Nakashinski

誰も自分の孤独を紛らわす手段にしない。 おれの心の拠り所はおれだけ。

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最近の記事

柔軟剤の味

あなたの陰茎は汗と柔軟剤の交じった味がした。最近は二人ともシャワーを浴びて行為をするので、その味は新鮮だった。以前何度かホテルのドアを開けた瞬間あなたから押し倒されてセックスをしたときは柔軟剤のにおいなんてしなかった。へぇ、洗濯してくれる他のひとがいるんだ。安いラベンダーの柔軟剤か。ふむ、若い看護師ってとこかな。という自分の当てずっぽうな推察に、私、探偵に向いてるかも。いや、陰茎を舐める探偵ってどんな探偵だよ。と、ふふふと笑った。 「どうしたの。」 あなたは私の頭をなでながら

    • 勘違い

      山の奥を車で走っててたまたま見つけた壁に豪快な絵を描いたなラーメン屋。  車を停めて中に入る。11時であったため、ラッキー。お客さんは一組しかいない。 メニューを開く。豪快で凝ってりとした豚骨だ。 とりあえず普通のラーメンを注文する。 Googleマップにお気に入りのマークをつける。 5分もせずにラーメンがやってきた。 ちっちゃ。 メニューの写真は1.2倍くらい大きい。 スープを啜る。 うっす。 ちぢれ麺を啜る。 やはり薄い。 カットする前の木耳のよう

      • あ、もうおしまいだ。

        ばあちゃんと一緒に作って食べたしゃぶしゃぶ。ちょうど食べ終わった頃にお母さんが帰ってきた。 おれはお母さんに、お母さん、食べり。といいおれは茶碗を下げ、少し席を離れた。別にどうでもよかった指輪を探してるふりをして、お母さんと対面で座る心の準備をしていた。そしてテーブルに戻り座ると、お母さんは食べ終わり、スマホで動画を見ている。こっちに目を合わせない。 髪は、7時からでよかね?と言い残し、スマホと共に寝室に行った。髪を切ってもらう約束だった。バスは21時発なので、30分一眠

        • 家があるホームレス

          おれには一人で住む家はあるが、帰る家はない。 家族はいるが、家はない。 久しぶりに家族の元に帰って来た。 母は朝バイト先のスナックから帰ってきて、おれの顔をチラッて見て、あら、痩せたねの一言を残し、新しい男の元へ行った。 弟は友達と朝から出かけ 妹は彼氏と映画館。 ばあちゃんの家事の手伝いをしながら愚痴を聞く。 妹を車で送ったついでに、ケーキ屋さんでケーキを四つ買ってきた。今日はクリスマス。 母親は、家を出る前玄関先でこう言った。あんたお金やるけん、買い物してき

        柔軟剤の味

          純愛

          おれは純愛をしたことがあるのか。 人を愛し、人に愛されたことはあるのか。 思いっきり誰かに愛されてみたい。 そして自分は気にしてない素振りをする。

          おれの夢はなんだ

          何かでかい目標を持ちたい。自分がそれに没頭して、周りが見えなくなるようなもの。なにができるか、いや何をしなければいけないのか。なぜおれはこの社会に生かされているのか。 くだらん嫉妬心、友達との下ネタ、会っても楽しくない人とのご飯、おれはこんなことをするために生かされているのではないだろう。 モハメドアリは生かされている理由をわかっていたような気がする。彼のようになりたい。さて、自分はどんな行動をするべきなのか。

          おれの夢はなんだ

          Women wear makeup, and men lie

          なぜわたしは嘘をつくのだろうか。 昨夜仕事中幼馴染から電話があり、ご飯に行こうと誘われた。そしてご飯を食べている席で好きな人から連絡が来た。その内容は翌日の昼に友達とご飯を食べに行くから一緒に行かないか。という誘いだった。そして、わたしは“行く”という返事をした。すると好きな人が詳細を話すから電話をしたいと言った。わたしは幼馴染に、トイレに行くと言って外に出た。(1回目) 好きな人との電話は楽しかった。最後に会ったのはちょうど3週間前で、最後に電話をしたのは10日前だったので

          Women wear makeup, and men lie

          なぜおれは変わった?

          今日で5日連続朝ラン。いままで習慣づけが苦手だったおれ。だけどいまは朝6時に起きて朝ごはんと弁当を作りランニングで職場に向かう。食生活にも気をつけている。1日三食とり、糖質も抑えて、納豆のタレは5分の1と塩分も調整している。なのでかなり薄味になっている。いまラーメン食べたらどうなるだろう。たぶん汁最後まで飲めないと思う。もっとカリウムの多いものを摂取して、塩分を体外に排出したい。 そして、身体も引き締まってきた。62~3あった体重がいまは59.2とかになっている。あとは横腹

          なぜおれは変わった?

