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留学したら生理が止まった話

一発目の投稿がいきなりこれでいいのかとも思うけど、個人的に衝撃的体験だったので書いてみる。

数年勤めた会社を辞め、海外留学。

これだけ聞くと、さぞ希望に満ち溢れている。実際、大抵の人にはそう映っていたと思う。

ちなみにその頃の私のスペックは、アラサー・独身・彼氏なし。田舎に帰れば、「あれ、そろそろ…」なんて言われがちなお年頃に、日本を飛び出ることを選んだ。

いわゆる大企業と呼ばれる会社を辞め、自分の責任で全てが選べる方へとシフトチェンジ。もちろん保証も自信もあったわけじゃない。

それでも、いろんなことからの閉塞感から逃れたくて、自分の足で立ってみたくて、その道を選んだ。

だから、「希望に満ち溢れた」という言葉は決して間違っていないし、自らも、自分の立場を客観視して、さあこれからが勝負!という気負いが少なからずあった。

そして始まった留学という新生活。知らない土地と、今まであったことのない国出身の人たち。久しぶりの語学に、久しぶりの学校。

慣れないながらも、何もかもが今までの生活と違って、さらに新しいことに触れるという体験が、働いていた時とは違う充実感をもたらした。

***

とここまでは、留学初期は大抵こんなことを感じるでしょう、あるある。

まあそんな感じで、私の生活充実なかなかしてるじゃん?
のはずだった。
なのに、あいつが来ない。
月に一回、準備期間中を合わせたら2週間、私の心身を乗っ取るあいつ。
そう、生理。

途上国で瘦せこけながら生活した時も、
東京砂漠でいろんなことに水分を奪われながら生活した時も、
ちゃーんと月に一度は顔見せに来てくれたのに、
あれ、希望に溢れた生活でストレスフリーと思いきや、いきなり休業ですか?

最初の月は、あれー遅れてんのかな、ぐらいに思っていた。
そして、10日たち、20日たち、1ヶ月たち…

来ない……

不安は募るけれどもそんな体験初めてで、何をどうしたらいいか分からず、モヤモヤを抱えながら日々が過ぎていった。ネットをみても、「ストレスや環境の変化が原因」「心配な場合は病院へ」など、自分の想像の範疇のことが書いてあるだけで、この状況を打破するにはどうしたらいいか答えが出ないままだった。

ある日、年齢が1つ下の同じクラスの子とランチする機会があり、思い切って相談してみた。すると、「もう2か月も来てないの?それはちょっと長過ぎじゃない?病院にいった方がいいと思う。もし何かあってからじゃ大変よ?」という返事。おっしゃる通り、そりゃそうだ。一回医者に診てもらうのが一番。同じくアラサー、女性としては同じステージにいる彼女の言うことだからか、説得力があった。異国の地、ということもあって、病院へ行くこと自体にビビっていたが、これを機に医者に診てもらうことを決意した。

早速翌日、自分の保険で診てもらえる病院を探し、そこで受診経験のある他のクラスメイトの女の子に外国人の窓口の場所を聞いて、病院を訪れてみることにした。

まあそこでの受診までの道のりと、診察中のあれこれと、これまたネタだったのだけど、今回は端折ることにする。

診察の結果は、子宮自体に以上はなし、生理も3週間後に来る兆候もあり、とのこと。

それを聞いて、3週間後?本当に来るの?と思いつつも、健康上は留学生活を続けられることに、少しホッとした。

***

そして待つこと3週間、と数日。足がちょっと出たが医者の言った通り、ついにあいつがやって来た!!!!!

間違いなく、人生の中で一番生理をウェルカムした瞬間だったと思う。

こうやってようやく私は不安から解放された。
今だから、その時何も異常がなかったから、こうやってネタにできるけど、その時の不安は尋常じゃなかった。話の内容としても気軽に相談できず、気にすれば気にするほど来ない気がするのに気になる!!!のループにはまり、会社辞めて、新しいことを積み上げ始めたばっかりで何もないのに留学打ち切りになったらどうすんの?という人生かかった状態の妄想が追い討ちをかけた。

それに加えて、この状態よりもつらい時があったのに、そんないきなり来ないとかありますか?という自分の体への過大評価もあった。

この経験を通じてわかったことは、
・体に支障をきたさない生活をしているつもりでも、体に影響を与える潜在的なストレスが生み出されていたこと
・それに対して、生理不順という形で体が反応したこと
・自分の経験・想像の範囲外で体の変化が起こるということ。つまるところ、自分の思っている以上にもう体は若くない。
・不安と解消と問題の解決をしたいなら、とりあえず人に相談してみること
だった。

こんな感じで始まったアラサーの留学生活。今振り返ると、あれ確かにストレスだったわ、というエピソードも割とある。いや、もちろん楽しいこともあるのだけど。

学生時代とはまた違う目線で過ごす海外、留学生活。

こんな感じでちょっとずつ、蓄えたネタをnoteで小出しにしていけたら。


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