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回鍋肉



回鍋肉ですが、日本では簡略化された方法で作られているのが一般的です。

回鍋肉とは本来、その名の通り鍋の中に広げた肉を高速回転させて作られます。

肉を高速で回転させる事により遠心力が発生、更に熱せられた鍋からの放射熱で肉と鍋との間に空気の層が形成されます。

これにより肉へと浮力が与えられ、鍋に接触する事がなくなるので余計な焦げもなく、適度に火を通す事が出来るのです。


しかし肉に浮力を与えるまで回転させるのは高度な技術が必要であり、一般家庭で作られる事はありませんでした。

そして昭和の半ば、日本における中華料理の神仏と言われた遁陳漢により、ただ炒めるだけという技法が紹介され全国へと爆発的に広がったのです。

というのは、さっき私が考えたウソです。


そもそも論として、肉を高速回転させるだけで浮力なんか発生する訳がないじゃないですか、どんだけ回転させるんですか、そんなもん肉が鍋から吹っ飛ぶに決まってるじゃないですか、少し考えたら分かりそうなもんじゃないですか。

超伝導ですか、リニアですか、ミノフスキー粒子ですか。

そんな訳で私みたいなサピエンスの言う事を信じちゃいけません。


本当は塊肉を鍋で茹でてスライスし、もう一度鍋に戻して炒めるのが回鍋肉なのでした。



さて、本日も水曜日恒例のアニーは平常通りウンコじゃなかった運行の予定です。

何を話すかリクエストがあればどうぞ。



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