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CLAYTON FRANKLIN (クレイトン フランクリン) インタビュー / 「クレイトン フランクリンって、本当にズルい眼鏡ですよね?」(後編) 

今回も海外で評価の高い日本の眼鏡ブランド CLAYTON FRANKLIN(クレイトン フランクリン)の名物営業であるミスターHさんに楽しいお話を伺いながら、CLAYTON FRANKLINとミスターHさんの魅力を会話形式でご紹介させていただきます。

ー本文ー

荒岡 「ではでは! ヴィンテージのお宝を拝見させてください!」

ミスターHさん「荒岡さんは、上野生まれで、アメ横によく行っていたと思うから、これは懐かしいじゃないかな?」


僕には懐かしいHanensの3パックのTシャツ


1986年 アメリカ製3パックのTシャツ

荒岡 「おお!! Hanesの3パックTシャツじゃないですか!! アメカジの定番中の定番ですよね!! すごい懐かしい~」

ミスターHさん 「ははっ(笑) 懐かしいでしょ? 今はなかなかアメリカ製が手に入らなくなってしまって。」

荒岡 「そうですよね。これは、どこで手に入れたのですか?」

ミスターHさん 「じつは、神戸の古着屋さんに頼んで、海外にバイイングに行った際に買付てもらいました。」

荒岡 「なんですか!!そのおしゃれネットワークは!僕も欲しいです!!」

荒岡 「ところで、ミスターHさんは、いつくらいからファッションに興味を持ちはじめたのですか?」

ミスターHさん 「中学生くらいだったかな? 自分は背が高くないし、小柄で見た目にコンプレックスがあったから、格好よくなりたいと思ったのがはじまりで。」

荒岡 「やっぱり、中高生の頃って、ファッションとかに目覚める頃ですよね。 ちなみにどうやって、ファッションの情報を入手していたんですか?」

ミスターHさん 「当時は、インターネットもSNSもなかったから、よく見ていたのが、雑誌の「MEN’S CLUB」で、あとは地元に一軒だけあったアメリカンカジュアルのお店の社長さんに教えていただたり。」

荒岡 「当時の雑誌の「MEN’S CLUB」といえば、トラッドファッションの王道ですよね!」

ミスターHさん 「そうですね。 好きでよく見ていました。 じつは、19歳の時に「MEN’S CLUB」のスナップで撮影いただき、掲載されたり。 その時の自分のスナップ写真に”くろす としゆき”さんがコメントしていただき、それはすごい嬉しかったですね。」

荒岡 「え!! ”くろす としゆき”さんって日本のアイビー、トラッドファッションの重鎮の方ではないですか!! それは滅多にないことですね!!」

ミスターHさん 「荒岡さん、トラッド、アイビーといえば、やっぱり、この”RALPH LAUREN"のポロシャツでしょ。 今日着ている”BIG MAC”のデットストックも持ってきましたよ。」

ラルフローレンのポロシャツ80年代のもの。


タグにはMADE IN U.S.A


デットストックのBIG MACのシャツ

荒岡 「おお!! やっぱりきましたね!! ラルフのポロシャツ!!」

ミスターHさん 「ラルフローレンは1972年に24色のポロシャツを発売して話題になり、今年でちょうど50周年になりました。 93年まではアメリカ製でしたね。 やっぱり襟がちいさく、プレッピースタイルで格好良いですね。」

荒岡 「24色も!全然知らなかったです!!」

ミスターHさん 「”RALPH LAUREN”はトラッド、アーミー、スポーツ、ワーク、ネイティブ、全ての要素が入ってるのが素晴らしいですよね。」

荒岡 「確かに!」

ミスターHさん 「あと、アメリカブランドで外せないのはこちら!」

デットストックのBrooks Brothersのシャツ


こちらもアメリカ製のもの。
正直、僕も欲しいです。

荒岡 「きたーー!!! ”Brooks Brothers”のボタンダウンシャツ!!!」

ミスターHさん 「これは、たまたま”Brooks Brothers”の青山の本店に行った時に、スタッフの方からアメリカ製が終了すると教えていただき、その場で自分のサイズを全て買い占めました。(微笑)」

荒岡「なんと! その時に僕も誘ってくださいよ!!』

ミスターHさん 「いやいや、多分仕事中でしょ、、、それよりも、そろそろ、うちのCLAYTON FRANKLINについて話しませんか?」

荒岡「あっ、すいません、すっかり忘れてました!!」

ミスターHさん 「それが一番重要なことでしょう!!!」

荒岡「冗談ですよ!! ぜひ、CLAYTON FRANKLINについて教えてください!」

ミスターHさん  「待ってました!」

荒岡 「あの、CLAYTON FRANKLINはクラシックな眼鏡が流行る前からクラシカルな眼鏡を作っているブランドだと思うですけど、クラシック眼鏡の本場と言えるヨーロッパ、アメリカで人気があるのはどうしてなのですか?」

