見出し画像

64歳、パリで新たなスタートをきる12 ルーブル美術館

◆ルーブル美術館へGO

★ツアーを選ぶ

セーヌ川クルーズの後、インターネットでツアーを探していると、マイバスと言うサイトを発見。以前楽天トラベルでルーブル美術館のツアーを見つけていたのですが、開催日程が合わず、諦めていました。そのツアーの現地会社がマイバスだったのです。マイバスのホームページで探すと、希望の日程があったので即予約しました。
選んだポイントは、
➀楽天が使っている業者と言う安心感
➁日本語ガイドを売りにしている
➂集合場所が、マイバスの事務所なので、早めについても室内で待つことができる
➃一般で入ると、入り口が長蛇の列になるそうなのだが、このツアーは団体入り口から待たずに入れること
➄9:00〜12:00午前中で終わる事
では実際期待通りだったのかをお伝えします。

★現地集合

8:50集合だったので、少し余裕を持ってバスに乗りました。72番のバスで、Pont Royal でおります。ルーブル美術館とオルセー美術館が目の前のバス停。そこから歩いて10分のところにマイバスの事務所があります。
隣にジュンク堂書店があり、つい先日も本を買いに来たばかりでした。
早めに着きましたが、受付の方が日本語で応対してくれたのでホッとしました。待合室もあり、うたい文句通りで満足。
今回は全員で18人。さすが日本人、集合時間には全員集まってました。ガイドさんからスリに注意するようにとか、パリは信号を守らない人が多いので信号が青でも注意すること、写真やビデオ撮影はOKだが絵画はガラスでカバーがしてあるので、光が反射したりピントが合わなかったりするなどの説明がありました。そしてここの事務所から歩いて8分でルーブル美術館に到着。
ガイドさんは、フランス政府認定文化財ガイドで学芸員。

◆ルーブル美術館に入る

さっきバス停から降りて歩いてきた道の途中に広い公園がありましたが、そこがルーブル美術館の敷地だと聞かされ一つ目の驚き。公園から西を見るとコンコルド広場のモニュメントが見えます。これは今までも見ていたのですが、その先に凱旋門が見えます。これはガイドさんに説明を受けて初めて気付いたのが二つ目の驚き。そしてピラミッドのモニュメントを抜けると、セキュリティチェック。すでに長蛇の列が出来てましたが、私達は団体専用入口から待たずに通過できました。そこから少し歩いてガイドさんからトランシーバーを受け取り、イアホンをつけて準備万端。入場へ。ここもスムースにクリア。これだけでもツアーの価値アリって感じでした。

ルーブル美術館→コンコルド広場→凱旋門

★ガイドさんの説明1

ボルゲーゼの剣闘士
アガシアス・ドジテオス作
紀元前70年頃

このガイドさん、只者ではなく、かなり美術、建築などに精通した方でした。入ってすぐに誰も見向きもしないで通り過ぎている彫刻に立ち止まり説明開始(上の写真)。ツアー客の人に彫刻のポーズをとってもらい、像が表している状況を説明。
ガイドさん「おそらく左手に盾、右手に剣を持っていたと思われます。相手の剣を盾で受けていると思われますが、お客さん左手に盾、右手に剣を持ち、相手の剣を受けるポーズをしてみてください。左足が前に出るでしょ?でもこの像は右足が前に出ています。これでは力が入りませんよね。と言うことは、予期しない攻撃を受け、かろうじて左手の盾で攻撃を受け止めて踏みとどまっていると言う力溢れる作品です。おそらく闘技場に飾られていたと思われるので、これをみた戦士は、この体制で踏みとどまれるくらい鍛えなければと思ったに違いありません。そうした事(ちゃんと鍛えなさい)を伝えたかったのでしょう」と解説いただき、作品の見方を学びました。

★ガイドさんの説明2

ミロのビーナス
メロス島出土
紀元前2世紀
後ろ姿

ルーブル美術館は1848年迄の作品で、それ以降の作品はオルセー美術館に展示されているそうです。ルーブル美術館に展示してある多くの作品は、神様の姿をどう表現するかを追求していたそうです。神様と言っても、誰もみたことがありません。勝手に想像して間違った作品を作るとバチが当たります。そこで最も美しい女性、最も美しい男性を表現しようとしたそうです。このミロのビーナスも、正面から見ると美しい女性ですが後ろから見るとがっしりした男性のようにも見えます。顔だけを見ると、男性にも女性にも見えます。頭を右に傾けているため、像の左側から見ると首が長く細く見えますが、右側から見ると首が短く太く見えます。このように工夫しながら美を追求していたんです。との事でした。なるほど。

★ガイドさんの説明3

サモトラケのニケ
サモトラケ島出土
紀元前2世紀

ガイドさんから、この角度で写真を撮ってくださいと言われてパチリ。バラバラの状態で発見されたため、左側の翼は復元できたのですが右側の部品が少なかったので左側を参考に復元したそうです。なのでこっちが本物です。右足に体重をかけ、足は直線状に前後に開き不安定な体制ながら力強い作品です。とのこと。すごい!

★ガイドさんの説明4

モナ・リザ

フランス国王フランソワ1世が晩年のダ・ビンチをフランスに招き、その時にダ・ビンチから王様に贈られたそうです。インターネットで調べると買い取ったと言われていますが、ガイドさんいわく、王様とダ・ビンチの関係は深く、ダ・ビンチが王様の事を「私の父」と言っていることや、フランソワ1世は、一度もモナ・リザの絵を売ってくれと言っていないので買い取ったと言うのは間違いで、ダ・ビンチからどうしても受け取って欲しいと言われて受け取ったに違いない。お礼にいくらかの金品を渡したかもしれないが、だからと言って買い取ったとするのは間違いだと。何か物語を聞いている感じがしました。モナ・リザにまつわる話はまだまだ聞かせてもらったのですが、長くなるのでここまでにしておきます。

◆最後に

ルーブル美術館に行かれるなら専門ガイドさんに案内してもらってください。せっかくの時間ですので、作品が作られた当時の作者、時代背景などを想像しながら最高の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。最後までお読みいただきありがとうございました。

épisode1 動機・退社編
épisode2 準備・出国編
épisode3 到着・始動編
épisode4 支払・apple pay編
épisode5 スマホ・Wi-Fi編
épisode6 お買い物編
épisode7 Tver編
épisode8 公共交通機関編
épisode9 フランス語編
épisode10 育児について
épisode11 セーヌ川クルーズ体験報告

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?