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すばる
2024年7月24日 21:49
いまの迷路 100年後にわかるという 無益をすり減らすぎゅうぎゅうに詰め込む 誰の肉も 落ちこぼれないように置いてけぼりの気分 追い越し追いつけと拡声器 わたしもう動けない千の空の呼吸 熱気に散らばった 戻れないならせめて返してほしいわからなくていいなんて重すぎる それだけ 繰り返されるようだ 空しい決定権 自己責任 たぶらかされた気分 だれも大人じゃないじゃない感じるすべ
2023年2月4日 09:29
からから空回りする名もなき街路樹から落ち葉空気銃は上空を通過するが誰にも気づかれないギアを最大にした若者 作業靴すり減らして最後は砂利道に繋がれていく疲弊し切ったビル群が倒れそうで怖い 足元がふらつく錯覚最後、最後の重みを飛び越えるためにもがくひとびとを嘲笑う 俺のためだ行く手を阻まれて言葉さえなくせば簡単にひとの首に手をかけてしまうのはなぜうたうような踊るような声だけで十
2022年12月20日 00:06
○ひとつひとつ 無意味と嗤われたことをちゃんとしていこうね奪われないように○大きくなったら手を染めてでも乗り越えたいことがあったのだろう青年は心を閉ざす○随分と大きく出たものだ 取り締まって搾り取ってさらに金の亡者になるつもりなのだろう○大事なことは大きなことばかりではないむしろその手のひらの中にあることばかり○すっと静かな都会の夜マッチ売りの少女もう二度と追い出さないで○君が
2022年10月13日 00:08
たとえ黙れって言われても黙れないし黙ろうとも思わないこの空を覚えておこう わたくしの尊厳が小さく破られたから「今になって」は遅いよ あなた/自分の声だけが足元に落ちる見つけられるかな ほつれた前に並ぶ人の群れ 今ここでそれなりの踏み潰し方 なんてない 必死さを奪うことは恥秋晴れ 笑い声さえ乾いていく すっかり汚れた爪先
2022年8月21日 12:32
燦然と輝く嘘 あの子がやらなきゃここまで解明されなかったどっちも手つかず お手つき 遮断機から飛び降りるカラス午前2時 誰にも言いたくないけれど誰かに言わなくてはいけない簡単にできると ちゃんとした人生を歩んできた君に励まされるのが少し憎い寝た子を起こすな 幼い頃に手を差し伸べてくれた人の思想 では わたしはだあれ責任をなすりつけ合う僕ら 嗤うと負けよ あっぷっぷ
2022年8月11日 12:31
中指を立てて唾を吐いたかと思ったら抱きしめたいと思ったり忙しいな俺の人生は「王国を作りたかった」蝕んで蝕まれた 赤い月家庭 仮定 過程 嘘の養分を担っている繋がる輪っか 笑顔の残骸 一度思い切り手を離せばいい特定不明な操りの策士に搾取されるハッピーエンドの続き 見せてあげるって言われてもね 反吐が出るつけ込まれて 仕返して 手のひら返し うしろの正面 だあれ
2022年7月7日 01:16
○すみませんなんて言葉大嫌いなの呼吸するように言えるけど○埋もれるように眠る 連鎖する 道具にされたこと○平和ボケなんかしていない俺のどこを見て言っている○管理 完成 願望 幸福 唯一新しいのは季節だけ○政治的になるとみんなダメみたい 馬鹿みたい○私が悪うござんした二度と絡んでくるんじゃねえぞ○媒体 伐採 健忘 桑の実 明日のための息遣い○ずっと一緒にいられる方が普通な
2022年5月23日 00:59
またねって響きが一等好き 安全な夕闇だけで良いベンチに赤い火の玉 煙草をこっそり吸う夜の公園 1秒でもいいから静寂が欲しいすっかり忘れていた匂い なぜか謝ってしまうのはどうしてよく凝らして見ないとわからない 諦めないのは大事かもしれないけれど辛かったらもういい 早くおうちに帰ろう もういいから
2022年5月21日 01:49
どちらにしても行き止まる 私の心だけ無限に続くから 想像だけひとり歩きする試している愚か者 人間として生まれてどうして人間を見下せるのだろうシステムとリスク管理 並列回路 組み込まれて心だけ取り残される怒気を含んだ咳 花金の夜に マッチ棒のようにそれは擦り切れて愛しているのに光だけじゃいられなくなる どうして前へ進もうとする わけもわからずにそうだねと頷きながら踏み潰す わかる
2022年4月22日 18:50
過ぎ去った春にも気付かず まともなのは薬にまみれても美しい公園の花だけ均等な距離感で何事もなかったかのように自己責任で進めという はしごを外す音ひっそりと剥き出しになるコンクリートが息をするすべての景色が強烈 怖がりは見ないふり せめて逃げ場があればずっと鳴り響くことは 思い思いに掲げるだけ 真っ青な空真似できないから取り繕う 気にしないように これは取り扱い注意 嘘ついたら針
2022年4月17日 22:36
○校庭で追いかけ回す 先生 センセーション 情報の出入り口 スプリンクラーだけが笑う○上も下もなく 加工 下降 気流に乗り すっかり薄くなった爪を噛む○嘘つき誰だ 世界 どんな風に あれから変わったのか 答えなど最初からない○商売道具のからくり 身体の一部になる鳴るバレる 湿る空気を仕舞う○白昼の満月 午後だけがゆるやかになる あの空き地は私のものだったのに
2022年4月10日 22:30
説明をしないで生きていけるならそちらが良い春の宵擦り切れる感じがする騙していないけれど騙しているし騙されている金輪際触れられないようにして地中に埋めてしまおう新しい出会いも嘘も聞いたことのない生き物の声 葦高く 呆然と見上げる茜空息を吐き出しても なにもわからない初夏は すぐそこ
2022年3月19日 06:43
○おそらく少しずつズレて そのデフォルトがおかしい僕等○春のしつらえに向かうよ 遊びに行けない代わりに○風に乗れば紛れていける そのまま流れるいとおしさ○握りしめて力を失って 取り戻して揺られる春の雨○大丈夫何があっても最後まで 味方でいるからそれは起きてくる○完全に直線を進んだとしても 転ぶにも転べない○3月の夜と心配 霧散に消えれば約束手形のように
2022年3月7日 00:49
○善悪もなく縦横もない左右もない 空駆ける 広がれば良いものでもない 香りのする花をください○正直者はバカを見るというがそうじゃないと見れない夢もある 午睡 春から落ちる○おうおうに降ってくる 怖いことないと陽気に守れるように 小さな手を再び握る○プリント裏の落書き はらはらとなぞる 桜のシャワーだったら早く家に帰って浴びたい○複雑になっていくと限りがない 小さな争いが起きる 目の当たりに