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自由律

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#現代詩

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○すみませんなんて言葉大嫌いなの呼吸するように言えるけど

○埋もれるように眠る 連鎖する 道具にされたこと

○平和ボケなんかしていない俺のどこを見て言っている

○管理 完成 願望 幸福 唯一新しいのは季節だけ

○政治的になるとみんなダメみたい 馬鹿みたい

○私が悪うござんした二度と絡んでくるんじゃねえぞ

○媒体 伐採 健忘 桑の実 明日のための息遣い

○ずっと一緒にいられる方が普通な

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7

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○どうしてこんな世の中になったのか結局戦争が続いてしまっている気がする
○歪んでいない 手折るとまだ瑞々しい松葉
○言い訳の影で 早く調べれば良いと 急き立てられる
○戻らなくてもいいから進みを止める薬が欲しい
○拙速に過ぎる 今世のことしか頭にない
○すてきなおとぎ話 どうせならぜんぶ見せようと足掻く
○浮いたような泣いたような 立ち止まると怖いのがよくわかった

十の音色

道の終着点が見えないけれど
もうすぐ終わるのかなって思う
インスタントカメラを携えて
こっそり戻って写真に収めていた

街並みは変わることを
実感として初めて知った14歳

緑色の大きなまんまるが目の前に現れた
あの光はなんだったのだろう

昔居た場所に行けば
終わることができるとどこかで思っていたけれど
そんなことは全然なくて
ずっとこの胸の痛みは消えない

傷口を縫い尽くして
それでも足りない

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おうおうと鳴く地 12月を見護る

悪人ではない証明 体温計の鈍くなる音

Wi-Fi 傀儡 見えない絆

身分相応 未来 騒音になり唇を噛む

揚げ足取り 米粒が足裏につく不快さに酷似

畦道横断する ちっぽけだと でもまたここから

15

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●みんな一緒は絶対嫌 でもみんなで助かりたい 単純なことだ 望んで良いか?

●始めるのは億劫 終わらせるのは愉快

●呼吸が上手じゃない 夏休み 畳の匂い 泣き方すら奪われ

●恣意的 安いぞ僕ら 質の悪いアルコールのようだ

●目を背ける 寝言 どうしてここに来て、ふりかざす?

●繰り返される戦争 全然終わっていない だってどこかに必ず潜んでいる

●夏よ 安心して眠らせてくれ 雨の振り方だ

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嘘の光は吐瀉物に紛れるように

あの子が憎いと泣く6歳の私よ

手書きの文字が好き声滲むから

どこにいても精霊と遊べる子らよ

垣根を越える力があれば自由

叱られても塀の上を駆け抜けていく猫のように

一瞬透けてまた戻る春の宵闇

泣き出してしまうのは強いからと言い聞かすペンだこが痛む

何もわからなくてもいいのにと心から思う

咲いて最低 花弁凍らす さあ反撃の始まり