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これからの”集い”に適したツールとは?

先日、イベントやコミュニティなど様々なタイプの”集い”を主動している人たちをお招きし「これからの集いとは」をテーマに、トークイベントを開催しました。

このイベントで参加者から「オンラインイベントに最適なツールは何ですか?」という質問を多くいただきました。

さらにイベント後、参加者から直接僕に連絡いただいた質問で、実は一番多かったのが「今回のツールは何を使ったのですか?理由も教えてください。」でした。

なのて改めて、この2点についてまとめておきたいと思います。


ちなみに先に申し上げておくと、僕はデジタル音痴のアナログ人間です。

テレビの配線とか正直苦手です。


なので以下の内容は、システム関係に強い人や配信関係もう慣れてるぜーって人向けではなく、これからオンラインイベント等を開催していこうとしている初心者+α向けくらいだとご了承ください。



配信型イベントにおすすめ「StreamYard」

トークセッションなど配信型のイベントにめっちゃ便利なツールです。

078Kobeはほとんどのプログラムでこのシステムを利用していました。

そのあたり配信担当だったスタッフさんが、メリットなど死ぬほど簡潔にまとめられていたので貼っておきます。


超ザックリ言うと

・ZOOMを配信に特化させた感じ(※あくまで個人的な理解です)

・月額1500円くらいで使える(画面にロゴが浮いててもよければ無料版あり)

・数チャンネルに配信できて、コメントを一元管理できる(YouTubeとかFacebookとかバラバラのプラットフォームへのコメントが勝手にまとまる)

・テレビ番組みたいにカット割りが超簡単に操作できる

みたいな感じです。


あと078Kobeでは、登壇者向けにStreamYardのマニュアルを作成していて、これが出演する側を超絶に安心させてくれました。少なくともアナログ人間の自覚ある人は熟読したはず。←しました

なんとマニュアルも公開されてたので、貼っておきます。神戸の人たちはなんて優しいの。



未来型のバーチャルフェスができちゃう「Cluster」

これは結構衝撃的だった。

簡単に言うと、誰でも簡単にバーチャル空間を構成できて、そこに参加者を招くことができるプラットフォームサービス。

例えばその空間内にステージを作れば、そこでプレゼンや音楽ライブができちゃう。

参加者はアバターとしてその空間内に現れることができ、自由に動くこともできる。

まぁ、百聞は一見に如かず。こんな感じ。

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で、すいません。

アナログ人間には主催者側の事情(どうやってバーチャルイベント会場つくるの?お金かかるの?など)はわからないので、参加者視点だけお伝えします。


クラスターの何が最高かって、参加者がスマホで参加できる点。

特殊なゴーグルとか一切不要。僕でもログインできました。これシステム選びの上で、超重要だと思う。


しかも、なんと日本の会社が運営しているので、日本語で使える。これも地味だけど超重要。

いくら最先端のシステム使っても、結局まだまだ日本人は主催者からURL送られてきて、ジャンプした先が英語だった時点で半分くらいは白目むいちゃう。。。


その他、実際の登録方法や使用感など、超簡単にまとめてる人を見つけたので、貼っておきます。

ちなみに、ここで触れられてる「バーチャル渋谷」ってイベント、超面白かった。


今後クラスター上でどんなイベントが企画されていくのか超楽しみです。



交流系に使えそうな「Remo」と「Airmeet」と「Special Chat」


まずは既にお馴染みの「Remo」

バーチャル空間上のテーブルをクリックで移動でき、同じテーブルの人とだけ話せるというもの。

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まずRemoも日本語で利用できる点がGOOD。主催側も参加者側も安心して進められる。


あとZOOMみたいに音かぶりのノイズキャンセリングがないので、音楽セッションなどもできるらしい。

ただデメリットは、動作が結構遅かったり、あとスマホから参加した人が結構フリーズしたりするらしく、相性の良し悪しがあるみたい。まぁこのへんは今後どんどんアップデートしていくとは思いますが。


Remoは既にいっぱい記事あがってるので1つだけ貼っておきます。みんな情報まとめるの上手やなー(´・ω・`)



次に「Airmeet」なる新参システム。

これは舟橋さんに教えてもらったインドのスタートアップが開発した交流ツールらしい。

まじでこんなんどこで見つけてくるんやと思ってたら、舟橋さんはPeatixの藤田さんがAirmeetのCEOと登壇された経験を教えてもらってから調べたとのことです。笑

雰囲気としてはRemoと似たような感じ。

これがよかった点は、参加者がアカウント作成が必要なく、名前を入力するだけで参加できること。

英語のインターフェースだけど、さすがにURLクリックして、名前を打ち込むくらいはいけるんじゃないかと。

結構スマホからもスイスイ動いたし、Remoを簡素化した感じなのかな?


