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【スマホ脳をスマホ全盛期のZ世代が要約してみる】

≪まえがき≫


皆さんどーもこんにちは。
皆さんが1日で最も多く触るものはなんでしょうか?
僕らZ世代は間違いなくスマホだと思います。
朝起きてアラームを止める時から、深夜寝る前のSNSチェックまで、スマホは肌身離さず持っている、というのがもはや当たり前になっています。
ここ10年くらいでスマホ使用者は爆発的に急増しました。

日本の情報通信機器の保有状況の推移(世帯)
(出典)総務省 通信利用動向調査

赤線で右肩上がりに急増しているのがスマホ使用者です。
このように、2010年ごろから急速にスマートフォンの普及が進みました。
これは2016年までの調査であるので、今はほぼ100%に近いとみて間違いないでしょう。
私も大学に通っていますが、大学でもスマホを持っていることが前提で講義が行われることが多いです。出席や、資料の配布、レポートの提出に関しても、ほとんどすべてデジタルで行われています。
特に、2020年のパンデミックによってさらにデジタル化に拍車がかかったのではないでしょうか?自宅での自粛要請が出て、講義や会議などを含めてzoomなどのオンライン上で行われることが世の中に浸透しました。
2023年になってようやくパンデミックは落ち着きをみせましたが、特に教育系ビジネスを筆頭に、対面なしで利用できるコンテンツが爆発的に増えました。大学でも、ハイフレックス(対面、もしくはオンライン)で受けられる授業もあるなど、本当に世の中は大きく変化しました。

今回紹介するベストセラー「スマホ脳」は、2020年のパンデミックによってスマホを含めたスクリーンの利用時間が劇的に増えたことで、心身の不調を訴える人が増えていることに精神科医が警鐘を鳴らしている本です。
著者のアンデシュ・ハンセンさんはスウェーデンの精神科医で、これまでにも「最強脳」や、「ストレス脳」など、脳に関する本を数多く出版しています。
もし気になる方がいれば、こちらもぜひ読んでみてください!


前置きが長くなり申し訳ありません。
それでは、本題のスマホ脳について紹介していきます!
今回は以下のトピックで紹介していきます。それではGO!




スマホ使用者は必読のベストセラー。
私たちの脳はすでにハックされている…。




1.我々は原始人と何ら変わらない



スマホ脳より引用

まずは上の点を見ていただきたいと思います。
この画像に、点が1万個描かれている。この点1個が、20万年前に私たちの種が東アフリカに出現して以来の1世代を表しています。
ここで、皆さんに質問です。
私たちが当たり前のように使うスマホ、Facebook、インターネットが当たり前に利用されるようになったのは何世代か_?
点1個分です。つまり、1世代ということです。
私たちがもはやなくてはならないコンテンツも、人類史で見れば本当に最近起こった出来事なのです。

・人間は現代社会に適応するようには進化していない

私たちは他の動物と同じく、生きている環境に適応するように進化してきました。その最たるものが突然変異です。
アザラシを主食とするホッキョクグマは、雪原でも獲物にばれない白色の体毛をまとった遺伝子をもった個体が生き延び、茶色の体毛を持つ個体は生き延びることができず淘汰されました。
キリンは、長い首のおかげで、他の種が取れない葉を食べられました。
デジタル社会になってからは世の中の変化の速度が加速度的に大きくなっていますが、動物の進化は全く持って別物です。
ゆっくりゆっくりと時間をかけて、その生物が生き延びるのに最適だろうと思われる形に進化を遂げていくのです。
先程見せた画像の中の10000個の点の中の、9500個分を人類は狩猟採集民として暮らしてきました。
当時は常に移動し、小さな集団で暮らしていました。住居は簡素なもので、2人に1人は10歳未満で亡くなるのが当たり前の時代。
当時の一般的な死因は飢餓、干ばつ、感染症、殺人などです。

私たち人間にとって、狩猟採集民として暮らしていた時代はあまりにも膨大な時間でした。そのため、私たちは「狩猟採集民として暮らしていくのに適した進化」を遂げることとなったのです。


