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【夢日記】<前編>サークル終わり、同期の異性Rに誘われ、仲良くパスタを食べていたが・・・。

大学生の頃の夢を見た。

僕は、バスケットサークルに所属していた。サークルがある日は、体育館を確保出来た場所に集まって、ワイワイ楽しみ、現地解散し、その後は各々でどうぞ、といった、自由な感じだった。

大体、サークル終わりになると、晩御飯にちょうど良い時間帯だったりもするので、たびたび「〇〇ってお店が気になってるんだけど、一緒に行く人~?」と、周りに呼びかける流れが、自然発生的に起きる。

僕は、いわゆる「食通」と呼ばれるタイプではない、むしろ、腹に入れば同じだろう、ぐらいに考えている「雑食」に近い人間でもあったので、自分から呼びかけることは、滅多に無い、いや、記憶が正しければ、一度も無いので、周りの状況に応じて、ノリや気分で参加することもあれば、我関せずと言った具合に、一人、サッと帰ってしまうことだってあった。

そんなわけで、今日も、いつものように、

R「あそこのパスタ屋さん気になるんだけど、誰か一緒に行かない?」

といった呼びかけがなされていた。

Rは、現実世界では同じサークルメンバーだったわけではなく、小中学校のクラスメイト、つまり、地元が同じ異性の子、なのだが、特に絡んだ記憶は無い。

厳密に言えば、成人式の後の二次会、幹事グループの一人であって、出欠確認の際、軽く会話を交わした記憶はあるのだけれど、それも、プライベートな感じは一切無かったし、その後の交流も、無い。

僕に言わせれば「なぜあなたが僕の夢に出て来るんですか?」とか「夢を見て久し振りに思い出したわ!」と言いたくなる子、なのだけれど、こういうパターンが、割と結構、あったりする。夢の内容はそっちのけで、その人に対して、モヤモヤが募ることもしばしば・・・。

余談

僕は「へー、今日パスタなんだー」と聞き流していた。食欲は刺激されなかった。口に出さずとも、今回はパスだな、ぐらいに考えていた。

ところが、他にも、4~5人の、サークルメンバーが居たと思われるのだが、誰も、都合が悪いのか、パスタが悪いのか、良く分からないが、参加の意思を表明する人が、あらわれなかったみたいだ。

R「えー、誰も居ないのー?(笑)だったらやめようかなぁ~」

Rは、そのお店が気になってはいるが一人で食べに行くほどではない、といった調子で、苦笑いを浮かべながらも、明るい調子で、そう言った。

僕「誰も行かないんだったら、俺で良ければ、付き添うけど」

僕は、周りの空気を読みつつ、ポツリと呟いてみた。

R「いいの?ありがとっ!じゃあ行こー!」

Rは、僕の声のトーンとは真逆と言って良いぐらいの明るさで、そう言い、僕は無言で頷きながらも、苦笑いから笑顔へと変わるRの顔を一瞥し、よかったよかったと、心の中で呟いた。

「誰も行かないんだったら」とか「俺で良ければ」といった枕詞が付いて回る僕の話し方に、僕自身、辟易としたりもするのだけれど、この悪癖は、なかなかなおりそうにもないなぁ、と思う今日この頃である。

そんな僕の、奥歯に物が挟まったような話し方に対して、取り立てて何も言わず「ありがとっ!」とか「じゃあ行こー!」などと言ってのけるRもまた、素敵だと思う。助かるなぁって思う。

でも、現実世界のRを、良く知らないんだけどね。僕の夢に出演してくれて、僕の夢の言動でRの印象が良くなるという。Rの立場からすると、どういうこっちゃ、だよね。とはいえ、現実で会うことは、今後、おそらく無いだろうから、別にどうでも良い話だよね、そうだよねぇ・・・。

余談

そんなこんなで、Rとパスタ屋さんに出向くこととなったのだが、ココのシーンは、特に、印象に残っていない。なんか、オシャレそうなパスタ屋さんでしたよ、ぐらいにしか記憶に無いので、サッと流すことにしよう。

多分、現実世界で経験に乏しいことは、夢の世界でもまた、克明に描かれない、ってことなんだろうね。パスタ屋さん、行ったことは、一応あるけど、たぶん、数えられるぐらいだよ。それも、両手じゃないと思う。片手。

話の流れで、パスタ屋さんエピソードを一つ披露しておくと、京都水族館に行った帰り、どこでご飯食べようか、となって、近くのパスタ屋さんに寄ったものの、そのお店には箸が置いてなくて、こっ恥ずかしい思いをした記憶が、おぼろげに・・・。

皆さん、想像してみてください。「箸もらえますか?」と店員さんに聞いて、申し訳なさそうな表情で「箸は置いてないんです、すみません」と言われる光景を・・・。

僕が、パスタを店で食べる時って、大体、サイゼリヤぐらいなもんで。あそこは確か、箸が置いていて。取り皿とか色々置いているエリアに。その調子で聞いてしまったんだねぇ・・・。

パスタというのは、フォークでくるくるっと巻き、スプーンを支えにして、口に運んで食べる、そういう食べ物なんだよ。箸でズルズルっと行くもんじゃないんだよ。「らあめんババア」のパッケージのおばあちゃんみたいに食べちゃダメよ。もっと上品に食べないとさぁ・・・。

ちなみに、パスタを、スプーンとフォークで食べる習慣が無かった僕は、上手くフォークに巻き付けることが出来ず、一緒に行っていた、当時の恋人にレクチャーしてもらって、四苦八苦しながらもいただいて、最終的には、恋人に巻いてもらって、僕の口に運ぶ、いわゆる「あ~ん」を楽しんだりしていました。

余談

何はともあれ、Rは、気になっていたパスタ屋さんに行けてご満悦みたいだったし、お店自体も気に入ったらしかった。敢えて強調しておくと、僕と行けたことが嬉しい、ではなく、パスタ屋さんに行けたことが嬉しい、そんな様子だった。

ただ、僕自身、Rに対して、特別な感情を抱いてはいなかったので、お互いがお互いを意識し過ぎていない、まさに「サークル仲間」と呼ぶに相応しい関係性が、僕ににとって、居心地が良かったりもした。

Rは、世間一般の外見評価になぞらえば、おそらく「美人」に分類されるだろうな、と思えるぐらいには、綺麗な人なのだけれど、僕の外見の好みになぞらえば、タイプか否か、と言えば、まず間違いなく、否である。

僕は「可愛い・綺麗」だと「可愛い」の方が好みだし「キュート・クール」だと「キュート」の方が好みだし「愛嬌・美人」だと「愛嬌」の方が好みだ。だが、Rは「綺麗・クール・美人」という言葉が似合う女性だった。

その、ちょうど良い距離感、みたいなものを、お互いに感じることが出来たのか、僕とRは、パスタ屋さんが近くにある体育館を使用したサークル終わりに、たびたび、そのお店へ、二人で通うこととなった。

~後編へ続く~


※後編


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