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過去の成功体験は捨てるな

「過去の成功体験を捨てろ」

おそらく誰もが1度は耳にしたことがある言葉だろう。この言葉には過去の成功体験を武勇伝として語り継いでいる人はダサいって意図が込められている。そして、現在や未来を見据えず、過去とばかり向き合っていると感じる人も多い。

これが過去の失敗談であれば、現在でも通ずることがある。何より失敗から学ぶことが失敗を防ぐための有効手段であることから過去の失敗談は語り継がれてもいいはずだ。それに誰もが自分の未来を良くするために過去の失敗談から学んでいる。そして、失敗談を誰かに語り、同じ失敗を繰り返す人を減らしたいと思っている人は心の根がやさしいんだと思う。だから、僕は誰かの失敗談には知恵だけでなく、その人のやさしさが込められていると思っている。

「過去の成功体験を捨てろ」

この言葉は真実である。過去の成功体験にしがみついているだけじゃ、過去の人となるのがオチだ。過去の成功体験にしがみついている人は魅力がないと判断され、周りから煙たがられてしまう。そんな光景をいままでにたくさん見てきたし、自分もそうなってしまう可能性もあるため、気をつけなければならない。

周りに煙たがられならないためには、過去の成功体験にしがみつくのではなく、より良い未来を作る努力をする必要がある。でも、過去の成功体験のすべてを捨てる必要はない。そう思った理由は、過去の成功体験に何度も救われてきたからだ。過去の成功体験は自分を信じて、自分が結果を出すために努力をした結果であり、そのすべてを捨てることはなんだかもったいないような気する。。

例えば大学受験で死に物狂いで勉強して、第一志望の大学に受かったAが現在困難に負けそうになっているとする。どんな困難も乗り越えるのは簡単ではない。それは誰もが周知の事実で、困難を前に負けてしまった人も多い。困難を前に「余裕でいけるでしょ」とすぐに前向きになれる人は貴重だ。自身もそうなりたいと憧れはあるが、困難を前にするたびに、足がすくんでしまっているため、その道はまだまだ険しいのだろう。

困難と立ち向かうためには、誰かに頼ったり、自分自身の頭で考えたり、考えたことを行動に移さなければならない。何もしなくても時間は過ぎるが、困難はいつまでたっても困難のままだ。困難が立ち塞がったときに、ほとんどの人がどうしようと悩む。そして、自分ではどうしようもないと思ったときに、自分を助けてくれるのが過去の成功体験だ。

Aは過去に大学受験に死に物狂いで合格した事実がある。これをただの過去の栄光と捉えるか、過去の成功体験を未来の糧に変えていくかどうかでは大きな差が生まれる。後者を選んだ者は「昔も困難を自分の努力で乗り越えたんだから今回も大丈夫だ」と自分を自分で鼓舞する。

もちろん大学受験を1人で乗り越えたわけではなく、誰かの支えがあって合格した。それは事実だ。でも、誰かに支えてもらえた事実もAの努力が認められたおかげ、もしくはAが親身に誰かに寄り添い、味方を増やしてきたからだ。人に囲まれるのも当人の努力が実を結んだ結果である。

現在を生きるために、そして、未来をより良くするために、過去に縋るな。でも、過去の成功体験に救われる日はきっとある。誰もが人生の中で1回は努力をした経験があるはずだ。困難に負けそうになったときに自分を救ってくれるのは過去の成功体験である。だから、困難が立ち塞がったときに、自分を鼓舞してくれる成功体験のすべてを捨てなくていい。当時の情景を思い出し、あの時も全力でやれたんだから、今回も全力でやってみようと前向きに捉えればいいし、前向きになった心で、明るい未来を手に入れよう。

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