先程話したように、狩猟採集民として暮らしていた時代は常に飢餓との隣り合わせでした。現代はスマホ1つで自分が1歩も動かなくても玄関まで配達してくれるサービスもあります。しかし、当時は常に食料を求めて、移動していかなければいけませんでした。
狩猟採集時代に、サバンナに生きていた人類を考えてみましょう。
カーリン、マリアという2人の女性がいます。

カーリンは偶然高カロリーの甘い果実を発見し、1つ食べて満足してその場を去ります。翌朝、もう一度食べにその場へ向かうと果実はなくなっていました。誰かに食べられてしまったのかもしれません。

一方、マリアも偶然高カロリーの甘い果実を発見します。彼女は甘みを認識する遺伝子に突然変異が起き、甘いものを食べるとドーパミンという快楽物質が放出されるようになりました。
結果、マリアは強烈に甘い果実を食べたいという欲求に襲われ、食べられるだけお腹に詰め込み、満腹になってよろよろと去っていきました。
翌朝、再び同じ場所に行ってみるが、その果実はなくなっていました。
ですが、昨日たくさん食べたため、マリアはまだエネルギーが残っています。
狩猟採集民として暮らしていた時代は、マリアの方が生存する確率が高かったのは皆さん分かるのではないでしょうか?
毎日食料が手に入るとは限らない時代であったために、食料を見つけた時は食べられるだけ食べて脂肪として貯蓄し、飢餓状態でエネルギー不足になることを避けるほうが生き延びやすかったのです。

それでは、今度は2人が現代の私たちの時代に現れたと想定しましょう。
カーリンはお腹がすいて、近くのファストフード店に行き、ハンバーガーを1つ食べ、満足して店を出ていきます。
一方、マリアはハンバーガーショップに入ると、ハンバーガーにポテト、コーラにビスケットまで頼み、はち切れそうなお腹で出ていきます。
翌朝、お腹がすいて同じ場所に来ると、昨日と同じようにまたハンバーガーが変える。マリアは再び同じものを注文します。
数か月すると、暴食によってマリアは著しく健康を害し、2型糖尿病も発症しました。これにより、カーリンとマリアの立場が逆転したのです!
サバンナでは生き延びるのに有利に働いたカロリー欲求も、カロリーが実質無料の現代においては、むしろ不利になるのです。
このように、サバンナの時代を生きる上で役に立った進化のシステムは、現代を生きる私たちにとってもプラスに働くわけではないのです。

私はこの話を読んで確かに強い共感を持ちました。
実際、世界中で飢餓が解消されている一方で、いわゆる「太りすぎ」の人が増えているのは周知の事実でしょう。今の時代は安価で美味しい食べ物がとても増えました。そのため、今の時代は裕福な国ほど肥満の人が減少傾向にあり、むしろ貧しい国ほど実は肥満の割合が増えているのです。
これも、食生活の欧米化による安いファストフードの流入や、大量生産でコストのかからない炭水化物中心の食生活が要因です。

人間は本能的にカロリーを欲するように進化してしまったがゆえに、現代の私たちは気を付けなければいけません。
コンビニを見てください。糖質と脂質がたっぷり含まれた食品ばかりが売られていますよね?
最近はタンパク質ブームもあって、ローソンなどではボディメイクをしている方なども手に取れるような食品も増えました。
ですが、やはり圧倒的な割合を占めるのは糖質と脂質を含む食品です。
特に、菓子パンなんかは特にやばい食品と言わざるを得ません。

現代は本当にいろいろな菓子パンが売っていますね…。

このような食品には砂糖や油がどっぷり使われているので、脳の本能を刺激してきます。ドーパミンが放出されるのです。
そうすると、また買いたくなる。そう、依存してしまうのです。

食品に限らずですが、現代のビジネスはいかに消費者を依存させるか、にかかっています。そのため、各企業が脳の専門家を雇ったりして、人間が本能的に依存するようなコンテンツを作っているのです。
それは決して悪ではありません。私たちが、人間がどういうものに依存してしまうのかなどを、勉強していかなければならないのです。