ミスターHさん 「荒岡さん、いきなり真面目になりましたね。。(笑) 」

ミスターHさん 「そうですね。やはり、それは技術とデザインが合致しているところでしょうか。」

荒岡 「具体的には、どういうことですか?」

ミスターHさん 「たとえば、ベストセラーの細いリムのウェリントのこのモデルですが、ブリッジの部分にメタルを埋め込んでいまして。」

中央ブリッジ部分に埋め込まれた金属パーツ(矢印の箇所)
細身ながらクラシックを体現したモデル 722

荒岡 「おお!確かに埋め込まれてますね。」

ミスターHさん 「これは、強度を保つための技術なのですが、これでだけで、一手間、二手間もかかることでして。 他にもこれとか」

荒岡 「あれ?これは枠にピンがついてますよね?」

フレームに巻いたセルにピン打ちをした丁寧な仕事。
フロントリムにセル巻いたレトロなデザイン。

荒岡 「確かに、メタルの埋め込みも、ピン打ちもあまり見かけない技法ですね。」

ミスターHさん 「CLAYTON FRANKLINの面白いところは、装いはクラシカルですが、新しい技術やアイデアを駆使しているところです。クラシックなところに新しさを感じる眼鏡と言えます。」

荒岡 「なるほど~!」

ミスターHさん 「これは、かなり細かい技術なんですが、こちら、通常の内セルのフレームに比べてスッキリと見えませんか?」

クラシカルな内セルのフレームをモダンに昇華したデザイン
カラーバリエーションが豊富です。

荒岡 「確かに言われと、少しスッキリしてますね。」

ミスターHさん 「メタル枠の中にプラスチックをはめ込んでいる”内セルのフレーム”は、通常は正面と裏側から見た時にプラスチックに覆われているため、メタルの部分は見えないようになってますよね。」

荒岡 「そうですね。メタル部分はフレームの上下と横からしか見えないのが普通です。」

ミスターHさん 「このモデルは、あえて正面のプラスチックを削ることで、プラスチック部分のボリューム抑え、見た目が重たい印象にならないように工夫しています。」

こちらは通常の内セルのフレーム
正面方ら見るとプラスチック部分が太く見えます。
こちらが正面のプラスチックを削り細くしたフレーム
ボリュームが少ないためスッキリとした印象に。

荒岡「すごい!  CLAYTON FRANKLIN、また買っちゃおうかな!!」

ミスターHさん 「ははっ(笑) 毎度、ありがとうございます!」

荒岡 「あの、ミスターHさんは、ファッションにも詳しくて、眼鏡もよく知っていると思いますが、ミスターHさんから見て、眼鏡ってどうやって洋服と合わせれば良いと思いますか?」

ミスターHさん 「自分はトラッドを学んできたので、まずは、基本を抑えることだと思います。」

荒岡 「と言いますと?」

ミスターHさん 「やっぱり、TPOに合わせた眼鏡を考えるということでしょうか。 どちらかだけが目立つのではなく。 たとえば、ドレススタイルやスーツに合わせるなら、スマートな印象になるメタルフレームや上品なセルフレーム。 カジュアルスタイルなら、セルフレーム全般で、太セルとか。 その服装に沿った基本的なスタイルをまずは考えることですかね。」

荒岡 「なるほど。なるほど。」

ミスターHさん 「そういった基本がしっかりわかっている上で、遊び感のあるフレームをかけている人は、やっぱり洒落てますね。」

荒岡 「それは、トラッドとカジュアルの雑誌のスタイリングをしている熟練のスタイリストさんも同じこと話されてました。 ”基本がわかるからスタイルを上手に壊せる”みたいなことですよね?」

ミスターHさん「その通りですね!」

荒岡 「いや~、やっぱり、 CLAYTON FRANKLINってズルい眼鏡のブランドですよね?」

ミスターHさん「ええ、どこがですか?」

荒岡 「だって、眼鏡も素晴らしいのに、眼鏡業界きってのハイセンスの人が営業されてるんですよ。このブランドのファンになるしかないじゃないですか!」

ミスターHさん 「荒岡さん、すごい嬉しいこと言ってくれますね!なんだか、大盤振る舞いしたくなりますよ!」

荒岡 「本当ですか? そしたら、先ほど頂いた福井の銘菓の”五月ガ瀬”をおかわりをお願いします!!」

ミスターHさん 「いやいや! おかわりどころか、次回はお店ごと持ってきますよ!!」(二人で大爆笑)

最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。

創業時より丁寧に眼鏡を作りる
(クレイトン フランクリン)

< 眼鏡とクラフトat RUTTEN_ >
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夜の部 19時~21時30分(BAR クラフトレモンサワー)
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