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企業・生産者の皆さんが「レシピ」を使ってコミュニケーションすべき理由

こんにちは。リョウリスのヒダカです。今日は「食品企業が生活者とつながりを作るためにレシピを活用する必要性」とについてお話しします。

現在の状況下で在宅時間が飛躍的に伸びたことにより、比例する形で食事に注目が集まってきています。当然食品を取り扱う企業や生産者もそんな生活者の皆さんに向けたマーケティング活動を行っています。通常であれば「商品を売りたい→商品のことをしっかり伝えたい」という発想となり、とにかく商品の認知度を上げること、特徴を細かく伝えることに気が向いてしまいますが、本当にそれだけが効果的な取り組みなのでしょうか?

現在最も注目されている食品関連のキーワード、それが「レシピ」です。下記の通り、今年3月以降で「レシピ」の検索数が飛躍的に伸びています(2020.5.8 Google Trends利用)

図1

3月ごろは特に「時短」「簡単」「作り置き」など、とにかく事態が急変したことに対する解決策を求めていた傾向が強く見られました。ただ、引き続きこれらに対するニーズは高いものの、在宅時間の長さからくる飽きもあってか、4月以降はこちらの記事のデータにもあるように「おいしいもの」「ごちそう」「楽しいもの」にも注目が集まってきているようです。

企業としては、この状況に合わせたコミュニケーションを考えていかなければなりません。まさに「ドリルが欲しい人が求めているのは、ドリルそのものではなく『穴』である」という例えがぴったりきます。

それではこういったレシピを生活者はどこから得ているのでしょうか?大きく分けると「マスメディア」「ソーシャルメディア」「検索サイト」「レシピサイト」に大別されます。

つまり、食品企業・生産者の皆さんは商品を伝えるために、「商品を使った『レシピ』というコンテンツ」を作り、「生活者が活用している『メディア』を通じて商品情報を届ける」ということが必要になってくるのです。

そういった取り組みはすでに多くの企業が実施しています。こちらの例を見るとわかるように、自社のオウンドメディアだけでなく、マスメディアやインスタグラムなどを活用し、さまざまな形でのアプローチを試みています。

レシピは一度開発すると、上に挙げたような全てのメディアで活用することができます(マスメディアは紹介されるかどうかは企画次第ですが・・)。一つのレシピをさまざまな場所にマルチユースすることで、商品を知ってもらう機会が増加するのです。これは現在の状況が落ち着いても変わらない傾向といえます。試しにGoogleで「レシピ」というキーワードで検索してみると、レタスクラブやみんなのきょうの料理(NHK)といったメディアから、クラシル、クックパッドといったレシピサイトに並んで「味の素」「キッコーマン」「キユーピー」といった大手食品企業が提供するレシピページが上位にヒットします。

つまり、大手の食品企業もレシピを積極的に活用することで、自社のオウンドメディアへの流入を獲得しているのです。

それでも「レシピを作るのは難しい」「うちには開発できる専門家がいない」ということを考える方がいるかもしれません。しかし、当たり前ですが、商品の良さを最もよく知る人、それは「中の人」です。まずはみなさんが最もおいしいと思える食べ方を紹介するだけでいいのです。それを実践しているのがこちらの事例です。

もちろんプロの手を借りるなどの取り組みも良いでしょう。しかし、まずは身近なところから一歩ずつ進めてみることで、感覚的にどのようなレシピが求められているのかを自ら学んでいくことこそ、今後の取り組みに大きく生きてくると考えています。

私たちリョウリスは、2020年4月に立ち上げたばかりの会社です。発信する情報に興味を持っていただけたら、ぜひお気軽にnoteの「クリエイターへのお問い合わせ」からメッセージをください。ウェブサイトなどは順次整えて参ります。






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