情弱はルールを従順に守り、そうでない人を非難する

【貧乏人が激怒するブラック日本の真実】







2.テクノロジー企業はすでに人間の脳をハックしている⁉恐ろしいスマホとSNSのしくみ



ポーランド人作家:Pawel Kuczynski 

できるだけ長い時間その人の注目を引いておくにはどうすればいい?人間の心理の弱いところを突けばいいんだ。ちょっとばかりドーパミンを注射してあげるんだよ。

ショーン・パーカー(Facebook社元CEO)


これだけ私たちの世界がこの数十年で劇的に便利になった要因の最たるものは、やはりテクノロジーの進化でしょう。
遠くに住んでいる人と繋がる道具として携帯電話が生み出されたことで、私たちは知り合いのみならず、世界中の見ず知らずの人と繋がることが可能になりました。狩猟採集民として暮らしていた時代に一生かけても会えない数の人と簡単につながれるようになった今の時代。
しかし、現代人の方が「孤独感」に苛まれている人が増えているのです。
__これは驚くべきことではないでしょうか?
ここからわかることは、単純につながっている人の数と孤独感には相関がないといえるのかもしれません。
むしろ、たくさんの人と繋がっているとしても、その関係性が希薄なものであれば、安息は得られないといえるではないでしょうか?

私たちの生活を変えたテクノロジー。
その中でも特に抜きん出ているのはFacebook、Instagram、X(旧Twitter)などでしょう。昔はテレビや雑誌などにオファーを受けた芸能人や、何かで実績を出した人物でないと発信者になることは難しかったです。
しかし、現代は特に実績がない方や、テレビなどのメディアに頼らなくても個人のインフルエンサーとして実績を出す人が増えてきたのです。
特に個人発信者の力は年々伸びており、個人が企業のスポンサーを受けて商品紹介をすることも増えました。
それによって何が起きたか__?
そう、若い世代のテレビ、本離れです。
具体的でわかりやすく、2元論で主張し、小難しい内容が一切含まれていない動画コンテンツは爆発的にヒットしました。
特に、YouTubeの伸びはすさまじいです。

ジビュー数の推移(家庭のPCからのアクセス) 提供:ネットレイティングス

YouTubeは2005年12月に正式公開され、2006年夏ごろまで急速に利用者数、ページビュー数が伸びました。2006年12月には増加に勢いがつき、わずかサービス開始から14カ月で1000万人の大台に到達したことになります。
ネットレイティングスが2000年に視聴率調査を開始して以来、利用者が1000万人に到達したサイトとしては最速記録になるようです。
企業もテレビよりも、YouTubeなどのスマホ向けに広告を出すのも納得でしょう。


オノフ様より引用

YouTubeやGoogle検索などで簡単に情報が手に入るようになったことにより、若年層の読書習慣がなくなっています。
昔は本を読まなければわからない情報もありましたが、現在はその媒体でしか手に入れられない情報というものはなくなりました。
むしろ、ごちゃごちゃした活字を読むことなく、イラストや動画で発信者によって噛み砕かれた二次情報の方が良いと考えるのでしょう。



このように、私たちの生活を便利にし、今までよりも圧倒的な速さで情報が手に入るようになった私たち。
しかし、先程も少しふれたように、便利で暮らしやすい時代のはずの私たちの方がむしろ孤独感や心理的な不安、うつを発症する人が増加しているのです。なぜでしょうか__?



群衆の中での孤独

まず、私たちがサバンナにいた頃にいきましょうか。
1章で話したように、私たちがサバンナにいた頃は食料を求めて常に移動して暮らす、今でいう遊牧民のように暮らしていました。
その頃の私たちは不確定な未来に対して、本能的に興奮を覚えるように進化してきました。もっとわかりやすく言うなら、「かもしれない」という状況に対して私たちは興奮を覚えるのです。


ここで、面白い実験を紹介しましょう。
サルにボタンを押すと一定の確率で報酬(バナナ)が手に入るというマシンを与え、どのようにドーパミンが放出されるのか、という実験を行いました。

実験メンバーは、サルはバナナを手に入れて食べた時に最もドーパミンが放出されると思っていました。しかし、実際は報酬が手に入る前のボタンを押す瞬間に最も放出されていたのです。
さらに、毎回手に入るよりも、一定の確率、特に50%の確率で手に入るときに1番ドーパミンを放出していたのです!

