記事一覧
夏、サミット松陰神社前店のフルーツコーナーで
友人たちとの旅行の帰り。高速道路を東京に向け走る。深夜になり、ドライバーであるぼく以外が寝静まり、流していたBGMの音量を絞る。静かになった車内で一人、フロントガラスを前から後ろへ流れていく照明灯の光を見送る。
やがて、少しの疲れを覚える。誰の同意を得る必要もない。ゆるやかに減速し、ウインカーをあげ、左側に伸びる道に入る。
そこは、小さなパーキングエリア。停車している車はほとんど無く、室内のか
料理が「できる/できない」問題を考える(あるいは、インターネットがぼくたちから奪ったものについて)
最近、料理をすることにハマっている。ただ、ハマっていると言っても、毎食自炊するわけではないし、ちゃんとやってる人からすれば鼻で笑われるくらいの頻度だろう。
いや、むしろ「ハマっている」と言えるのは、それくらいの頻度だからなのかもしれない。この言葉が使われるのは、趣味や息抜きに対してだろう。毎食自炊をするようになれば、それは生活の一部となり、「ハマっている」という表現とは乖離するような気がする。い
アイアム“ノット”アヒーロー。いつかの夢の中で、チュパカブラ的な何かが教えてくれたこと
夢を見た。
舞台はおそらく、どこかの大きな旅館。そこに何やら大勢が集まっているのだが、場にはかなりの緊張感が漂っている。それぞれが包丁や木刀、あるいは鉄パイプのようなものを持っていて、何かとの戦いに備えているのだ。
程なくして、その「何か」の正体が分かる。正確に言えば何なのかは分からないのだが、姿が確認できるようになる。それは、端的に言えばバケモノだ。『ムー』か何かで見た、UMAの一種であるチ
10年後のルノアールで、ぼくが彼に語る2つのこと
朝、起きてコーヒーを淹れる。ぼくの数少ない習慣の一つだ。と言っても、毎日のことではないので習慣と呼べるかは怪しいが、まぁ「高い頻度で行うこと」であることは間違いない。
本当なら小説の登場人物よろしく、ハンドミルでゴリゴリと豆をひき、こだわりのドリッパーでゆっくり丁寧に淹れたいところではあるが、そんな甲斐性などない。粉ではなく、豆を買うのはせめてもの抵抗だ。その豆を自動ミルにぶち込み、挽かれたもの