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るんぺんパリ【RunPenParis】作品

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2023年9月の記事一覧

さんもじ もしくは よんもじ   Sanmoji Mosikuwa Yonmoji

さんもじ もしくは よんもじ   Sanmoji Mosikuwa Yonmoji

さんもじ もしくは よんもじ   Sanmoji Mosikuwa Yonmoji

 行きつくところは、三文字がベストだと考えている。でも無理に三文字に収めるようになってくると、四文字もありとする。
 松尾芭蕉が俳句を作る時に、五文字、七文字、五文字と指折り数えていたと考えたら、出来上がった俳句を詠んで、上手い事いったとニヤついた松尾芭蕉は、俳句を楽しんでいたと思う。ものすごく楽しんでいたと思

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のこりの あぶらは わるもの   Nokorino Aburawa Warumono

のこりの あぶらは わるもの   Nokorino Aburawa Warumono

のこりの あぶらは わるもの   Nokorino Aburawa Warumono

 夏が終わりそうもない9月が始まった。現在の時刻は夜が明けて朝の徘徊者が健康アピールを始め出した五時二十八分、テレビではアニメのアンパンマンが終わった瞬間だった、そして五時三十分、テレビは次のウルトラマンが始まり出した、カッコいいオープニング曲に視線も奪われる。
 日曜日の朝は夜明け前から起きているのに時間が

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あそびも しごとも たいふう   Asobimo Sigotomo Taifuu

あそびも しごとも たいふう   Asobimo Sigotomo Taifuu

あそびも しごとも たいふう   Asobimo Sigotomo Taifuu

 熱い奴は湿度も高い、仕事は楽しい遊びなのに、遊びが無いから楽しいが無い。湿度は上がりぱなしでサウナだから、そのサウナに気持ち良くなって、これがいいのだと言いたい、バカボンのパパ。
 何の為のバカボンだ、はじめちゃんはちゃんとした事を言うけど、バカボンのパパは、ぶっ飛んでる。あれは正解で真実は反対で本当は嘘で賛成

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かいてきな しつどに おぼれる   Kaiteki na Situdo ni Oboreru

かいてきな しつどに おぼれる   Kaiteki na Situdo ni Oboreru

かいてきな しつどに おぼれる   Kaiteki na Situdo ni Oboreru

 ダブル台風が今年の流行りらしい。今年のお盆は、このダブル台風で予定が狂ったけど、その狂った日々は、落ち着いた日々だった。洗濯物は炎天下のベランダよりもクーラーの効いた部屋の方が楽しそうだ。黒い衣類は夏の日差しに焼かれて茶色く枯れる物もあれば、青く枯れる物もある。
 台風は確実にお盆に来るだろうと三日

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やくそくは よなかの おひるに   Yakusoku wa Yonaka no Ohiruni

やくそくは よなかの おひるに   Yakusoku wa Yonaka no Ohiruni

やくそくは よなかの おひるに   Yakusoku wa Yonaka no Ohiruni

 お昼に食べるお昼と、夜中に食べるお昼の違いは生きる目的の違いだと気が付くまでに、どのくらいの夜中を繰り返すのかな。夜中じゃ無いと出会えない生き物は沢山いるのに、夜中に出会った事は夜中のお話で夢のような扱いなって、よく覚えていない。満たして減ってを繰り返しながら、時間は本当に過ぎていく。誰も気にして

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みさんがの ともだちの たまんご   Misanga no Tomodati no Tamango

みさんがの ともだちの たまんご   Misanga no Tomodati no Tamango

みさんがの ともだちの たまんご   Misanga no Tomodati no Tamango

 みさんがは、自然に切れると願いが叶う、たまごは割る事で世界が変わる。みさんがの自然に任せる運命に、たまごはみさんがに魅かれて友達になった。たまごの誕生日に、みさんがからもらった、みさんがを大事に着けているたまごは、たまんごと名を変えて生活を始めた。これでたまごは割れる事をやめて、みさんがが切れ

