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くうきと さんその かつさんど   Kuuki + to + Sanso + no + Katusando

くうきと さんその かつさんど   Kuuki + to + Sanso + no + Katusando
 
 近所に、草刈りを無心に始めるおじさんがいる、そのおじさんは、どのタイミングで草刈りを始めるのか、草刈り機は何も言わずにそのおじさんに付き合って暮らしている。真っ暗な暗闇をヘッドランプで足元を照らし、火花を散らす、その草刈りスタイルは異様だ。翌朝、早朝におじさんは、その草刈りの仕上げを始めていた。地面に座り込み膝をついて、刈れなかった草を手で抜いている。
 人は空気の中で暮らしている、その空気の中には酸素が入っている。その酸素は人を満足させるスパイスだ。そのスパイスは沢山あっても人が一生で使える分は決まってる。沢山使ってやろうと考えても、それは自己満足で終わってしまう。
 カツサンドは、カツが入っているから、カツサンドだと思っていた、ある日、とあるお店に、カツのはさんで無いカツサンドが並んでいた。カツの存在が無くてもカツサンドと呼んでいい事を知った。それからカツ以外のカツサンドを探す事にした。また草刈りのおじさんが始めだした。夕暮れの空気の中で無心に。

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