鈴木龍一郎 RyuichiroSuzuki

城西大学薬学部薬科学科で教員をしています。専門分野は天然物化学、生薬学です。漢方薬の原料となっている「生薬」の中に含まれる有効成分を解明したり、「生薬」の品質を評価する新しい方法を開発したり、機能性食品(トクホなど)の原料の有効成分(関与成分)を明らかにしています。

鈴木龍一郎 RyuichiroSuzuki

城西大学薬学部薬科学科で教員をしています。専門分野は天然物化学、生薬学です。漢方薬の原料となっている「生薬」の中に含まれる有効成分を解明したり、「生薬」の品質を評価する新しい方法を開発したり、機能性食品(トクホなど)の原料の有効成分(関与成分)を明らかにしています。

    最近の記事

    学ぶことにモチベーションは必要か

    何かの勉強会で、相原孝夫さんのお話を聞く機会を得て、「学ぶことにモチベーションは必要か」ということについて考えてみました。相原さんは株式会社HRアドバンテージ 代表取締役社長をなさっている方で、『仕事ができる人はなぜモチベーションにこだわらないのか 』(幻冬舎)など多くの書籍を書かれています。 これまで「モチベーションは学校の学びに必要」だと思っていましたし、学生さんに勉強してもらうためにも、モチベーション維持・向上が大事だと考えていました。今勉強すれば、将来こんな仕事に就け

      • 上辺のテクニックではなく…

        今日、とある大きな展示会で研究室の卒業生のプレゼンを聞く機会がありました。その人は入社3年目くらいだから、上手にプレゼンできるのは当たり前なのかも知れませんが、とても堂々としていました。そもそも、あれだけ大きい会社のプレゼンを任せられるだけの実力が、その人にはあるのだと思います。会社に入れば上手にプレゼンするテクニックも習いますし、お手本となる先輩社員も多くいます。でもその実力がないと、幾らテクニックを習っても薄っぺらいなプレゼンになってしまいます。大学や大学院では、プレゼン

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        • 高校生の進路選択

          今日、高校生に対して模擬講義を行ってきました。最近は高校生のうちから、将来のこと(職業)を考えるように指導をしているようです。確かに、医師や獣医師のように、その学部を卒業しないと国家試験を受けられず、将来その職業に就けない職業もあります。でも、本当に高校生のうちから将来を見越して、職業選択ができるのでしょうか?「職業選び=大学選び」となっているような気もしました。大学3年生の冬くらいには就職活動も始まるので、それまでにはある程度就きたい職業を考えておく必要はあるとは思いますが

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          • 甲種危険物取扱者

            先日、上記の国家試験にトライしました。職業柄、普段は試験を課す側ですが、課される側の気持ちを久しぶりに味わいました  試験時間は2時間半で途中退室も可能でしたが、目一杯時間を使って問題に挑んできました 試験を終えて教室を見渡すとほとんど空席…(笑) 試験には無事に合格しましたが、試験勉強期間も含めて、忘れていた大事なことを思い返すとても貴重な経験でした

            アクティブラーニング??

            私たちの研究室では、自分たちで思いついた研究のほか、公的研究機関や民間企業から相談を受けて実施している研究もあります。そのような研究に参加する学生さんは、クライアントさんとの会議に参加し問題点を共有して、実際に自分で手を動かして実験し、結果を先方にお返ししています。研究なので、結果が出るまでは誰もその答えを知りません。これって文科省が言ってるアクティブラーニングに当たると思うのですが、どうでしょうか?担当する学生さんには、勿論秘密保持のこともお話ししています。こんな経験を学生

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            大学の授業って働くときに役に立つの??

            大学で学んでる学生さんも、これから大学を選ぶ高校生もこんな疑問を抱く人も多いので? 自分の授業(天然物化学、天然資源学など)では、自分の製薬会社での勤務経験と重ねて話をするようにしています。講義だけでは頭でイメージするだけですが、実習で実際に手を動かして貰うともっと理解が進むと思います。 職業によっては、大学時代の勉強がそのまま活かせないこともあると思いますが、働いている間に職業もどんどん変わっていくでしょうし、もしかしたら知らず知らずに、大学で学んだことを活かせる職業を

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            香りについて

            香りのもととなる物質は、植物が作り出す二次代謝産物が多い 精油、エッセンシャルオイルとも 植物が作り出す二次代謝産物(香りの成分)には、ヒトに対する生理効果が期待される 香り成分の化学構造は千差万別で、数十万種類とも言われる 香りの効果に対する誤解が多いのは、エビデンスが少ないから?? 嗅覚受容体遺伝子が発見されたのは、1991年 現在までに396種類の遺伝子が見つかっている 嗅覚受容体は鼻だけでなく、全身に発現 恒常性維持に役立つモニター機能あり まだまだ謎だらけ 

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            自然が創り出すくすり

            医薬品は、私たちの生活にとって欠かせないものですが、その医薬品の元は何でしょうか?医薬品開発に携わる研究者は何をヒントに医薬品を創り出してきたのでしょうか? 実は、私たち人類は植物や微生物が作り出す「天然物」をヒントに、医薬品を創り出してきました。 例えば、アスピリンという医薬品があります。痛み止めとしてとても有名なことに加え、その化学構造はとても簡単なので、化学を学ぶ高校生の中にも自ら合成したことがある方もいるかもしれません。このアスピリンは人類が100年ほど前に、化学

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            アロマオイルが教えてくれた「大学での学び」

            先日、同じ職場の人とアロマオイル(エッセンシャルオイル)の話をしてた時のことです。 その方は普段から好きな香りのアロマオイルを焚いているそうで、アロマの勉強もしているとのことでした。そうしたらその話に一緒に参加していた学生さんもアロマの勉強をしていて、アロマテラピー検定1級を取得しているとのこと。別にこの資格を持っていても就職に有利になる訳でもないし、就職のことを考えて資格を取得した訳でもないそうです。では何故その勉強をして、資格まで取ったのか??理由は「自分の生活を豊かに

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            私が考える「薬学」とは

            現在、私は薬学部で教員をしています。薬学部というと、「薬剤師になる学部」という印象が一般的ですが、私は薬剤師養成には直接関わってはいません。では何を教えてるのか?ですが、教えているのは確かに「薬学」です。でも実は、薬学という領域はとても広く、薬のこと以外にも食品や化粧品などの安全性や機能性も扱う学問です。結局のところ、薬学は人の健康に関わるすべてを扱う領域、特に物質レベルで人の健康を考える学問かなぁと。 確かに薬剤師という職業に就くには、薬学部の薬剤師を養成する学科(薬学科

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            研究内容のご紹介

            漢方薬は「生薬」と呼ばれる植物などを原料に作られています。でも、「生薬」は天然物なので、産地や気候によって成分は変わってしまうし、実はどの成分がどれだけ入っているかもよく分かっていないものもあります。その成分を網羅的に分析する手法を研究しています。この方法は生薬以外にも、例えばアロマオイル(精油)の品質保証にも使えるのでは?とも思っています。研究で得られた結果を少しずつ、ご報告していきます。

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