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<前編>支えあって14年…統合失調感情障害、ASDと向き合い夫婦で歩んできた軌跡【利用者インタビュー第7回:あーちゃん・ginger夫妻】

こんにちは。就労継続支援B型事業所カチカの利用者Ryuです。
私のブログでは、定期的にカチカの利用者さんにインタビューを行い、その内容をブログにアップさせていただいています。
今回の利用者インタビューはご夫婦お二人での出演となっております。
なかなかない機会でしたので、私もわくわくしながらインタビューに臨んだ次第です笑
ぜひご覧ください!


あーちゃん


統合失調感情障害のあーちゃん。
gingerさんの奥さんです。
高校生のときから特性があり、これまで障がい者枠で様々な職業を経験されています。
やさしい印象で、物腰柔らかな口調が特徴の利用者さんです。


gingerさん


自閉スペクトラム症(ASD)のgingerさん
あーちゃんの旦那さんです。
特性が判明したのは最近で、以前は正社員として働いていました。
あーちゃんに似て、やさしい雰囲気の方で、知的な口調が印象的な利用者さんです。

あーちゃんとgingerさんは、ご夫婦で就労継続支援B型カチカを利用されていて、今回のインタビューもお2人で快諾頂きました。
夫婦で同じ福祉サービスを使うくらい仲の良いお2人のインタビューとなっています。
前編と後編の2本立となりますので、ぜひ最後までお付き合いください!


後編はこちら →

本日はインタビューにお越しいただきありがとうございます!
それではお二人の特性から教えていただけますか?


統合失調感情障害です。


アスペルガーなんですけども、今でいう自閉スペクトラム症(ASD)という病気です。

特性の概要

統合失調感情障害
「統合失調感情障害の特徴として、 統合失調症の精神病症状とともに、 抑うつ躁状態など気分症状がみられます」

自閉スペクトラム症
「自閉スペクトラム症(自閉症スペクトラム障害とも呼ばれます)は、正常な社会的関係を構築することができず、言葉の使い方に異常がみられるか、まったく言葉を使おうとせず、限定的な行動または反復行動がみられる病気です。」

参考サイト:
MSDマニュアル 家庭版:
自閉スペクトラム症
統合失調感情障害


その特性の中でどのような症状が当てはまりますか


はい。よろしければ経歴も含めてお話ししたいと思います。

高校一年生の時に、人間関係で大きなトラブルを抱えまして、それで幻聴が聞こえ始めたのが始まりでした。
その時は、お医者さんに「幻聴妄想状態」の診断をされていました。

その後、30歳の時に躁鬱を発症し、4ヶ月ほど入院したんです。
その時に「統合失調症」の診断を受けました。

それで、家族の都合で転勤して、そこの病院で「統合失調感情障害」の診断を受けました。

41歳の時に、静岡の眼鏡販売店に就職が決まりまして、そこでは当時事務作業をしていました。
その時、事務は私一人しかいなかったので、腹をくくって仕事に取り組んでいたんですが、
そしたら幻聴が消えたんです。


症状が改善したんですか? すごいですね!


人から何か任されるというか、人から頼りにされるという立ち位置が出来たことがとても嬉しくて、「全うしたい」という気持ちになったんです。
そしたら克服できました。


仕事のおかげでメンタルがいい方向に行ったんですね。


はい。
25年間ずっと幻聴に悩まされていて、自分の世界にフィルターがかかった状態でしたし、
行動も制限されていました。
すごく狭い世界にいるような気分でした。
ですので、治ったら世界が広がりました


その感覚は非常によくわかります。
世界の見え方が変わりますよね。
ちなみに幻聴はどんなものが聞こえたんですか


新薬が出るまでは、同じフレーズを繰り返すようなものが多かったです。
ダウンタウンの「なんでやねん!」がずっと頭の中で繰り返すんですよ笑

30歳ぐらいの時に新薬が出て、かなり楽になりました。


そんな症状と共存していけたのは、やはり奥さんの芯の強さがあるからですね。


実際、芯は強いと思います。


でも人間関係にはすごく過敏で、ちょっと強い事を言われると萎縮して、悪いことを妄想してしまうことはよくありました。


人間関係で悩む事が多かったんですね?


