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山羊シリーズ。

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様々な山羊が蔓延る世界での、奇妙奇天烈な出来事を書くシリーズ。
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2020年12月の記事一覧

呪いの山羊の木。

 ヤギヌス。それは神と悪魔のちょうど中間の存在。それは、世界中が二度目の戦火に塗れる中に突如として現れ、全ての戦を人智を越えた力で終焉へと導いた存在。
 戦争を終わらせたヤギヌスはその満面の笑み山羊フェイスを轟かせ、二度目の戦争の引き金である一つの王国へと向かった。外見には何の変哲も無い山羊がただひたすらに王国を目指すその様。それを目にした誰もが、この山羊は王国に制裁を下しに行くのだろうと考えた。

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うらがわ山羊と複雑の禁。

「あれだけ山羊山羊言ってはいますが、その設計者に山羊の動物らしい知識は全く無いんですよね。内蔵の構造とか、皆目見当もつかない」
 天空に居るデザイナは、最新式とは言い難いデバイスを、接吻と称されてしまうほどの距離まで近づけて言いました。それは唯一のマトモかもしれませんが、私と呼ばれる存在はそれを頭へとあてがうことに、出入り口が一体となった廊下で決断しました。
「貴女には私の言っていることがわからな

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そう、山羊。

 ハバネロ城と最高の割れ目による、極寒火炎のピスタチオは、有給を使用した果の空へと飛んで消えた。その頃の青空にある美しき肉塊は、やがて血へと帰るのだろうか。

 嗚呼、ハンバーグが食べたい。

(ロンロン弁当語録談。第四章『腸冷蔵庫』より引用)

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「うわっ。昨日食べた物、忘れちまった!!」奥さんを射殺した現実は予め記録されていたが、血液色の髪を持つ女はそんなことに囚われず、静かに叫びな

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野良の山羊はガクガクと、戦慄を配る。

 女が街中を散歩していると、前方から女の友人がフラフラと歩いてきた。
「おお……」
 数日間、自身や自分以外の人間、世間そのものの前から姿を消していた友人を久々に見た女は、目を見開いて感激した後、そっとその名前を呟いた。
 友人は弱々しい足取りを止め、女の方を見た。赤色の瞳が、その姿を捉えた。
「ああ、おはよう」友人の声は女という性別にして低く、雨の日のようなしっとりとした声だった。
 女は友人の

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