YellowTail

オランダ在住。留学、海外、ヨーロッパ、日々のことなんかをつらつらと。今までやってきたこ…

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オランダ在住。留学、海外、ヨーロッパ、日々のことなんかをつらつらと。今までやってきたこと、考えてきたこと、見てきたこと、感じてきたことのアウトプットです。とにかく魚が恋しい日々。

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  • 社会人留学記

    会社を辞めて、海外留学して感じたことを綴ったエッセイです。

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現地の雑誌を読みながら言語を学ぶ

日本にいる時は雑誌が好きで、本屋さんに行っては「ホビー」と書かれたコーナーに頻繁に出入りして買っていたのだけど、海外に来てからと言うもの、ほぼ現地語でしか雑誌を見かけないので、めっきり雑誌離れしてしまった。 インターナショナルな雑誌(ELLEとか)は英語バージョンもあるのだけど、やはり置いている数で言えば現地語の比率が圧倒的。現地語だと書いてることがわからないので、日本語の雑誌のように、特集のキャッチに惹かれて買いたくなる、ということはなくなった。 雑誌難民になってしまっ

    • 2022年

      新しい年が始まってもう一ヶ月経とうとしている。 同じような日々を来る日も来る日も過ごして、のんべんだらりとしている自分に危機感を覚えつつ、コロナに支配されている閉塞感のある生活になんだかんだ慣れきってしまい、仕切り直しをしないままここまできてしまった。 ということで久しぶりのnote。今年の目標をダラダラとここに書き記したい。 1、オランダ語 やる気を無くして随分時間が経とうとしている。最後に受けたレッスンがいつだったか思い出せないくらい。 でも今年はやらないといけない

      • わたしの期待とあなたの答えのジレンマ

        最終面接の結果を待ちながら、わたしは考え込んでいた。 なんだか必要以上にソワソワするのはなぜなのか。 ここがダメだったらまた他の仕事を探さないといけないプレッシャー。 ついに見つけた心から働きたい会社への情熱。 これくらいまでに連絡が来るだろうという予測の時間が過ぎ、相手の手の内が見えない不安。 これらをひっくるめて醸成されるソワソワ感では足りないくらい、ソワソワしている。 そしてはた、と気づいた。 もし不採用だった時、その事実に感じる悲しさ以上に、 採用の過程で自分

        • なんのために働くのか

          肌の調子が悪い。 このところ、家に寝に帰ってくるだけだからだろうか。 まだ人が残るオフィスをあとに、終電間際のホームを急ぎ足で電車に乗り込む。 家に帰ったらまずは腹ごしらえだ。残業中に食べたのはローカロリー仕様のコンビニおやつだけ。 出来合いの夜ご飯を口に運びながら、もう深夜であることをうかがわせるランキング形式のテレビ番組を眺める。そこからトレンドを汲み取るでもなく、ただのご飯のお供。 お風呂に入って化粧を落としながら、肌、こんなにざらついてたっけ、とショックを受け

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        • 社会人留学記
          17本

        記事

          幸せを求め続ける人生は本当に幸せなのだろうか

          いっそのこと、何が幸せかなんて考える思考回路を遮断してしまえば。 自分にとって何が幸せか、深く深く自問自答し続ける時間は、本当に幸せに向かっているのだろうか。 今持っているものを受け入れて、愛でることができればそれでいいじゃないか。 自分の抱えているものは不幸だと、 外から見た自分が幸せに映るのは虚構だと、 常に不幸せの芽を見つけては、自分の幸せはどこか別のところにあるはずだと、自分で自分を不安の渦に落とし込む。 わたしは今幸せ? そんな疑問さえ抱かなければ、そこに

          幸せを求め続ける人生は本当に幸せなのだろうか

          わたしとnoteの100日間。

          去年の話になるのだけど、noteを100日連続で更新した。 きっかけは #旅と写真と文章と というオンラインコミュニティに入って、毎日noteを更新している人たちがいるというのを知ったこと。 文章を書くことは好きだけれど、どうしてもその時の気分に左右されて、書きたいモードの時もあればそうでない時もあり、書きたいモードの波が過ぎればしばらく書くことから離れてしまう。 もう少し真剣に、文章を書くことに向き合いたい。 そんな悩みに、「毎日note」はぴったりの試みだった。

          わたしとnoteの100日間。

          結局は、「今」しかない

          不意に覚えのある匂いが鼻腔をくすぐった。思わず条件反射でもう一度、まわりの空気を吸い込む。 今うしろを通った、あの人と同じ、知らない誰かの香水。 脳裏で再生されるオレンジ色がかった記憶は懐かしく、あたたかく、甘苦くて、そして切ない。 切なく感じるのは、ちょっと心が弱ってるからだろうか。 そんなことを考えだすと、感情の波が押し寄せて来て、少し泣きそうになる。 その匂いをかき消すように、コーヒーの香りが漂ってきて、ふと我に返った。 パソコンの前に座っている自分の存在を

          結局は、「今」しかない

          積み上げてきたことと、やってみたいこと、どっちにする?

          もしかしたらこっちの方が好きかもしれないということに出会ってしまった。 でも100%そっちが正しい選択なのかわからない。 確信が持てないのもそうだし、そっちに移行するには今まで積み上げてきたものを捨てることになる。全部ではないけれど。 自分でも手を出そうとしていて、少しつついてはすぐ手を引っ込めていたこと。 でも今日、外からのインプットを機に、やっぱりこれやってみたいかもしれない…と心がそっちに向かっている。 でも心の中の貧乏性で計算高いわたしが、今まで費やしてきた

          積み上げてきたことと、やってみたいこと、どっちにする?

