- 運営しているクリエイター
#国際法
3分でわかる火星探査と惑星保護(Planetary Protection Policy: Category Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ)
火星移住に向けてスペースXのCEOイーロン・マスクが、火星移住をするにはあと20年必要だろうと言及したという記事です。
火星への移住については、技術の問題もさることながら、いかに火星や地球の環境を保護するかも問題となってきます。
もし、他の惑星の有機物や微生物が地球上にばら撒かれた場合、疫病が蔓延したり環境破壊などの予期できない問題が起きてしまうおそれがありますし、逆に地球上の微生物が他の
3分でわかる宇宙活動の長期持続可能性(LTS)ガイドライン
宇宙にモノが増えてきたー宇宙活動の長期持続のためには?2019年6月21日に開かれた国連宇宙空間平和利用委員会(COPUOS)で、新たなガイドラインとなる宇宙活動の長期持続可能性(LTS)ガイドラインが採択されました。
その背景には、近時の宇宙活動プレイヤー増加と、それに伴う小型衛星やスペースデブリなど、多くの宇宙物体が宇宙空間に放出されるようになったことが挙げられます。
ESAの集計によ
3分でわかるASAT(その2)
前回(その1)は、ASATの類型や宇宙条約等の国際法との関係について取り上げました。宇宙条約をはじめとする国際法規には明確にASATを禁止する規定はなく、その解釈問題として、現在も議論が続いています。
今回はより具体的な問題として、ASATによって発生するスペースデブリや反撃をめぐる問題について取り上げます。
スペースデブリとの関係ーASATによる爆発的なデブリ増加各国のASAT実験
2
3分でわかる宇宙警察
地球で事件が起きた場合、警察が捜査をして犯人を逮捕したり、アジトに乗り込んで証拠を集めたりします。有罪かどうか、刑はどのくらいかを決める裁判は証拠によらなければならないので、警察は徹底的に証拠を集めます。
ところで、宇宙空間で事件が起きた場合、誰がどのように捜査をするのでしょうか?今回は、以下の仮想事例をもとに宇宙で犯罪が起きた場合の手続をみてみたいと思います。
(事例)
日本国籍(日本在住)