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1年に1回陶芸をして酒肴を盛る話

我が家では1年に1回、9月に陶芸をする行事があります。何か形に残るモノを作ってみたいという願望が全てで、手先が不器用ながらも陶芸を選んだのが始まりでした。
陶芸といっても簡単な体験型のコースでして、自分で行うのは轆轤を使って成形するところまでで、焼きと仕上げはおまかせしています。

成形するところまで、と言ってもこれがまた難しくて、電動轆轤を操作するのもコツを掴むまで大変です。何をどうしたら自分の思い描くお皿の形になるのかよく分からないまま、ビビりながら作業を進めていきます。

理想としてはお酒を飲むときに肴を盛り付けることが出来るものを作りたかったのですが、作者の技量によりいびつな形になってしまうのは御愛嬌。それもまた味ということで、ここはしっかり自画自賛しておきます。

それでも集中して轆轤を回してちょっとでも自分の思い通りになると楽しいものがあります。不器用ながら土を触って指先でなぞるようにして成形していく楽しさを味わえるのが面白いところです。

厚みもバラバラだし真円でもないし歪んでいるし。どこか昔の自分を見ているようでもあります。人間性が出たりするんですかね、陶芸って。

ひとつ、出来上がると嬉しいものです。これが焼かれるとどうなるのか待ち遠しくなります。成形してから2ヶ月後くらいに完成の連絡が入るので、ウキウキしながら受け取りに行きます。

完成品です。下手くそですが、愛着だけは一級品。歪んでいるものが駄目で、キレイに真っ直ぐなものが良いなんてルールはどこにも無いのですよ。

早速、山形のだしを盛ってワンカップと組み合わせてみたり

アスパラガスのソテーを乗せてみたり

紅生姜にポテサラを盛ってみたり

ナマコを盛ってみたり。お酒を飲むときに大活躍をしております。余談ですが、この陶芸行事がキッカケで「うつわ」というものに興味を持つこととなりました。
今年はどんなうつわを作ろうかな。

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