          自分のコミュニティを作る力

          誰も知らない状態から友達を作る。幼い頃からやって来たことのはずだけど、果たしてどうやって誰かと友達になって、コミュニティと化してきたのか、頭で考えるとわからない。 大人になって、いざ新しい繋がりが欲しいと思っても、待っているだけではそれはやってこない。 いざ一歩踏み出したとしても、そこから自分ももう数歩ぐいっと踏み込まないと、大人になることでなんとなく培ってきた、表面を撫で回すコミュニケーションだけで終わってしまう。 ぐいっと踏み出すというのは、自分をさらけ出すことに近

          自分のコミュニティを作る力

          忘れられない朝日

          朝が苦手なわたしが、日の出を見に行く、という行動をとったのは、後にも先にもあの朝だけ。 バリの東の海岸。 どうやって朝日を見に行こうと思い立ったのかは今では思い出せない。けれども、時間にして1時間ほどのこの一連の出来事は、なぜか今でも鮮明に心の中に残っている。 *** 6時の日の出に合わせて5時半に目覚ましをかけた。 アラームの音に揺り起こされると、カーテンの隙間からすでに白みがかった空がのぞいていた。 まずい、これじゃ間に合わない、と飛び起きる。 ビーチまでは

          忘れられない朝日

          この地で一番美しい季節

          袖を通すのが半袖シャツから七分丈になると、空の色があっという間に灰色に変わる。 エアコンがデフォルトでないこの国で、寝不足になる熱帯夜の日々を「最高の夏だった!」と振り返るほどにはまだなれないけれど、青空と太陽を恋しく感じるくらいにはなった。 今は満ち足りた夏に終わりを告げて、鬱々とした長い冬の入口。 秋。この地で一番美しい季節。 眩い緑は赤や黄に変わり、野山を街を彩る。 いつになく澄んだ空気は呼吸するのも気持ち良くて、少しずつ下がっていく気温に寒さの足音を感じなが

          この地で一番美しい季節

          好きな英語_You can do whatever you want.

          You can do whatever you want. : 自分の好きなようにやっていいんだよ。 *** 相方との共通の友人、クリスティーナのモットーは"You can do whatever you want." その言葉を体現する如く、彼女はいつでも自然体で、これは自分の好きなこと・ものじゃない、と思ったらさっと身を引く潔さを持っている。 わたしが「これやろうかどうしようか…」と迷っているときに相方がわたしにかける言葉も、"You can do whateve

          好きな英語_You can do whatever you want.

          「好き」が輝いている

          やっぱり彼女ら、彼らは楽しそうなのだ。 それは作り上げられたキラキラなんかじゃなくて、心の底からそれが好きなんだ、というのがわかるほどに。 *** 自分がやっていることを愛している人が好きだ。 それはすごく純粋で、情熱的で。 見て聞いているこちらも元気を分けてもらえる。 もちろん好きなことをやっていると言っても、全てが輝かしいことばかりではないだろう。でも、その「好き」という気持ちを爆発させている瞬間を目の当たりにするのが好きだ。 惜しみなく、その「好き」の気持

          「好き」が輝いている

          週末前夜の一人の夜

          一人の夕食の時は蕎麦を食べると決めている。いつも決まってきつねそば。味付けした油揚げと温泉卵をのっけて食べる。 ささっとすすって食べた後、まだ何か物足りない気がして冷蔵庫の中身を漁る。イチジクとクリームチーズとスペインのチーズ。そう言えばこの前買ったクラッカーもある。 スペインのチーズはナイフで削って、イチジクを一つざっくり切ってクリームチーズを添えて、クラッカーとともにお皿に並べる。 こうやって準備をしていると、罪悪感とちょっとだけ大人の気分とが入り混じる。 普段相

          週末前夜の一人の夜

          人生は実験の繰り返し

          閉塞感と高揚感。 この二つの繰り返しのなかでわたしは生きている。 これだ、というものに巡り合った時のワクワクした気持ち。 生きていることの「流れ」が感じられなくなった時のモヤモヤした気持ち。 この二つが寄せては引いてを繰り返し、次の一歩を踏み出すきっかけを作る。 *** ひとところにとどまることができない生活を送ってきた。 高校を卒業してから自分で過ごす場所を選べるようになって、一つの場所に継続して住んだのは最長で4年弱だろうか。 住む場所と、その時のメインの

          人生は実験の繰り返し

          「家族」を考えるお年頃

          「嬉しいんだけど、やっぱりなんかさみしいよねぇ。」 共通の友人に家族が増えた時、電話口で親友は言った。 長い付き合いの友人の喜ばしくておめでたいニュース。でもやっぱり、この30過ぎという年齢柄、今まで同じ場所にいたと思った人たちが違うステージに行ってしまうのは、少しさみしい。 自分本位な感情なことは百も承知。でも今まで通り、一緒の条件で時を過ごすことはもうないに等しい気がして。 もうあの頃には戻れないんだなぁと、昔の関係性を懐かしむからこそ生まれる感情、なのかもしれな

          「家族」を考えるお年頃