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くうきと さんその かつさんど   Kuuki + to + Sanso + no + Katusando

くうきと さんその かつさんど   Kuuki + to + Sanso + no + Katusando

くうきと さんその かつさんど   Kuuki + to + Sanso + no + Katusando

 近所に、草刈りを無心に始めるおじさんがいる、そのおじさんは、どのタイミングで草刈りを始めるのか、草刈り機は何も言わずにそのおじさんに付き合って暮らしている。真っ暗な暗闇をヘッドランプで足元を照らし、火花を散らす、その草刈りスタイルは異様だ。翌朝、早朝におじさんは、その草刈りの仕上げを始

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さついを こめた いもけんぴ   Satui + wo + Kometa + Imokenpi

さついを こめた いもけんぴ   Satui + wo + Kometa + Imokenpi

さついを こめた いもけんぴ   Satui + wo + Kometa + Imokenpi

 ある日、事件の凶器が「いもけんぴ」だと言う事が判明、ただその凶器の「いもけんぴ」は見つかっておらず、犯人が犯行後に食べたと思われる。ではなぜ、凶器が「いもけんぴ」だと判明したのか。目撃者の証言によると、犯人らしき人物は、田舎から出て来た「さつまいも」でパンクのカッコをしていた。見た目がとても固く鋭

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やさいに つめる にくえらび  Yasai + ni + Tumeru + Niku + Erabi

やさいに つめる にくえらび  Yasai + ni + Tumeru + Niku + Erabi

やさいに つめる にくえらび  Yasai + ni + Tumeru + Niku + Erabi

 何やら大笑いをしている。それも今日の晩御飯を聞いて。綺麗に半分になったとても濃い緑色をした野菜に、これでもかと肉を詰めている。この肉詰めピーマンに大笑いが止まらないらしい。テレビの前にあぐらをかいて、ビール風のビールを呑みながら、その笑いの素を考えて見た。まずはピーマンの事を、ピーマンはピー

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よなかに ひかる かみぶくろ  Yonaka + ni + Hikaru + Kamibukuro

よなかに ひかる かみぶくろ  Yonaka + ni + Hikaru + Kamibukuro

よなかに ひかる かみぶくろ  Yonaka + ni + Hikaru + Kamibukuro

 紙袋は、知らない内にたまっていたが、使い道があるようでない。デザインがシンプルで、使えそうな紙袋も、高級な感じて、ここぞという時に使えそうな紙袋も、意外とみんな仲良く集まっては、それぞれの個性を変える事無く暮らしている。なんて素敵な世界なんだろう。こんな世界がある事に気がつかなくて、紙袋は、ど

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みかんの むくちな きもち   Mikan + no + Mukuti + na + Kimoti

みかんの むくちな きもち   Mikan + no + Mukuti + na + Kimoti

みかんの むくちな きもち   Mikan + no + Mukuti + na + Kimoti

 みかんがとても素敵に見えたのは、段ボール箱の中で詰め詰め状態のみかんの奥でカビにまみれた、みかんを数個見つけた時だった。この数個は、とても多くのカビに包まれ、もう捨てられるしかない状態だった。そして気になった事が一つ。このみかんは英雄なのかもと思った。他のみかんには何もカビの影響を受けて無いん

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そんな ことばは さよなら   Sonna + Kotoba + Wa + Sayonara

そんな ことばは さよなら   Sonna + Kotoba + Wa + Sayonara

そんな ことばは さよなら   Sonna + Kotoba + Wa + Sayonara

 君はいつも、どこかで気にかけてくれてたんだ。僕は、それを当たり前のように感じてしまった。本当に何も気にしないで当たり前のように感じてしまった。何となく誰かと話したくなった誕生日がせまった夜に、沢山の星空が見えたんた。あいつは、今もあいつのままでいて欲しい。その気持ちは誰にも届かないと思っていたんだ。

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