そうですね。
でも40歳を過ぎてから、人間関係のもつれなどには、寛容になりました
眼鏡販売店にいた当時、ずっと無視してくる人がいたんですが、彼女も色々事情を持っている事を他の人から聞いていたので、「この人も大変なんだ」「機嫌が悪いんだろう」と思えるようになったんです。
それで4年間耐えきりました笑


自分では難しいかもしれません笑
旦那さんはいかがですか?
せっかくなので経歴からお話しください。


実はアスペルガーと分かったのは最近なんです。
でも学生の頃から周囲との違いを感じていて馴染めないこともありました。

その中でも、なんとか人間関係を築いていたんです。
でも、やっぱりコンプレックスがあったので、私は学業に打ち込みました。

それのおかげで、中学では良い成績を修めることができ、高校は地元でいわゆる進学校に進むことが出来たんです。

その後は教員育成系の大学に行ったんですが、どうしても体育が苦手だったんですよ。
その単位がどうしても取れなくて、当時就職が決まった事もあり、結果的に就職を優先し、大学は中退しました。

その中でも、どうしても大学卒業資格は取りたい。
ということで、就業しながら9年半かけて、通信大学を卒業しました。

当時の仕事なんですが、ものすごく人使いの荒い職場でした。
上司がもう…すごいパワハラみたいなことするんですよ。
その上司とどうしても離れられなくて、鬱を発症してしまったんです。

職場の福利厚生は良かったので、休職しながら、復職に向けて心療内科で治療していただいて、結果的に復職できました。

ですが、今度は職場でキャパオーバーな仕事をしてしまい、潰れてしまったんです。
当時職場でトラブルを抱えていたこともあり、「もう戻るのは嫌だ」と心に決めて、
現在カチカさんにお世話になっています。



主人は休んでいる間、ゆっくりしていることが多かったんです。
でも時が経つにつれ、彼は「何か始めよう」と思ったみたいで、税理士の資格勉強をしたりしていました。


通信教育で、簿記や会計の勉強をしていたんです。
カチカでもその経験を買ってくれて、役に立っています。

鬱で動けなかった当時、妻が頑張って働いているのを見て、奮起して元気になったんです笑


パートナーから刺激を受けて、好転したんですね!
ところで、お二人はどこでお知り合いになったんですか?


職場で出会いました!
主人が正社員をしていて、私が障がい者枠のパートで勤めていたんです。
当時私からは、勉強もできるし、高学歴だし、スペック高いし…
年下なんですけど、なんか「かわいいな」って思うようになったんです。

それで私から「どこか行きませんか?」と誘ったんです。


奥さんからお声を掛けられたんですね?


まぁお互いに気にはなってたんですよ。
でも私は勇気がなくて笑

当時上司から「お前ら仲いいならくっつけ!」と後押しされたんです。


いいおせっかい上司ですね笑
何年位前ですか?


知り合ったのは20年位前ですかね。
今年で結婚して14年目になります。

後編へ続く…

「夫婦で支えあう生活とは?」


就労継続支援B型カチカとは

私は現在、プログラミングの学習と、今まさに読まれているブログの制作を主な作業として行っています。
作業については、支援員の方が毎日確認してくださるので、自分にあった作業を割り振ってもらえます。
体調が悪い日は、報告すればいつでも休暇をとれますし、在宅での作業もできますので、自分のペースで作業ができます。
「働きたいけど、気分に波がある」「一般就労したいけど、障害があるし、スキルもない」
そんな方におすすめできるのが就労支援B型カチカです。
もし、上記に当てはまる方がいらっしゃるなら、一度相談されてみてはいかがでしょうか。県外の方でも、在宅で作業できますので、応募可能です。
カチカはいつでも利用者様をお待ちしています。

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