学ぶことにモチベーションは必要か

何かの勉強会で、相原孝夫さんのお話を聞く機会を得て、「学ぶことにモチベーションは必要か」ということについて考えてみました。相原さんは株式会社HRアドバンテージ 代表取締役社長をなさっている方で、『仕事ができる人はなぜモチベーションにこだわらないのか 』(幻冬舎)など多くの書籍を書かれています。
これまで「モチベーションは学校の学びに必要」だと思っていましたし、学生さんに勉強してもらうためにも、モチベーション維持・向上が大事だと考えていました。今勉強すれば、将来こんな仕事に就けるから頑張ろうって、講義の時にも何度か話をしたこともあります。でも、学校の学びにモチベーションは関係ないのかもしれません。「勉強しない=モチベーションが低い」と安易に考えていたの可能性が高いです。
では、モチベーションの高低が勉強する意欲に関係ないとしたら、いったい何が勉強することの動機になるのか。それは、「勉強するのが当然」と思っているから。相原さんは「ルーティン」と仰っていましたが、勉強することの理由は本当になく、勉強することがルーティン化していて、学費を払ったんだから勉強するのは当たり前。勉強せず定期試験に合格しなかったら、進級できないし、卒業もできない。だから勉強する。
もちろん、何か特別な勉強、例えば在学中に何かの資格を取得するための勉強のきっかけには、モチベーションが必要なのかもしれませんが、そのあとの継続的な勉強にはモチベーションではなく、「自分で勉強するって決めたんだから、やらないと」といったようなモチベーションとは少し次元の異なるものが勉強することの動機になるかもしれません。
「勉強する人と勉強しない人」がいるのは事実です。では、どうやったら「勉強することが当然」となるのか??それに対する明確な答えは、残念ながら今はありません。それを今後も考えて行こうと思います。

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