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医療事務職における自主的な部下を育成する為の関わり方

【はじめに】
「人材育成」
上司なら誰でも一度は悩んだ事のあるテーマではないでしょうか。
部下のやる気を高めたい、前向きに仕事に取り組む人材を育てたい、部署全体のレベルを引き上げたい等、組織の現在の状況や組織全体の目指す在り方によって人材育成の目的は様々だと思います。
 現在、人材育成の方法等はとても沢山あります。
OJT、階層別研修、目標管理制度、1on1面談など多くの企業でも取り入れられている事でしょう。
 医療業界はというと特に病院事務や医療事務はOJTの多い職種なのではないかと思います。マニュアル整備もままならず、現場の先輩や上司の仕事振りを見て学ぶスタイルが主流なのではないでしょうか。
 個人的な意見としては上記方法は全て必要な人材育成の手法だと思っています。そして、それを上手く活用できる上司の資質や部下への関わり方が一番重要である事は言うまでもありません。現在も私自身も日々学び中です。

 上記を踏まえ、今回は私個人の主観を交えた人材育成に効果があったと思う部下との関わり方を簡単に一つ書き記したいと思います。


【原因ではなく目的に焦点を当てた関わり】
 新年度(2021年度)に入ったばかりなので、企業でもよくある年度末評価の面談を例に振り返ってみます。
一般的に年度末評価は一年の振り返りという位置付けの面談です。
言わば過去の振り返りがメインです。
年度当初に立てた目標が達成できたか否か、達成できなかった要因は何か等、原因や要因を探し出す面談になりがちではないでしょうか。
ところが私の年度末評価はというと、一年間の振り返りをほぼしません。
部下も拍子抜けしているのではないかと思います。
勿論、一年間で達成できた事に対しては評価と承認はします。
それよりも来年度を見据えて「これからどうしたいか、どうなりたいか」に時間を割くようにしています。
つまり、過去の原因や要因を考える為に時間を割かず、未来の自身の在りたい姿等の目的に焦点を合わせた面談を意識して行っています。

当の本人達(部下)は気付いていないかもしれませんが、この効果を私自身、身を持って日々感じています。
人はどうしても過去のできなかった事や失敗した事を思い返すと心や身体にマイナスのエネルギーを感じてしまうものです。
それよりも未来をイメージし想像する事でプラスのエネルギーが生まれる事は明らかです。(※未来のGOAL設定等が重要ですが今回は割愛)
特に効果は面談終了時の表情で分かります。
未来のイメージに対して時間を割く面談を行う事でワクワクした時間を過ごし、結果笑顔で面談を終える事ができます。
また、面談だけに限らず日頃から未来の事をイメージさせる質問や関わり方を行なっていると、部下自身も自ら自主的に考える人材になります
例えば仕事である問題が生じた時も
「なぜこのような問題が生じたのだろうか」と原因に目を向けるのではなく、
「この問題を解決する為にはどのようにしたら良いだろうか」と目的思考(未来を軸に今を考える)に考える事ができるようになっていくと言うことです。
当の本人達は気づいていないかもしれませんが、日頃の会話や他愛もない話をした時に考え方に変化が起きているなという部下を何人も見てきました。
勿論、部下個人の特性や性格などで効果は多岐にわたりますが「目的に焦点を当てた関わり方」により業務を行う上でマイナスに働いた経験はないように思います。


【まとめ】
 「自主的な部下が育たない」と日頃から悩み少しでも思い当たる節があるならば、部下との関わり方を改めて考え、目的思考(未来思考)でコミュニケーションを交わすことをオススメします。
 時には原因や要因をしっかりと考える時間も勿論必要ですが、それ以上に未来を考える時間を増やし共に伴走する事で部下との関わりが楽しいものへと変化をするのではないでしょうか。

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