命保険を確認してみましょう。気にしていなかったが、意外に解約返戻金が積立てられているというケースもよくありますよ。この難局を乗り切る手段の一つとして『契約者貸付制度』を簡単にご紹介しました。
ただし、保険加入後、間もない場合は積立金がほとんどない状態で、利用できないことがあります。
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