第13回 | フクロウ博士の森の教室 シリーズ2 脳の不思議を考えよう | 中高生と“いのちの不思議”を考える─生命科学DOKIDOKI研究室 (terumozaidan.or.jp)

この実験で分かったことは、脳は報酬が手に入った時よりも、報酬が手に入るかもしれない、という状況に1番興奮を覚えるのです。

この実験の内容をうまく利用したのが、Facebookの”いいね”機能です。

Facebookのいいね!機能を作ったポール・ブックハイト

自分が投稿した内容に対して、フォロワーや、見ず知らずの人が評価してくれるという仕組みのことです。これは、直に人間の承認欲求を刺激してくる仕組みとなっています。承認欲求は、人間に備わっているいわば本能のようなものです。我々はこの承認欲求があることで、周りよりも認められるように頑張る、といったように健全に努力する力が湧いてくるのです。
しかし、過度な承認欲求の追及は、常に他者と自分を比較してしまうことになり、心身共に健康な状態でいることは難しくなります。
SNSのいいねが来ないとメンタルが不安定になってしまう、という方は意外に多いのが現状です。
なぜなら、人間にとってそれは価値がないというレッテルを貼られているような状態にあると脳は感じてしまうからです。
でも、他者から嫌われる、評価されなくても別に問題ないじゃないか!と考える人もいるかもしれません。
しかし、それは平和な時代を生きる私たちだから言えることです。
明日を生きられるか全く保証のなかった時代では、周りから嫌われる、すなわち群れから追い出されることは死に直結することです。
人間は群れで生きる動物ですから、一匹狼で生きることはできませんでした。

そのため、人間には本能的に他者に嫌われることに対して恐怖感を覚えるようになったのです。自分の意見を言えない、嫌だということをはっきり伝えられない人が多くいるのは、本質的に言えば自然なことなのです。

ただ、いいね!が自分の投稿につくと、何だか嬉しいな!と思いませんか?
これは他者から承認を受け、自分はここにいていいんだという所属感を感じているからです。このとき、脳からはドーパミンが放出され、「気持ちいい」と感じる。脳は気持ちいいと感じたことをまたやりたいと思う性質があるので、SNSに投稿するのにどんどんハマってしまうのです。
もちろん有益な情報を発信するためにSNSを利用している方もいるので、一概にSNSが悪だとは言えないでしょう。
しかし、SNS企業は脳のバグを完璧に理解し、私たちの脳をハックして依存されることに成功しているのです。
SNS企業が提供しているインスタやX(Twitter)などは基本無料です。そのため、デジタル端末を持っている誰もが利用できます。
でも、ほとんどの人がわかっていないのです。
それは、我々が”時間”という対価を支払っていることに。
ユーザーがハマって、多くの時間を投下してくれることで、たくさんの広告を出し、利益を上げているのです。
私たちの人的コストはゼロではないということを覚えておきましょう。

面白いことに、実はそういったテクノロジーを開発した天才たちは、自身が作っているものが強烈な依存性をもつものであると知っていました。
実際、iPhoneの生みの親であるスティーブ・ジョブズは、自分の息子がスクリーンを使う時間を厳しく制限していました。
さらに、世界一ともいえるサービスを作った天才ビル・ゲイツも自身の子供が14歳になるまでスマホを持たせませんでした。
そのころのドイツの子供の98%が所有していたわけですから、ゲイツの息子は2%に所属していたわけです。
もちろん、金銭的余裕がなかったわけではないでしょう。

彼ら自身も、実は内心やりすぎたなー、と思っているのが実情です。







3.バカになっていく子供たち


うちでは、子供たちがデジタル機器を使う時間を制限している。

スティーブ・ジョブズ(アップル社創業者)


・子供のスマホ依存


私たちが子供の頃はいったいどんなことをして遊んでいただろうか?