最後に個人的に衝撃だった「SpecialChat」

これは平面のバーチャル空間上を移動できる点は他のツールと同じ。

違いは、距離に応じて聞こえる声のボリュームが変わること。

要は、現実空間と同じってことです。近かったら大きい。遠かったら聞こえない。

よりリアルの空間概念に近いし、得られる体験もすごくリアル寄りだと思う。


これも超わかりやすくまとめてる人いたので貼っておきます。


音声に特化したツール「Dabel」

Dabelは日本語の“駄弁る”をもじったネーミングで、ライブストリーミングの音声コミュニケーションアプリ。

まだIOSのみ対応なのが憤怒もんなのですが(androidなのでまだ未体験ですw)、要はラジオの超インタラクティブな感じらしい。

なんでも、配信者が視聴者をひょいっとスタジオに招いて、そのまま喋ったりできるとのこと。何それ、めっちゃ楽しそうやん。


トークセッションでダベルの紹介の時に舟橋さんが「”ハレ”と”ケ”で言うと”ケ”のイベントがこれから重要になってくる」と語っていたのは、すごく興味深い。

未体験なので完全に想像ですが、きっとダベルは、これから”ケ”の企画がどんどん生まれていって、人々の日常にゆーっくりと浸透していくんだと思います。

イベントというよりは文化に近づくのかと。近いうちに体験してみたいと思います。


今回のイベントのツール「有料配信イベントのやり方」

最後に、今回イベントで実際に利用したツールについて説明しておきます。

何度も言いますが超初心者向け(というかまず私が初心者)なので、配信とか慣れてる人に読まれるのは恥ずかしいのでスルーしてください。


使ったのはZOOMとFacebook。

なぜ2つ併用したかと言うと、最安値で有料イベントとして成立させるためです。


まず単純にZOOMをYouTubeやFacebookに配信しちゃうと、お金を払った人以外でも見れてしまう。

またYouTubeに至っては参加者にだけ配信URLを送って有料配信をしたら、途中でシャットダウンされてしまうみたい。


そうなると、やっぱりZOOMのウェビナーやその他のサービスを利用するのが定石ですが、なんせ利用料が高い。。。

個人のイベンターは余裕で諦める価格です。


なので今回は

①Facebookで参加者限定グループを作成

②そのグループ内にてZOOMの映像を配信

という形にしました。


これだとZOOMの有料版(月2000円程度)だけで済みました。


他にも、この形の良かった点はいくつかあって、まずグループ内にアーカイブが自動で残るという点。

ライブ配信イベントだと、やっぱり参加者の事情で見逃してしまう人とか、遅れてしまって半分見れなかった人とかがでてくるけど、このやり方だと後からでも見返しができる(と後から気づきました)

これは参加者からもすごくよかったとお褒めの言葉をいただきました。


あとは配信後に、トークセッションで触れれなかった参加者からの質問にゲストが追加で回答してくれたり、登壇者とSNSで簡単に繋がれたりした点もよかったです。

その際にポイントなのが、配信中に「ゲストの皆さんは友達申請してもOKな方ですか?」とファシリテーターが聞いておけば、参加者も気兼ねなく申請できるし、ゲスト側も「誰かわかるようにメッセージも一緒にお願い!」とスタンスを明確にできました。

実際に繋がることや、交流が比較的難しいと言われるオンラインイベントで、簡単ながらも1つのやり方かと思います。


あと反省点としては、企画当初はZOOMだけでやろうとしてたので、参加者募集ページに「Facebookのアカウントが必要です」と明記していなかった点。

今回はたまたま参加者全員がFacebookアカウントを持っていたからよかったものの、最近まじで大学生とか若い世代がアカウント持ってないので、そのへんは注意が必要だなと思いました。



ツールは目的を達成するための手段である

情報まとめておいて、おいおいって感じですが。

僕はやっぱり集いの目的設定が先にあって、それを実現する上でのツール選択が必要なんだと思います。


よく新しいもの好きのオジサンが、いろんなツールをドヤ顔で推してきたり(※舟橋さんじゃないですw)するのですが、そーゆー人のイベントって正直すごく軽くて、後に何も残らないものが多い気がします。

ツールという翼は、イベンターをまだ見ぬ世界へと連れて行ってくれます。でも目的地をちゃんと意識しておかないと、大海原の上で立ち往生してしまいます。


みんな今まで経験したことのない毎日を過ごしている。

だから、新しい形で人と会えたり、繋がれたりすると楽しい。興奮する。


でもそんな生活様式がようやく定着し始めた今、改めて「提供する価値は何か」に重きを置いて、それを届ける目的を忘れず、実現のためのツール選びを楽しみたいと思います。

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