ユニクロのブランディングを考察
今回は、ユニクロ(UNIQLO)のブランディングの一つ、"LifeWear"を紹介し考察します。
ユニクロは日本を代表するアパレルブランドとして、みなさんにとっても馴染みのあるブランドではないでしょうか。
私も冬場は毎日必ずヒートテックを着ているほどの愛用者です。
ユニクロの海外展開
日々の生活に定着しているこのブランドですが、海外での事業も展開しています。
2020年2月時点での日本の店舗数811に対し、海外の店舗数はなんと1,431とおよそ1.8倍ほどにもなっています。(以下URL参照)
https://www.fastretailing.com/jp/group/shoplist/
この数字から、日本だけでなく世界に展開していく強さが、ユニクロにはあることが分かります。
その強さの主な要因が、ユニクロのブランディング戦略であると私は考えています。
ユニクロの世界戦略
日本を代表するクリエイティブ・ディレクターの佐藤可士和氏と協業し、ユニクロのブランドロゴの刷新するなど、世界戦略としてのブランディングに力を入れています。
画像引用元:https://kashiwasato.com/project/6821
このロゴには、カタカナが用いられています。カタカナは海外から来たモノを日本語にするときに使われる文字です。それをあえて用いることで『洋服という海外から来たものを、日本なりに再構築して海外に展開していく』というメッセージを込めているのです。
ユニクロはブランドロゴの刷新の他に
LifeWear
というコンセプトを掲げています。
LifeWear とは
ユニクロのHPには以下のように説明があります。
LifeWearは、あらゆる人の生活を、より豊かにするための服。美意識のある合理性を持ち、シンプルで上質、そして細部への工夫に満ちている。生活ニーズから考え抜かれ、進化し続ける普段着です。
また、柳井社長は以下のように述べています。
ユニクロがめざしているのは、「人々の生活をより豊かに、
より快適にする究極の普段着」です。
私はこのコンセプトから、人々の生活・目線に徹底的に寄り添ったブランドであるということを強く感じました。
ユニクロというブランドのコンセプトを理解してもらい、認知させるためのブランディングであると同時に、商品開発もこれに基づいて行っていくという組織の意思表示でもあるのではないでしょうか。
まとめ
私は、日本企業のマーケティング力がないなと感じることがよくあります。
ここでいうマーケティング力があるというのは、組織としてマーケティング的思考で商品開発が行える体制になっているか、ということです。
とりあえず新しい商品開発したから、広告やブランディングして売っていこう、という組織体制の企業が多い気がします。
これまでの時代であれば、高い技術力で差別化できて商品が売れていたかもしれません。しかし、現在は技術力にさほど差は出なくなり、どこの企業も品質の良い商品を安い価格でつくれる時代です。この時代において、生活者にとってもっとも価値のある商品を開発できる企業こそが勝つと私は考えます。
以上のことから、ユニクロというブランドは今後も日本を代表するブランドとして成長を続けていくのではないかと考えます。
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