読解力を身に付ける方法⑤【完】
今の時代に生きる人は、日々の生活で感じたことをSNSで発信し、多くの人に読まれている。私も、その一人である。
平安時代に、清少納言が「枕草子」で伝えたかったことは何か。
鎌倉時代に、兼好法師が「徒然草」で日々書き綴っていたことは何か。
同時代に、鴨長明(かものちょうめい)が「方丈記」で説いていた無常論は何か。
時代は違っても、私たちがSNSで発信していることと同じことを、清少納言も兼好法師も鴨長明もやっているのである。
清少納言が、今の時代に生きる私たちの書いた文章を読んでも、文法的知識がなければ現代語はさっぱり分からないだろう。
ただ、分からないからこそ、その時代のことを調べて、書き手が伝えたかった日常についていろいろと想像する。
「枕草子」「徒然草」「方丈記」は、日本三大随筆と言われている。
その中で、鴨長明の「方丈記」は、今の困難な時代をどう生き抜くかを考えるヒントが得られるだろう。
興味のある方は、インターネットで調べてみたり、図書館で読んでみたりするとよい。
まず知りたい、読んでみたいと思う気持ちが、読解力向上の秘訣なのである。【完】
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