私が小学生の頃は、3DSがまさに全盛期であった。
マリオシリーズに、妖怪ウォッチ、どうぶつの森など、家で遊ぶ時や、出かけるときに3DSを持ち歩くことはもはや当たり前であった。
私も、小学生の頃はめちゃめちゃやっていた(笑)
もちろんサッカーや野球などの外遊びを放課後にやることもたくさんあった。

では、今の時代の子たちはどうだろうか?
2017年にスウェーデンで発表された20年間のインターネット使用習慣に関する過去最大の調査で、私たちは驚愕の事実を目にした。

結論から言えば、私たちはスマホに憑りつかれているている。
だが、多くの人はこのことは予想していた。驚くべきことは、この後だ。

デジタル機器はティーンエージャーだけでなく、かなり小さな年齢の子供にまで浸透しているという事実だ。
なんと、乳児(つまり月齢12か月の子供)の4人に1人はインターネットを使っているのだ。さらに、2歳児は半数以上がインターネットを毎日利用しているということが明らかになった。
小学校に行く頃にはほとんどがインターネットを毎日利用しており、11歳は実質全員がスマホを持っていた。
ティーンエージャーは一日に使える時間の3分の1以上の時間をスクリーンに費やしている。当然これはスウェーデンだけの話ではなく、世界中で同じようなことが起きている。イギリスの子供は6時間半、アメリカの子供は毎日9時間半近くの時間を費やしている。日本も例外ではない。

私がはじめてこの文を読んだとき、信じられなかった。
ある程度言葉を話せる年齢の子供であればインターネットを使っていてもおかしいとは思わない。しかし、まともに言葉も話せない乳児の25%はインターネットを使っているというのはかなり衝撃的ではないだろうか?

私が小学生の頃に友人が持っていたのも、せいぜいガラケーだ。

今、ガラケーを使っている人は本当に少ないだろう…。

私が小学6年生の時にスマホを持ち込んだ1年生がいた時はかなり話題になったくらいだ。今では、大した話題にもならないのだろう。
確かに、私が今の小学生くらいの子を見ると、親のスマホでゲームをしている子なんかをよく見る。私が小学生の頃はそもそもガラケーの親が多かったので、そのような光景も稀であった。

もはや子供たちにも完全に浸透したといって間違いないスマホ。
だが、これはある種とても危ない状態であるのだ。
なぜなら、子供は理性を司る前頭葉が十分に発達していない。
ゆえに、スマホにより依存しやすい、ということだ。

これはよくよく考えたら道理だと思わないだろうか?
アルコールやタバコ、パチンコが法律で規制されているのは、子供は大人以上に依存しやすいためである。大人ですら毎年のように人生を棒に振ってしまう人が後を絶たないくらいなのだから。

でも、スマホは規制されていない。
アルコールやタバコと同じで、ドーパミン報酬型のものであるため、子供が依存するなというほうが厳しい話だ。
特に、中学生の利用時間が一番長いようだ。
私も確かに中学生の頃は、荒野行動というゲームにどっぷりハマって、友達と毎日のように夜更かししてプレイしていた。

電気消して親にバレないようにやっていたため、視力も落ちた😣


今のオンラインゲームはVCもできる上に、ゲームを飽きさせないような仕組みがたくさん盛り込まれている為、ずっとプレイしてしまう。
特に友達同士でやろうぜ!となると断りづらいものだ。
結果、私はこの後から成績も視力も大きく落としてしまった。
間違いなく、あの時は私もスマホ依存していたといって間違いない。
あの時にこの本に出合えていれば…と思う(笑)

最近はタブレット教育を取り入れる学校も増えてきた。
重くてかさばる紙の教科書やプリントはなくすリスクがある上、インク代などもバカにならない。だが、iPadがあれば一台ですべて済む。
でもいまだに取り入れていない所も多い。__なぜか?

