47都道府県を詠む(15)
昨日は、岐阜県の短歌を詠んだ。
ここで、一つ訂正がある。昨日の「名月」の説明で、名月を満月であると書いてしまったが、正しくは、満月とは限らない。
中秋の名月は、十五夜の月であるが、十五夜の月が満月とは限らないので、月見だといっても満月を見れるわけではない。
そして、今週は、31日の夜は満月である。1ヶ月で2度目の満月なので、ブルームーンと言われる。
なぜ十三夜の月が名月なのか?、ブルームーンのほうが感動的ではないか?と思われる方は、自分で昔の人の生活を調べてみると良いだろう。
さて、今日も、JR在来線に乗って、お隣の県へ。
【短歌】
信長の 夢まぼろしや 安土城
琵琶湖のほとり たぬきが笑う
《解説》
本能寺の変で暗殺された織田信長の天下統一の夢は、幻に終わった。せっかく建てた安土城も、本能寺の変のあと、ほどなく廃城となり短命に終わってしまった。
この県の特産品は、信楽焼のたぬきが有名である。
しかし、私は、この「たぬき」に、もう一つの意味を掛けている。お分かりだろうか?
それは、家康のことである。本能寺の変で、陰でほくそえんでいたのは、実は、後に江戸幕府を開く家康だったのではないか。
したたかな家康のことだ。秀吉の天下統一の間に、ひそかに準備を進めていたことだろう。
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