保護者面談こそオンラインでいい - オンライン保護者面談のメリットとデメリット
ー保護者面談シーズンー
始まっているようですね。
私の知り合いの現役高校教員も、終業式前の1週間は保護者面談だと話していました。
対面での保護者面談を実施するところも結構あるようです。
私も7年前の話ではありますが、保護者面談はかなりのエネルギーを使ったのを覚えています。
15分-30分くらいの話のために、40人のお母さんが愛知、岐阜から寒い中わざわざ足を運んでくれるわけです。
2021年という今の時代に考えます。
この保護者面談、対面じゃなきゃいけないのでしょうか?
保護者と先生の連携はとても大事なのですが、先生の効率を考えても高校生ぐらいの年代であれば「オンライン保護者面談」はアリなのではないかと思っています。
このメリットとデメリットについて考えてみました。
◆ オンライン保護者面談のメリット
1️⃣ 学校までの移動時間・手間を取り除ける。 (保護者側)
保護者も多忙で、共働きが当たり前の時代に30分の会話のために、体を動かして学校に行く必要はないかと思うのです。
お仕事をされていない親の場合も、通学時間・帰宅時間を合わせたらその時間を他のことに充てられます。
「通学路はこんな感じなのかー、と物思いに耽る時間がないじゃないか。」
と言われたらその通りなのですが、今年は生徒たちもオンライン授業をしていたはずなので、むしろ今年こそ、その気持ちを感じることも大切なのではないかと思います。
2️⃣ 着飾らなくて良い。(保護者側)
自分が勤務していた学校では、高級ドレスや着物で学校にいらっしゃる保護者の方もいらっしゃいました。
もちろんインパクトはあるのですが、それにかけた時間とお金は子どものために使えばいいのではないかと思うのです。
保護者会はファッションショーではないので、「何を着て行ったらいいかな」なんて考える必要もなくなります。
先生も保護者側も気持ち的に楽なのではないでしょうか。
3️⃣ 両親の参加も可能になる。(保護者側)
母親が参加するもの、というイメージがありそうですが、別に母親じゃなきゃいけない理由もなく、両親で参加すれば良いわけです。
聞くだけの参加でも問題ないはずなので、参加したければ父親側も時間の確保さえすれば良いだけの話です。
誰が一緒に話すべきかと、考える選択肢が増えることはメリットのように思います。
4️⃣ 効率が上がる。 (先生側)
先生は短期間に40人のお母さんと話すので、その時間の確保が鍵になります。
今の仕事でもこれほど短期間に多くの人と話すことはないです。
先生と保護者で共有されているオンラインのカレンダーがあれば、お互い予定も立てやすいのではないでしょうか。
*面談可能な候補日を紙の表に書き出し、生徒たちが取り合うという場面が昔はありました。笑
5️⃣ 感染対策 (保護者・先生)
落ち着いてきたとはいえ、対面での感染リスクはあるかと思います。
多くのお母さんと話すので、いつどこで誰が接触したかわからなくなるわけです。
対面だったとしても、マスクをして会うことになると思うので、むしろZoomの方が聞こえやすく、ちゃんと話している感じになるのではないでしょうか。
◆ オンライン保護者面談のデメリット
1️⃣ 話す場所の確保。 (保護者側)
保護者の方の中には、「静かに話す場所がない。」という方もいるかもしれません。
特に、子どもとは離れて相談したい事があった場合は、困る方もいるかもしれません。
バーチャル背景の機能もあるので、車の中でもいいでしょうし、勤務されている方はミーティングルームや、外での会話でも問題ないかと思います。
特に子どもと離れて話す必要がない場合は、子どと一緒に参加すればいいだけです。
2️⃣ 教室の中に入れない。(保護者側)
教室で保護者面談をすることが多いと思うのですが、教室の中に飾ってある作品が見れないことや、机の中に何が入っているかを見たりする機会はなくなります。
しかし、どうしても気になる場合な先生がカメラで見せてくれば良いだけです。
3️⃣ 先生側のデメリットはない。
先生側のデメリットはあるとすれば、効率が上がりすぎて逆にミーティングを連続で入れすぎて疲れてしまうことかもしれません。
隙間時間をとっていくことが大切かもしれません。
また、時々優しいお母さんから、
「先生、休憩時間にでも食べてね。」
とお菓子をもらえたことは嬉しかったので、そんな機会がなくなってしまうことは考えられます。
※ おまけ:オンライン保護者面談を阻むもの
先生方の中には「そんなことわかっている!」という方も多いかと思います。
先輩教員や学校の上層部の意味不明なこだわり、しきたり、習慣、既成事実をもとにした決断など、学校に蔓延する「変われない体質」そのものが邪魔をしてくる可能性が多いにあります。
「コロナ・インフルエンザ対策です」という切り口で入って、テクノロジーを活かした効率化は、先生からの要望だけではなくて、保護者からの要望という形で、提案の余地はあるのかもしれません。
最後に
コロナ渦を通して進化をしていくとすれば、こういうことから始めていく必要があるのだと思います。
「今までこのやり方だった。」
が一瞬で通用しなくなる可能性がある
コロナ渦でこれを体験したからこそ、私たちも進化することに恐れずに突き進みたいものです。
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