          同情するなら金をくれ2022/4/11

          今日はいい天気だったから広い公園で本を読んでいた。こういうといつも決まってこの公園で本を読む文化人のようだが、人生で初めての試みだったことを言っておく。 本を開いて10分くらい経った後、マイクで話す男性の声が聞こえた。なにやら大道芸人らしい。 あと5分後に始めるということだった。僕は本を畳みステージの近くに行き、芝生に座った。最初は5、6人だったので、僕は真正面に座った。演技が始まると段々と人々が集まった。演技はまぁ、ちょっとすごかった。自分のカラカラの手には汗が滲んだ。

          同情するなら金をくれ2022/4/11

          にきび

          ただ僕のそばにいてよ 僕の冗談に僕をたたいてよ そしたらその痛みに幸せを感じるから Mではないんだ。ただ君の笑みがほしいだけ あなたが僕を触る瞬間にしどろもどろ あなたと一緒の家に住んで朝ごはんを用意する そんなあり得ないことを想像する あなたはただ喋る。必死に喋り自分で笑う。 時に僕の口の下にあるニキビを見る。

          トリュフ族

          1980年代原宿の歩行者天国を中心として、ラジカセを囲み派手な衣装で踊った「竹の子族」。インターネットのサイトによると、1970年代末期~80年頃、中高生は詰め込み教育と競争社会に追われ、過酷な状況に堪えきれなくなり、暴行事件に走ったという。“非現実”を夢見た若者たちはクラブに通うようになり、そこから派生して原宿の歩行者天国で踊るようになった。それが竹の子族の始まりである。そして最後に「竹の子族」の目的は、「非現実を味わう」ことだったと書かれてあった。 私は、“非現実”という

          トリュフ族

          きもちわるいやつ 2022.3.16

          電車に乗っている。 田舎道を通っているせいか結構空いている。 俺の前に控え気味な茶髪の若い女性が座っている 自分は終始スマホを見ていたが、ドドドという音に俺は顔を上げた。 その女性は空いた窓を必死に閉めようとしていた。 俺は立ち上がり女性に手を貸した。すると、女性は1秒俺の方を向き、小さく会釈をした。おれは慌てて下げていたマスクをまた顔に覆った。持ってきた干し芋をムシャムシャしていたせいだ。 またスマホに目を落としてウェブサイトを意味もなく開いては過去の検索履歴を消していた

          きもちわるいやつ 2022.3.16

          2021.12.22

          横たわる丸太の側に 勝ち誇ったユンボ 煌びやかな燈を灯す工場の上に モクモクと立ち上がる白煙 ふわふわの子犬を連れた ブクブクのおばさん 長年あった旅館は壊され 会社の年長者は生き残る 若い者が活躍せんばいかんと 居酒屋で領収書をもらうお偉いさん 若い人に助言を与えるくらいなら 僕は鳥取砂丘の砂にでもなりたい そんなことを思いながら 汽車に乗って窓を眺める僕は まるで暴れ牛を目を赤くして応援する観客のよう

          勝ち組、負け組?2021/11/16

          いつもは行くことのない大学の図書舘に入った。何も目的がなく、ふらふらしている自分にイライラしながら、てきとーにマルクスの本を手に取った。彼の思想を知りたいというよりかは“本”というものを読んでみて、自分がどうなるのかを知りたいという好奇心の方が強かった気がする。 1ページ少し読んで何か違うと感じすぐ本を閉じた。根本的な違和感があった。 それは、何か新しい知識を得たいという欲はそもそもなぜ湧くのだろうか。お前はそもそもそんな人間じゃなかっただろ。という叫びが聞こえたような気

          勝ち組、負け組?2021/11/16

          そこどけそこどけほーら2021/10/24

          人を蹴散らして歩く人たちに蹴散らされる人たちの悩み、奮闘を顕在化するにはどうしたらいいのだろう。

          そこどけそこどけほーら2021/10/24

          こんな夢をみたpart2

          スーパーで買い物をしていた。店に入ってくるお客さんをよく観察していた。 突然、女性の店員さんの感高い笑い声が聞こえた。振り向くと高校1年生の時にクラスにいた可愛い女の子にそっくりだった。その子は品出しで間違った商品を持ってきたと言って他の従業員を笑わせていた。この人は僕と同じだと思った。

          こんな夢をみたpart2