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Ep.6 Tenerife #1

カナリア諸島

短期旅行者の朝は早い。眠い目を擦りながらバラハス空港へと急ぐ。飛行機の目的地はTenerife Norte 空港。航空会社はIBERIA Express。この航空会社の選定によって僕は2時間の地獄を味わうことに。そう、座席が狭すぎた。膝が前の座席にめり込み、身動きがとれない。そして小型機なのでよく揺れる。半分乗り物酔いした状態で永遠のような2時間が流れた。

旅行者の朝は早い
奥に見えるのが島1番のスポットTeide山

空港でレンタカーを借りる。ミライが対応してくれたが手続きは本当に直ぐ終わった。
「はい。これ鍵ね。駐車場で探してね。」と鍵と書類の入ったファイルだけ渡されて手続き完了。相変わらず海外のレンタカーはラフだ。しかしこれが後に裏目に出ることに…。

ブルーの車が借りた車。
面倒くさすぎる位置に停められていた。
早速の海外レンタカーの洗礼。

テネリフェ島の北部は緑豊かな樹林帯。中部から南部にかけては砂漠地帯だ。本当は4日ほど、時間をとって北部南部とゆっくり滞在したいが、今回は2日半しか滞在しない。なので、空港を出発したらまずは北部の森を探索した。

テネリフェ北部の森は日本のものとずいぶん雰囲気が似ていた(実際、植物に詳しい人からしたら全く違うものかもしれないけど)。
南国によくあるようなド派手な植物はなく、苔むした石とツタ植物が多くみられた。なんとなく奄美の熱帯雨林に少し似ている。

森の奥で佇むミライ

簡単にハイキングコースを周り、「意外と日本っぽいね」とミライと話しながら昼食を食べに町はずれのレストランに入った。

メニューにMojoと書かれている。ミライ曰く、ベアがおすすめしているカナリアの名物らしい。ジャガイモと一緒に食べるのが一般的なようだ。なかなかにオイリーなソースだがパプリカが効いていて結構癖になる。

タコもオーダー
結構お高め

食事を終えて、夕焼けが見えるスポットを探しに行こうということで車を走らせるとブレーキの度になにやら異音が車からする…。
さすがにやばいと思い、路肩に停めてレンタカー屋に電話。スペイン語を話せるミライのおかげでスムーズに連絡が取れ、スタッフが現場まで来てくれた。スタッフのおばちゃん曰くどうやらブレーキパッドが完全にすり減っているらしい…。なんと恐ろしい…。
僕らの選択肢は2つ。これから1時間かけて慎重に運転しながら空港まで戻って新しい車に変更するか、2時間タクシーを待ち、空港に戻って新しい車を手にするか。

さすがに時間が惜しかったので前者を選択。ヒヤヒヤしながら空港に舞い戻り、新しい車を手にした。お詫びなのか何なのか最新の車種が配車された。

空港から再び出発頃にはもうあたりは暗くなっていた。正直、貴重な旅行時間を車の点検不足で失ったわけだから何かしら会社側から補填があっても良いのではないかと思う。カウンターでミライが交渉。「本社にメールを」とのことだったので、メールを送ったが、返事はNo。
日本の会社ならネチネチメールでやり取りすれば何かしらの進展が基本的にはあるが、スペインの場合無視されておしまいらしい...。
残念だが諦めることに。旅にトラブルはやっぱり宿命なんだな。海外のレンタカーはラフで気軽に使えるがこういうものなんだと再確認。

夕焼けも間に合わなかったので潔く宿に向かう。
しかしここはスペイン領カナリア諸島。当たり前のように路駐天国なのだ。
もし、このnoteを読んでいるあなたがカナリア諸島で宿を予約する際は気をつけてほしい。宿のホームページもしくは予約サイトに「専用駐車場有」とあっても、それは大抵、宿の近くに路駐スペースがあるというだけで、先客で埋まっていることがほとんどだということを!
僕らは宿になるべく近い駐車スペースを探すのに30分ぐらい狭い旧市街地をぐるぐる回る羽目になった。しかも縦列駐車でしか駐車できないケースがほとんどで後続車もどんどん来る。自動車学校で教えられる、場内でしか役に立たない縦列駐車のスキルを駆使し、何とか徒歩5分圏内の駐車スペースに停めることができた。

旅行特有の宿についた瞬間のどっと来る疲れでもう、何もできなかった。明日もいろいろアクティビティがあるので今日はここまで….。


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