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やさいに つめる にくえらび  Yasai + ni + Tumeru + Niku + Erabi

やさいに つめる にくえらび  Yasai + ni + Tumeru + Niku + Erabi
 
 何やら大笑いをしている。それも今日の晩御飯を聞いて。綺麗に半分になったとても濃い緑色をした野菜に、これでもかと肉を詰めている。この肉詰めピーマンに大笑いが止まらないらしい。テレビの前にあぐらをかいて、ビール風のビールを呑みながら、その笑いの素を考えて見た。まずはピーマンの事を、ピーマンはピーマンのままでは、何とも盛り上がらない野菜で、大人になっても好きと言えなかった。子供の頃も好き嫌いはいけないと叱られ、給食でも無理やり食べた苦い記憶しかない。買い物に行ってピーマンを買っているのを見ると信じられなかった。さて、その大笑いは、大笑いの理由を大声で話し出した。その理由は、とてもシンプルで明快だった。理由は、誰がピーマンに肉を詰めようと考えたのか、ピーマンに詰められた肉の姿が料理の姿を超えた子供のお遊びに見えたらしい。それもそうだ、野菜の世界でも肉を詰められる野菜は、そうはいない。選ばれた肉もあのピーマンに入る訳だから、引き締まる思いだ。そしてまだ笑ってる。

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