勿論自治体の支援金などがない、というのが1番ではあるだろう。
だが、他にも理由がある。タブレット教育は、幼児に向かないのではないか、ということである。どうやら、タブレット教育では、指の運動能力や、紙に書くという能力が鍛えられない、ということが分かった。
大人であれば問題はないだろうが、まだ未知のものだらけの子供からすれば、実際に触れたりすることで、形や材質の感覚が身につく。

筆者は、一流の頭脳を出版してから数週間後にある学校から公演の依頼を受けた。筆者は講堂で講演をしたのだが、ざっくり半数の生徒はスマホを途中で見ていた。筆者は自身の公演がつまらなかったのだとがっかりした。
しかし、公演を依頼した校長はこう語った。

全然、まったく逆ですよ。生徒たちがあんなに熱心に聞き入るのを見たのは久しぶりですよ。

筆者は

でも、半数はスマホをいじっていたでしょう。

と答えた。すると、

ええ、確かに。だけど、普段教室でどうだか知っていますか?
全員がスマホをいじっていて、先生は生徒の注意を引くのに苦労している。
休み時間も、スマホを手に取って座っているのみです。

短期的に報酬を与えてくれるスマホを置いて別のことに集中するというのは、簡単なことではないのだ。


・若者はどんどん眠れなくなっている?

私たちの睡眠時間が減っているということはご存知の方も多いだろう。
特に日本は、他国と比較しても十分な睡眠がとれている人は少ない。
特に、ティーンエージャーの不眠が増えているのだ。

確かに大学生にもなれば、一人暮らしを始める人や、遅くまでアルバイトをする人も増えるので、睡眠不足に陥りやすい。
深夜遅くまで飲み歩き、休みは昼起きが当たり前、みたいな人も多い。

まあ、これは今の時代に始まったことではない。
いつの時代もティーンエージャーは寝不足であったとはいえ、この10年で不眠の問題は悪化している。15~24歳で睡眠障害の診断を受けた若者は、なんと2007年から5倍にも増えている。

不眠は確かに増加傾向にあったとはいえ、少しずつであった。
だが、2007年から睡眠障害の人がぐっと増え、2011年にはオーバーヒートした。2011年は、スマホが本格的に普及し、iPhoneが一般人にも普及したころである。

若者は特に、大人以上に睡眠不足が増加している。皮肉なことに、同時期に若者の睡眠の重要性を訴える研究がいくつも発見されたのである。
どのくらい短くなったのかというと、丸々1時間だ。
毎日3000回近くスマホをスワイプし、そのせいで交感神経がずっと優位な状態が続き、夜に寝付けなくなっている。
睡眠の悩みは女子に顕著で、それはSNSに費やす時間が男子よりも長いためであるといわれている。常に置いてけぼりにならないように、女の子たちは常にオンラインで会話できるようにしておく必要がある。
さらに、SNSは他人との執着を生みやすいのもあり、余計に眠れなくなってしまう、というわけだ。
実際、ここ10年で向精神薬をもらったり、精神科を受診するティーンエージャー、特に女子が倍増した。

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アメリカで行われた若者を対象にした調査では、スマホやパソコンの前で過ごす時間が長いほど、気分が落ち込むという傾向があると分かった。
でもこれって当たり前ではないだろうか?
スクリーンの前でSNSやYouTubeを眺めても自分の人生は何も好転しない。それどころか、そのようなコンテンツに投稿している人は、豪華で華やかな生活をしている人や、周りからちやほやされている人が多い。
それに比べて自分は…。と必然的に考えてしまうと思う。
休みの日に何もせずにダラダラと過ごすと、夜になって自己嫌悪する人が多い。このような状態では、心身の健康を保つのは難しいだろう。


≪おわりに≫

スマホ脳は、現代を生きる私たち、特に今の若い世代に警鐘を鳴らしている。私たちの生活を劇的に便利にしたスマホ。
もはやスマホなしの生活は不可能だと断言できる。
だが、スマホは諸刃の剣なのだ。
上手に使えば私たちの生活を豊かにしてくれるが、非常に依存しやすい仕組みがたくさん仕掛けられている。
私たちはもっとスマホに対して警戒心を持つべきだと思う。
スマホの恩恵をただ盲目に有難がるだけでなく、リテラシーを身に着けて、適切に使っていくべきだろう。

拙い文章ですが、ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。ぜひ本書も読んでくださるとうれしいです!

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≪ウラ話≫


全然関係ないんですが、実はこの記事で初めて1記事1万字を超えました…!
noteで頑張って記事を書くようになってから、大学のレポートが全然苦にならなくなったんですよね(笑)
やっぱ日ごろから文章書くのって大事だなあって思いました…(笑)

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