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それだけで成績上がるの?!頭が良い人のことを考えると頭が良くなる②

前回の記事はこちら

今回は、論文の研究内容についてお話します。


大学教授とフーリガン

ダイクステルハウスとニッペンベルグは、一般常識のテストを用い実験を行いました。

実験参加者には

知的と捉えられている「大学教授」と、

知的でないと捉えられている「フーリガン」
(サッカーの試合会場の内外で、暴力的な言動をする集団)

の特徴を考えてもらいました

その後、それとは関係ない一般常識のテストに答えてもらいます。

すると成績は
「大学教授」について考えた後は向上し
「フーリガン」について考えた後は低下しました。

つまり、
考えた人の特徴に合わせて成績が変わった
ということです。
(Dijksterhus & van Knippenberg, 1998)

これは、一般常識のテストだけでなく、記憶・数学・創造性テストなど色々なもので効果が確認されています!
(Dijksterhuis et al., 2000)


続いて続いて、!

アインシュタインとクラウディア・シファー

今度は、極端な例です
さっきの大学教授を

とても知的な「アインシュタイン」に

フーリガンを
全然知的ではない「クラウディア・シファー」
(スーパーモデル)にして、同じ実験をしました。

すると成績は、
「アインシュタイン」について考えた後は低下し
「クラウディア・シファー」について考えた後は向上したのです!

つまり、どういうことかというと
自分と比べて
「アインシュタイン」は知的すぎる
→自分は知的でない 成績低下

自分と比べて
「クラウディア・シファー」は知的じゃなさすぎる!
→自分は知的だ 成績向上

となり、考えた人とは逆の、自分の特徴に合わせて成績が変わったのです。
(Dijksterhuis et al., 2000)

次は、この研究が具体的にどういうことを示すのかお話します!

それでは
つづく!

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