見出し画像

阿見AC DREAMへの想い

僕の所属する阿見アスリートクラブの新たな取り組みとして、昨年度から「AMI AC DREAM」という大人向け陸上教室を実施しています。

DREAM(ドリム)とは

元々ドリムは何年か前まで茨城県の阿見アスリートクラブ本体で市民ランナー向けコースとして存在していました。(今はその名をランニング&ウォーキングとして活動しています)
僕が東京を拠点にトップ選手として活動をさせていただくにあたって、市民ランナーとして活躍しているアスリートの方々に僕たちなりの中距離ノウハウだったり楽しさを伝えていければと、不定期に陸上教室を始めようとしたのがきっかけです。そして僕の小さな頃阿見ACで聞き慣れていたドリムという名前をそのまま付けたというわけです。

なぜ読みが「ドリーム」ではないのか。元々はカタカナ表記のドリムコースだったのでそんなに気になっていませんでしたが、ある日、父(阿見AC理事長)に意味を確認したところ、DREAM。夢って意味だ!と言っていたので、「DREAM」と書くことにしました。
読みがドリムなのは父があえて変えたのか、それとも「DREAM」を「ドリム」と読んでしまったのか。その恐怖は未だ謎に包まれたままです。笑

・取り組み

僕たちにとってランニングとは走るだけではありません。
速く走ることはもちろんですが、長く走る、楽しく走る、健康、ダイエットの為に走る。それぞれ関係する全てのトレーニングをランニング指導という括りでとして伝えていきたいと思っています。

なので、休むことだったり前後のケアまでを含めて、むしろそっちを優先して指導しています。いかに少ない時間で効率よく練習効果を得る事ができるか?という事を伝えさせていただいています。

その中で普段なかなか触れる機会の少ない中距離という世界の技術やトレーニングをマラソンやトラックでの試合に活かしていただく事、
トップアスリートと市民ランナーの垣根を越えてお互いの意見を交換する事で両方にとっていい影響を与える事ができると考えています。

・練習内容

まず基本的に、ただ走る。ということはほとんどしていません。
毎月スタッフでテーマを決めそれに沿った内容でざっくり2種類の形にしています。


①動きづくり。走りのテクニックを伝える、駒沢公園での練習会。
 僕たちが一番大事にしたい時間です。

ウォームアップからドリル、補強系までの指導をさせていただき、その復習として短いジョギングで普通に走る時とドリルをやった後の違いなど感覚を確かめます。
ベースとして共通のドリルはありますが、できるだけ新しい動き、種目に挑戦していただき、時にはゲストとしてトップで活躍する短距離選手までコーチとして招き、動きを指導してもらっています。
トップアスリートにもそれぞれにドリル、技術があり、教わる選手によって大事にしているポイントが全く違い、多種多様です。季節や試合期など、そのタイミングごとにも練習は異なるので、時期によって大切なことも伝えています。
一見、一貫性がない様に思えますが、はっきり言って、全てのランナーに共通するベストなドリルなんてものは無いと思っています。
一番大事にしているのはその中から自分に必要な動きを見つけてチョイスしてもらうことです。
色々な動きに触れてもらい少しずつマスターする。
それを繰り返すことでどんな動きにも対応ができる様になってくるので、会員さんも今では初めてみる動きでも何度か練習すればすぐマスターできるくらいになっています。

トラック練にフォーカスした織田フィールド練習会

こちらは本格的なトラック練習。
競技レベルを問わず
「トラックが好きなら好きって言っていい!」がモットー。
中距離ランナーのスタッフ陣が出すメニューをそれぞれのランナーレベルにあったペース、内容で行います。
ここで大事にしているのは自分でメニューを組み立てる能力。基本的にこの日のメニューはスタッフが出しますが、ペース設定は行いません。できるだけウォームアップを一緒にしながら会員さんと共にペースを相談し決定。
ペースには個人差はありますが、それぞれが充実した練習を行える様にスタッフ陣がサポートします。

意図として、まずスタッフ陣は基本的に現役のアスリートなので、全てのメニューを組み立て、指導するのには限界があります。
なのでこのトラック練習を通して学んだことを活かし、普段の練習から自分と向き合い充実したトレーニングを継続できる様になってもらいたいと思っています。
このトラックでの練習会は質の高いメニューを仲間と共にこなしながらも、自身へのコーチング能力も鍛えることを目的にしています。

最近ではペース設定も皆さん絶妙になってきて、いい練習をするとても充実した時間になっています。(この能力が上がるにつれて練習もきつくなってしまうので、みなさん最近はゴールしてぶっ倒れています笑)

・今後の目標

ドリムがスタートして半年以上が経ちますが、会員のみなさんはすでに人に動きづくり人に教えられるくらい上達していますし、コーチ陣も、自分の大切にしている動きを指導する時間を通して、自分への理解もより深まり、双方が個のアスリートとして一歩成長できています。

いつか全員が練習やドリルのアドバイスし合いながらトレーニングをして、各々また別のところでその取り組みを他に伝えていく。そんな活動を通して市民ランナー界をもっと盛り上げていきたいです。

そして最初にも言いましたが、トップアスリートと市民ランナー、そしてチーム間の垣根も越えて、陸上界を盛り上げていける架け橋となるきっかけになれたら、と思っています。

仲間はいつでも募集していますのでぜひ一度遊びに来てください

阿見アスリートクラブ 楠康成



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?