自分の名前で生きるって本当に難しい
2019年9月に僕は自分の名前で生きていくことに決めた。
独立1年目はあまりに過酷で、とてもじゃないけど、楽しいなんて思えなかった。楽しいと思いたかったけど、どうやっても楽しいなんて思えない。
自分の名前で生きていくことに不安を抱えていた
正直なところ自分の名前で生きていくことが不安だった。何が不安かはわからないけど、とにかく漠然とした不安を抱えながら毎日を過ごす。
でも周りに自分が不安を抱えているなんて思われたくないから、笑顔で終始過ごすことを自分と勝手に約束していた。
お店の運営に記事の執筆や企業の広報、インタビューなどいろんなことに挑戦させて頂いた。でも納得のいく結果は出せておらず、自身の力量不足をただ悔やむばかり。
悔やんだところで、行動を改善しなければ、何の意味もない。悔やむのはとても簡単だ。でも行動を改善しなければ、くよくよしていた時間は全て無駄となって終わり。
自分のことを責める毎日。どうしてできないんだろうが増えて、どうやったらできるかという思考にならない。ネガティブ思考がまたネガティブな出来事を生み出すという最悪のループ。最悪のループから抜け出すのにかなりの時間が必要だった。
自分を変えようと思ったきっかけは難病になったこと
自分を変えなければ今以上の成長はない。そう考えてはいたけど、変わる気配は一向にない。
自分を変えようと決意したきっかけは病気だった。病気になって倒れるまでは変えることができなかったというのが事実かもしれない。つまり病気で倒れるまでは変われなかったということ。
倒れるまで働いて、自分が無茶をしていたことにようやく気づく。バカみたいだよね。完全にオーバーワーク。でも誰からも期待されない自分を想像すると嫌で仕方なかったから、自分の体の悲鳴を無視し続けた。
今の僕に守ってくれる看板は何もない。会社という後ろ盾は1年前に捨ててしまったから自分の名前で生きていくしかない。
「辛かったら会社に戻ればいい」という言葉も頂いた。でもまだ1年足らずしか独立してから時間はたってないから、会社員に戻ることを自分のプライドが許すはずがなかった。
だってレベル上げをしている段階でゲームを投げ出しちゃうのってかなりmもったいないと思うんだよね。
自分が可愛いから世間の評価を気にしてしまう。自分のやりたいことではなく、評価ばかりを気にして、自分のやりたいことがわからなくなってしまった。自分の進む道には光が見えない。トンネルを彷徨っているのか、彷徨っていないのかすらもわかっていなかった。
依頼された仕事をクライアントさんに届けるための毎日。仕事量は明らかに会社員時代を超えていた。あまりの仕事量に回りきらない自分の手と頭。完全にキャパオーバー。限界を超えてこそ成長ができると自分を鼓舞する。
そして、仕事が回らないから睡眠時間を削る。自分の体はとうに限界を超えて、ついに仕事中に意識が吹っ飛んでしまった。自分の体を騙し続けた代償が「ベーチェット病」という難病にかかったことだ。
プライベートも順調ではなかった。遊ぶことをほとんどせず、休みも取らずに、毎日どこかのカフェに出かけて、目の前の仕事をする。仕事が終わらないのに、バイトもあったからそっちに時間を取られることに違和感を感じる毎日。
ストレスフルな生活。やがて難聴になり、今でもその名残が残っているのかあまり耳が聴こえない。そして、最終的に難病になってしまった。
自分の名前で生きていくことを生業とする
自分の名前で生きるために、どうすればいいかわからなかった。やったことがないことに挑戦しているから、不安で仕方なかった。でもなぜか根拠のない自信だけはあったから、なんとかモチベーションを保つことができている。
仕事を回せないなら断るという勇気が僕にはなかった。仕事を断ると自分の名前に傷が付いてしまうと考えると断れない。断る勇気がただ欲しくて、でも手が届かない距離にあって、倒れるまで一度も仕事を断ったことがなかった。
難病になって、今の状況を変えるために、仕事とプライベートの振る舞い方を変えた。まずは朝型人間になり、健康面に気を遣う。そして、自分に合っていない案件に、「No」と勇気を出して伝えるようにした。
そうするとありがたいことにたくさん仕事をもらえるようになった。単価も前以上のものばかり。やったことがないことにも挑戦させて頂いている。
やったことがないこともとにかく引き受けてみて、やってみたいタイプだから、やったことがない仕事が受注できることは嬉しいこと。ある程度までは自分の力でやってみなければ、できるかどうかはわかりっこない。
だからまずは自分でやってみて、無理そうならできる人に仕事をお願いする。ありがたいことに僕の周りには優秀な人たちがたくさんいる。できる人にお願いした方が仕事のクオリティも高くなるし、クライアントさんにも喜んでもらえるんだよ。
そして、好きな人たちの実績にもなるからどう考えてもそっちの方が三方良しだ。自分の弱みを補完しあえる人たちと一緒に仕事ができている今がとても幸せだ。
今の僕にはできないことが多すぎる。できる人が周りにいるからといって、そこに甘えすぎるのは良くないこと。自分が絶対にやらない分野以外はなるべく自分で挑戦してみる。
そうでもしないと自分を成長させるのは難しいからね。だから、興味があることにこれからも貪欲に生きていたい。
僕はあまり考えることを得意としていないし、誰かに支えられなきゃすぐに潰れてしまう。自分の名前を生業とするって本当に大変なことだ。
でも今進んでいる道が間違いだとは一度も思ったことはない。
両親にもらった「サトウリョウタ」という名前をいろんな人に届けるために、できることを最大限に、できないこともできる限り挑戦してみる。
これから先も自分の道を模索しながら、もがきながら少しずつ着実に前へ進んでいこう。
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