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「もし〜が起こったらどうしますか?」と尋ねると、「そういう事は考えないことにしています」と答えが返ってきました。あなたはどうお考えでしょうか?

・もし、足が動かなくなったら
・もし、がん宣告されたら
・もし、目が見えなくなったら
・もし、家が火事になったら
・もし、大地震が来たら

おおむね、「保険に入ってます」と言う人が多いことでしょう。確かに、もしもに備えて入るのが保険です。でも、それより先にやらなければならないこともあるはずですが、あなたはいかがですか?

例えば、火事にならないために、火の取り扱いに気をつけること。地震が来ても家具が倒れないように固定すること。このように「想定」することが大事ですよね。東日本大震災では「想定を超える大地震」と言われました。あの時は想定外だったかもしれませんが、一度経験した人にとっては、同じ災害が起これば、それはもう想定内になります。直接被災していなくても、日本人なら、すでに疑似体験しているようなものですから、今後に備えることが大切であることはわかるはずです。ただ、できるかできないかは、本人次第ですけど。

もし目が見えなくなったら、もし歩けなくなったら、ということに関しては、考えても仕方のないことと言われることもあります。確かに正論です。ただ、私は20代の頃にこう考えました。

もし、目が見えなくなった時に備えて、今のうちに美しいものをいっぱい見ておこう。

もし、足が動かなくなった時に備えて、今のうちにいっぱい動かしておこう。

世の中何が起こるか分かりません。今日の帰りに事故に遭って帰らぬ人となることもあり得ます。そんなのは予測できません。でも、もし・・・と、考えていくと、今日を大事にしようという気持ちが生まれてくると思いませんか?

ある冊子をいただきました。そこには85歳女性の手記が書いてありました。「今日眠ると、もしかしたら明日の朝は目覚めないかもしれない。そんな気持ちで、今日という一日を感謝しながら布団に入ります。朝、目覚めたら、今日も命があるんだ、と有難く感謝して起き上がります。」

私がこの手記を読んだのは20代でした。とても感動したのを覚えています。それ以来、ずっと心に留めて、同じ気持ちで生きていこうと考えてきました。85歳という年齢から推測するに、この方は「死ぬことを覚悟されている」と感じました。だからこそ、新しい一日がやってくることに感謝できるのです。しかもその感謝の気持ちも、私の年齢では計り知れないほどの想いがあったのではないかと思います。

「もし~が起こったら」なんてことは考えるとその先はキリがなく、考えても無駄になることは多いと思います。でも、一日一日どれだけ大事に生きていくことができるのか、ということを考えた時、無駄なことなんてないんじゃないかとも思えるんです。どう考えるかは人それぞれです。もちろん正解なんてありません。

私は高校一年生の時、バイクの自損事故で左指に損傷を残してしまいました。医者からは「この指はもう動かすことはできないでしょう」と言われました。母親からは「五体満足に生んだのに・・・」と悲しい顔をされました。

それでも希望を捨てず、さらに2度の手術を受けましたが、やはり動かすことができないまま、今に至っています。私はものすごく後悔しています。あの時、なぜ? あの時、なぜ? その繰り返しです。

悲劇は一瞬に起こります! さっきまで笑っていたのに、一瞬です。

自分でも予期しないタイミングで、予期しないことが起こるものなんです。だから、いつでも、どんなことでも、「もし~が起こったら・・・」ということを考えておいても損はありません。

明日突然、目が見えなくなるかもしれません。明日突然、足が動かなくなるかもしれません。それが事故では予測できません。しかし事故でない限り、本当は予測できた可能性があるのです。日頃の体のケアをしっかりしていれば、防げることはたくさんあります。

私が一番お勧めしているのが「ストレッチ」です。日々ストレッチしていれば、体の異変に気付きやすくなります。また、健康の三原則「栄養、睡眠、運動」それにストレス解消を加えた4つをしっかり心がけていれば、いろんなことが予防できるはずです。

明日は確実に来るとは限りません。今日眠ると、目覚めないかもしれませんよ。


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