【読書ノート】『私のディアマンテ』(『家族シアター』より)
『私のディアマンテ』(『家族シアター』より)
辻村深月著
主人公(絢子:私)は、割と頭の良い家系に生まれたのだけど、不出来な子供だった。事務職は務まらず、キャバレーのホステスになり、お客さんである秀一郎さんにプロポーズされ、結婚して、えみりが生まれる。えみりはなぜか、頭がよくて、「私」の理解を超えていた。
そんなえみりの体に変化が訪れる。
キーワード
ディアマンテ(diamante)
スペイン語で「ダイヤモンド」という意味。
美しさと輝きの象徴。その完璧な透明さと硬さは、人々に永遠性と不変性を思い起こさせる。
ダイヤモンドは圧力と時間の結晶でもある。地下深くで形成されるダイヤモンドは、数億年以上の時間をかけて形成される。このプロセスは、困難や苦難を経て自己を磨き上げ、真の輝きを放つことを象徴する。ダイヤモンドは人間の成長や進化の過程を表しているとも言える。
物語の主題は何か?
親子関係で一番大切なことは、お互いを真に理解出来なくとも、お互いをそのまま、認め合うことなのだと理解した。