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【大公開】誰も教えてくれない出版企画書の作り方

本を出版するのって「パートナーとのお付き合いの流れ」と同じだと、最近気づきました。

ゼクシィがプロデュースする結婚相談所「ゼクシィ縁結びエージェント」の記事によると付き合うまでの流れには4つのポイントが存在するとのこと。

①    出会い
②    知り合う
③    仲を深める
④    告白をする

私は23歳までチェリーボーイで女性とお付き合いしたことがなかったので
この流れは目から鱗(もっと早く知りたかった、、、)。

昔の私は①出会い⇒④告白という、途中の流れをすっとばす行動を繰り返し、結果、100人連続でフラれた苦い経験を持っているほどの恋愛偏差値0の人間でした。

今でこそわかりますが、初対面の人にすぐに告られたらジョングクくらいイケメンでない限り、ひきますよね。。。当たり前(泣)。

このような誰でもわかるマナーや常識が実は出版にも存在しています。

そんな出版の常識の中のひとつに
誰も教えてくれない出版企画書の作り方があります。

出版において、企画書は超重要。
本は中身が大事といいますが、企画書の流れが悪ければ、絶対に出版されることはありません。

そこで今回は、現役サラリーマンにも関わらず、なぜか9冊のビジネス書を書籍出版。なおかつ15年以上も書く仕事が途切れない私が使っている「うまくいく企画書の流れ」についてお話ししたいと思います。

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●出版企画書ってそもそも何?


どんな会社であっても、何か新しいことを始める際に必要になるのが企画書ですよね。あなたも面倒くさいと思いながらも、何度か企画書を作ったことがあると思います。

それはもちろん出版社も同じ。

1冊の本が世の中に出るためには、それ専用の企画書が必ずあり
まるで付き合い上手の人だけが知っているような「ある流れ」に沿って作られています。

流れを押さえた企画書は読みやすい!
様々な部署の稟議を、軽々と突破して、続々と出版が決まっていきます。

●出版企画書の3つの出番とは?


出版社における企画書の出番は主に3つあります。

1回目の出番は、編集者との出会いです。
「自分は面白いものが書ける」と口で上手に語っても意味がありません。
本は活字のメディアのため、きちんと文字で「面白そう」と相手に思わせなくてはいけません。あなたも口がうまいだけの人は信用できないですよね?流れよく書かれた企画書であれば、口で語るよりも雄弁に、あなたの本の面白さを語ってくれます。

2回目の出番は、編集会議です。
出版前には必ず編集部員が一同に集まる編集会議が開かれます。
会議の頻度は、多いところでは2週間に1度、少ないところでは月に1度程度。この会議を通過しないと出版は夢のまた夢。
様々な本を手掛ける編集者たちの厳しい目を突破する強い企画書が必要です。

3回目の出番は、営業会議です。
いくら編集会議でOKが出ても、売れない本では意味がありません。
出版社はあくまで営利団体の会社です。
営業部隊が「売れる本だ!」と思わない限り、正式に出版されることはありません。この重要な営業会議でも鍵を握るのは企画書となります。

●企画書を制するものが出版を制す


このように出版というお付き合いをするためには
出版社の人間が納得する流れを踏まえた企画書が絶対に必要です。
逆に言うと、それさえ書ければ、あなたの出版の現実味はぐんと高まっていきます。

●これが出版企画書のひな形だ!


結論から言いますと、企画書はワード文章のA4サイズ縦で2枚。
構成要素はたったの5つでOKです。

タイトル・プロフィール・企画概要・類書データ・目次の流れで作れば問題ありません。

だいたいのスペース配分は下記のイメージです。

A4縦サイズのワード文章で2枚の分量

私は2024年の春に10冊目の本を出版しますが
これまで出版した10冊の企画書は、すべてこのフォーマットで作りました。

また様々な出版社の編集者から、編集会議で使う企画書を見せてもらいましたが、書き方の様式が異なることはあるものの、要素としてはすべて同じでした。

どうです?意外と簡単にできそうでしょ?
国語2の私でもできたので、あなたなら絶対できると思います。

もちろんもっと作り込むこともありますが、最初はこれで十分です。

逆に言うと、これで「面白い」と思わせることが出来なければ
まだまだ企画の練り込みが不足していると言えるでしょう。

では次からもっと具体的に
企画書の大事なポイントを解説していきますので、ぜひチェックしてください。

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