行き先が見えず悩んでいる人へ
子供たちが生まれる前のことをちょっと思い出していた。長男を妊娠するちょっと前、30代で爆走してきたいくつかの仕事を手放した。理由の1つは子供を産める年齢のタイムリミット。仕事の量を減らして余裕を作って、体調を整えて、妊娠するために残された可能性に賭けようと思った。幸いにもなんとか40代で子供を二人授かることができた。この観点で言うと、よく決断して、あのタイミングで仕事から離れたなって思う。良き決断だったと思っている。
もう1つの理由は、仕事での行く先がわからなくなっていたこと。仕事やプロジェクトを通じて作りたかった世界観に一旦辿り着いてしまって、追いかけてきた景色がほぼ見えてしまった。目指して走り続けているときは良かった。でも実際その景色に立った時、この先ってどうするんだっけ？ってなった。で、ぶっちゃけ、日々つまらないって思うようになった。あとは誰かがやってくれうだろうとも思ったし、自分のやることはもうほとんどなくなった感があった。どこに向かって走ればいいのかわからなくなって日々退屈だなって感覚があった。
今回は退屈になっちゃった理由とそれを解消してきた方法を書いてみよう思う。
なんとなく日々生き生きとした人生を送れてないな、とか
もっともっと人生をエネルギッシュに生きたい！と思っているような人に読んでいただけると何かのヒントになるような気がします。
行き先を見失った
冒頭書いた内容の後者について、だいぶ後になって、コーチングを学ぶ中でわかったことがあった。それは悔しくてちょっと認めたくないことでもあったけど。
「リーダーとして次のゴールを描けなかった」ってことだ。
退屈の原因はそれに尽きる。目指していた世界に辿り着きそうになった時に、次のゴールを設定できたら良かった。でもその頃は全然そういうことがわかってなかった。まわりにもそういうアドバイスをくれる人もいなかったし、自分で何か探しにくようなこともできていなかった。極端だけどアスリートでいう燃え尽き症候群的な感じだろうか。出し切ったから、その先へのエネルギーも枯渇していたし、自分の中にある知識やアイデアも尽きていたように思う。それが日々のつまらなさに繋がり、退屈で苦しかった。あの時にコーチングに出会っていたら、、、。きっと私の仕事への向き合い方は大きく変わっていたと思うし、また違う世界が広がっていたと思う。まぁそこはタラレバだからこれ以上考えたって意味がないのだけど。
悩みの中にいる40代
ちょっと話は変わるが、ここ最近、いろんな学びの場に参加させていただいていた。私自身が、この先どうするかを考えていたからだ。ちょっとここからは一旦自分のことを棚上げしたような書き方になるが、そこで感じたことを書いてみたいと思う。
私がここ最近色々出会った一部の方に共通していることあった。40代くらいの方が結構悩んでいるってこと。特に大企業などである程度実績も出世もしてきたような方々が、悩み、失速している。40歳って大きな節目だ。結構大人になったな〜という気持ちと、30代の大台とは違って、定年も視界に入ってくる。でも定年にたどり着くにはまだ結構年数あるぞ、って感じる年なんじゃないかって思う。40代まで第一線で活躍してきた方は、20代、30代ガムシャラに仕事して成果も出してきた自負があると思う。でも体力の衰えも感じるし、優秀な若い人もたくさん育ってくる。若い後輩たちは自分対以上にデジタルネイティブだし、社会貢献ネイティブだし、生きてきた時代、みている景色が全然違う人たち。まだまだ若いと思っていたけど、気づけば時代が大きく変わっている。古い価値観ではイノベーティブなことを作っていけない限界感。そんな危機感を感じ始めるのが40代に入ったあたりなのではないかって、ここ最近出会った方々の話を聞いていて感じる。さらには、今の時代は40代の方々（私ももちろんこの部類だ）が育ってきた時と違って、競争社会というよりも共創社会だ。自分のやりたいも大事にしながら、他者と関わることを良しとされて育ってきている人たちが多いように思う。競争社会で育った40代の私たちは、自分のやりたいことなんて押し殺して、勝つために、企業のためにガムシャラに働いてきたのではないかって思う。「自分がどんなことが好きかわかりません」という悩みを持つ方が本当に多かい理由はそこにもあると思う。他人に評価されること、求められることをずっとやってきた結果、自分のやりたい欲求を出すところがなく、そのままもう自分が何をしたいかなんて埋もれてわからなくなってしまってるそんな感じじゃないかって思う。
40代はまだまだ元気だ。スピード感は若者にぬかれるかもしれないが、経験の多さや、考えの深さ、人間関係など積み上げてきたものもたっくさんある。肩書きなんてものはぶっちゃけあまり意味をなさないと思うけど、血肉となってその人の力になっているものはたっくさんあると思っている。だから、悩みを抜けて、またチャレンジングに、そして自分の人生に主体的に生きれたらいいね！って思ったりしている。
そこで、じゃ、どうすりゃいいのさ、っていう私なりの考えをこの後書いてみようと思う。
●ゴールを作る
とにかくゴールを作ることが大事と思う。ゴールを設定できていない状態ってどこへ行っていいのかわからずに、ただ海に浮かんでいるような感じでなんですよね。生きていると仕事のボリュームが大半を占めると思いますが、仕事だけではなく趣味や家族、健康、人間関係などにもゴールを作っていくのが良いです。（コーチングでは8つの領域のことをバランスホイールと言います）
ゴール設定の詳しいことはこちらのnoteにまとめてありますので、よろしければお読みください。
●自分はなにをしたいのかをちゃんと掴む
