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働く女性のためのストレスケアプログラムを作りたい

先日、ネガティブ・ケイパビリティという概念を知ってから、この概念を働く女性のストレスケアに活かせないだろうか‥と考えています。

◆短期的な解決が難しい、働く女性をとりまく様々なストレス

働く女性は、男性にはない特有のストレスを抱えています。 

・周囲や親から「結婚しないの?」と聞かれること
・不妊治療
・妊娠期の不調と仕事の両立
・育休中の孤独感、焦り
・パートナーの非協力
・子供の体調不良による欠勤
・夜間授乳による疲労と睡眠不足
・夜泣き対応
・自分の体力の低下、体調不良
・自分のための時間が取れないこと
・自分のペースで生活できないこと(トイレやお風呂に一人で入れない‥)
・イヤイヤ期対応
・仕事でチャレンジすることに躊躇すること
・職場からの期待を感じられないこと
・パートナーはほとんど変わっていないのに、自分には様々な制約がかかり色んなことを諦めてしまっていること
・子供に怒ってしまって罪悪感を持ってしまうこと
・協力的なパートナーを持つ方やほとんど休まないお子さんを持つ方を羨ましいと思ってしまうこと
・更年期の不調と仕事の両立
・介護と仕事の両立

ストレス事例

これらのストレスは、自分の工夫や努力だけでは、解決が難しいものです。また、渦中にいる時は気力や体力が低下しているため、対策行動を起こす(例えば、シッターサービスを頼む、パートナーと納得いくまで話し合う)余裕もなくなりがちです。

本当はもっと心に余裕を持って子供と向き合いたいのに、夜泣きと仕事でフラフラで、自分も風邪気味で、ちょっとした子供の言動にイライラして、罪悪感を覚える‥。夫は仕事で遅く、頼れない‥。

一人目復職後の心情

◆ストレスにどう向き合うか

ストレス下に置かれたとき、"ポジティブ・ケイパビリティ"(問題解決思考)の教育で育ってきた私たちは、その問題を性急に解決しようと考えがちです。私もその一人で、子供へのイライラが募った時に、アンガーマネジメントやコーチングの本を読みました。しかし、理論(例えば、怒りを感じたら、5秒待つ)には納得できても、実際にはできないものはできないのです。。

自分にはどうしようも変えられない状況を、今は変えられないと一旦受け止め、つぶれないように、その中にとどまる能力。しんどい中にいる自分を褒めてあげられる力。
それを、ネガティブ・ケイパビリティとして定義してみると、不妊治療や育児と仕事の両立でストレスを感じていた時期は、この力を養っていたように思います。

自分が限界にならないように、家事を外注したり、市の保育士さん相談サービスを使ってみたり、思い切って自分のリフレッシュ時間を持つことで、イライラすることが減りました。

◆why: なぜ、働く女性のためのストレスケア(ネガティブ・ケイパビリティを身につける)プログラムを作りたいか

私は、働く女性がお互いに悩みや知恵を出し合えるようなグループやコミュニティを作ることで、仕事や育児の悩みが解消できるのでは?と考えて、社内・社外でそれぞれコミュニティを作りました。コミュニティ内での情報交換は一定のプラスの効果があったと感じているものの、ストレスや悩みの背景にあるものは個人差が大きい点、同じ会社の同僚や友人には逆に悩みを話しづらいことがある点で、課題があると感じていました。
そこで、ある程度ストレスを感じている人✖️利害関係がない人の組み合わせでのプログラム にトライしてみたいと思いました。

私自身、育休復帰後にどん底経験をしたからこそ、これからの働く女性には同じ轍を踏んで欲しくない。

ネガティブな出来事に感情が揺れ動くようなことがあっても、今は、ネガティブ・ケイパビリティを身につけている時期なんだと、自分を責めることなく、自分を労わり、しなやかに対応できる。

そんな力を身につけられる場を作れたら、今辛さに直面している方の役に立てるのではないか。

◆how: どのように提供するか

オンラインで取り組める1ヶ月のプログラムを構想中です。

◆what: 何を提供するか

・ネガティブな出来事に対する感情・思考の変化を振り返り、価値判断することなく受け止める習慣づくりのサポート

・傾聴の実践を通じて、自ら気づいていく場

という内容を考えています。

参考: ネガティブ・ケイパビリティ(ストレスへの対処法や考え方)を身につけるのに役立った本




共働き家庭が両立生活を楽しめるよう、活用させていただきます。