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パソナさんのギャップイヤープログラムに思う事。

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パソナが本社機能を淡路島に移転させると話題になったが、今度は厳しい雇用情勢を悪用し、無知な方を搾取する気満々なビジネスを始めるとの事。内容的には淡路島で契約社員で働きながらビジネススキルを学べる「日本創生大学校ギャップイヤープログラム」という制度を始めるというもの。これを2021年4月から最長2年間で一期生として1000人を雇用する方針との事だが、この雇用の内容が貧困ビジネスではないか?と話題となってる。

契約社員としての勤務条件は1週30時間のシフト勤務 (週休2日)で、月額給与は大学院卒・大卒16万6000円 (土日祝日勤務あり)、短大・専門卒16万1000円、高卒15万6000円

週30時間労働である為、賃金は低めに抑えられているとはいえこれはあくまでも額面。大卒給与の手取りであれば14万円にギリギリ届かないだろう。個人的にはこの段階でわざわざ淡路島に行ってまでこの条件で働くのか?週30時間という名目で淡路島という場を利用しサビ残させまくるのではないか?という疑問をもたせるくらいパソナへの信用はない。だが、雇用情勢が厳しい現状であれば雇用してもらえるだけマシって考え方もあるかもしれない。しかし、これはあくまでも契約社員としての雇用の部分であり、「ビジネススキルを学ぶ」という部分も今回は同時にあるが、これは有料。手取りの中から支払う必要があるという。

まず研修費用は月額2万8千円。一応強制ではなく、任意だというがそもそもこの研修ありきの制度なのではないかと思う。ホームページを確認したが、正直内容にも具体性はなくよくあるセミナーみたいなざっくりとよい雰囲気の内容が書かれてるだけ。2年間雇用前提だとしても手取りから2万8千円を毎月天引きされるのはちょっとおかしいのでは?と思ってしまうが、これだけではない。

淡路島での生活となる為、パソナ側が用意する寮の費用が月額2万6千円と水道光熱費込み食費が5万4千円も発生するという。寮費と食費が別である為結局は8万円が固定費として天引きされる。研修費と合わせれば10万8千円。社保天引き後の手取りを14万円と仮定した場合、この研修制度で毎月手元に残るのは3万2千円。パソナ側はこの制度の大義名分として「コロナの影響で働く場所を見つけられなかった若者の支援策」と位置付けてるようだが、これが本当に支援策なのだろうか?

確かに雇用はしてもらえるのはありがたい。寮に住めるし食事も出る為衣食住の大部分は確保できるかもしれない。しかし、冷静になれば手元に仮定として残るのは3万2千円。ここからスマホ代なり奨学金なりどこかに移動する場合の交通費なりを考えれば貯蓄は無理だろう。じゃあ2年後に何が残るのか。ここでの研修を内容が身につく事で就職ができる保証はどこにもない。もしかすればパソナグループで優勢的な雇用を設けるかもしれないが、この制度同様に搾取されるような働き方でいいのか?と思う。これは正直法的には合法なのだろうけど、正直漫画のウシジマくんに出てくるような貧困ビジネスとあまり変わらないのでは?思ってしまう。

パソナさんのホームページ

https://www.pasonagroup.co.jp/news/index112.html?itemid=3699&dispmid=798


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