ゴールを作るためにも大事な要素になる、「自分はなにをしたいのか？」を掴むこと。海外に行きたいとか、自由に働きたいとか色々あると思いますが、そういうことではなくて、もっと根源的な自分の欲求を掴むこと。コーチングの用語ではwant toと言ったりしますが、ほっといてもやってしまうこと、止められてもどうしてもやっちゃうことがwant to、本当にやりたいことです。海外に行ってみたい、くらいのことまでしか出てこなかったとしたら、そのことによって何の欲求を満たそうとしているのか？とか掘り下げてみるといいです。誰かに褒められるから、とか、求められるからそれに応えるようにやっていることを自分のやりたいことと勘違いしている人が多いのですが、他者に関係なく自分が好きで、没頭してやっちゃうことはどんなことか？ちゃんと掴んでみましょう。
●自分は社会の中でどんな機能を果たしているのか？を考えてみる。
ほとんどの人の人生の大半を占めている仕事。そこにやりがいや生きがいを感じないとやっぱりしんどいと思います。自分は社会の中でどんな仕事の機能を担っているのか？知らず知らずのうちに才能を発揮しちゃってることもあると思いますし、先ほど書いたwant toを生かしてやっていることがあると思います。仕事が嫌だとか、お金のためだけにやっているという人も、今まで仕事を続けてきているのなら何かしら「自分らしさ」を発揮して活躍している場面があるはずなんです。「自分は●●をする人です」と表現するとしたら●●はなにになりますか？これは仕事のゴール設定をする際にも必要になってきます。あなたは何をする人ですか？
いやいや、こういうことも、もはや全然、よくわからないよっていう方は
●やってみたいと思いついたことをなんでもやってみる
どうしても自分のやりたいこと、欲求が見えてこない人は手当たり次第やってみたいことに手を出してみるのがいいと思います。他者からの評価とか見え方とかは全部無視してやってみる。悩むくらいならすぐ行動しちゃった方がやった結果の感情とか変化のフィードバックがすぐに取れるので、悩む時間あったらネットで検索して何かに申し込むなり、行動を起こしてみると良いです。あと、私もそうでしたが、子供がいる方は、子供を預けてそんなことできない！って気持ちを持つ人もいると思いますが、日頃頑張ってるご褒美！くらいの気持ちで1日だけフリーな時間を作ってやってみるとか、無意識で抑制しちゃっている自分を解放してみるのがおすすめです。
ちょうど10月にSUPやノルディックウォーキング、トレランのイベントをやるので、よかったらぜひ！ちょっとでも気になったら飛び込んじゃいフットワークの軽さ、大事です。
●現状を把握する
今の自分の状態を客観的に把握すること。今の自分の置かれている状況、周りとの関わり、自分の視野やマインドの癖なんかを第三者的にみること。これはなかなか難しいので他者に関わってもらうのがいいと思います。自分では自分の価値観や経験というメガネでしか社会も自分も見えないので物凄い都合よくしか把握することができないです。あなたの常識は非常識だったりします。それも含めて現状把握、です。
●過去を一旦整理して捨てる
40歳くらいまで生きてくると過去に成功の失敗も含め多くの経験があると思います。経験を重ねてくると、知らず知らずのうちに過去に引っ張られることが多々あると思います。過去を参照して、同じ轍を踏まないように、って教訓的な生き方する人って多いと思います。それもとっても大事。でもそればっかりやってると未来の可能性は狭まるばかりです。だって経験したことの延長にしか未来がないって決めてるってことなので。過去は過去のものとして一旦整理して、時には全部捨てるくらいのことが必要です。物理的に過去の仕事やプロジェクトの資料など、モノを整理するなり断捨離するのもとってもいいと思います。あまりにもそこから抜けられない場合は人も整理（っていい方あまり良くないですが）付き合う人を変えてみる、というのもとってもいいと思います。成功も失敗も意識から削除しても、その時に培った自分の力というのは地肉となっているから、捨てたからといってなくなるものではないので。どうしても過去が頭の中を占めていて、そこから抜け出せない場合は一旦そこにある気持ちや感情を全部吐き出して眺めてみて、十分に味わってみると、もういいかな、って自然に思える時がくると思います。
●伴走者をつける
上記に書いたことを一人で黙々とやろうとしてもなかなか難しいです。客観的にみてくれる人や言ってることと、やってることの矛盾を指摘してもらったり、言ってることと話してるエネルギーの違いを指摘してもらえる人に伴走してもらのが一番いいと思います。（マインドの使い方をよくわかっているコーチなどが良い）
●決断する
最後はゴール設定したり、自分のことがわかったら、未来どういう自分を生きたいかということを決めて、決断することです。「決断＝決めて断つ」ってことです。先日セッションした方が決断して日本での仕事をやめて海外へ飛び立っていったのですが、「あの時決断して本当によかったです」と言っていました。決断には怖さが伴うと思います。そんな時、本人と同じように、いやそれ以上に応援してくれる伴走者がいるといいですね。
●体を鍛える
全然関係ないじゃん！って突っ込まれそうですけど、結構関係あるんですよね。体の軸がちゃんとしてくると自分の行く先が見えてくるというか。体からエネルギーが湧いてくるって感覚お味わえると多います。なんだか先が見えないとか、これからどうしよう？なんて漠然とした不安を持っている人は体を鍛えてみると見えてくるものがあると思います。
ということで、なんとなく今、力でないな〜とか、退屈だな〜、この先どうして行こうかな、と思っている方の参考になればと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます！
以下コーチングの体験セッションの募集を再開しました。よろしければ以下読んでご連絡いただけたらと思います！
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