見出し画像

夢はありません

ロッシーです。

実をいうと、いままでこのかた夢をもったことがありません。

こう書くと、いまの時代では「ダメ人間」扱いされそうですが、本当なんだから仕方がありません。

格言とか名言を見ると、「夢をもて」「夢が一番」みたいなもののオンパレードですから、「やっぱり夢を持たないとダメなんだ」と思ってしまうのも無理はありません。

だから、「夢がない」と普通に言おうとするだけでも、なんか変なプレッシャーがかかってしまうんですよね。ほぼ禁句に近いような。

でも、あえて正直に言いたいと思います。

「夢はありません。」

小学校の夢

今でも覚えているのですが、小学校の卒業文集か何かに「将来の夢」を書く欄があり、私はそこに

「パイロットになりたい」

と書きました。でも、「一ミリも」パイロットになりたいと思ってはいませんでした。

「パイロットって書いておけば、解答としてはまあまあ合格でしょ?」と考えたから書いただけです。

「夢はありません」とそのまま本音を書いたらマズイことになる、ということはさすがに当時少年だった私でも分かっていましたからね。子供だって忖度するんですよ。

夢を語りたい人

たまに「夢はなんですか?」と質問してくる人っていますよね。そういう質問をしてくること自体どうなの?と思いますが、そういうときには

「う~ん、夢ですか・・・。なんでしょうね~。」と藤井聡太さんのように伏し目がちにつぶやきつつ、

「ところで〇〇さんの夢はなんですか?」

と聞き返すことにしています。

そういうことを質問してくる人は、結局自分の夢を私に語りたいがために、こちらに質問しているだけだからです。私の夢に興味があるわけではないと思います。

ビールを注いでやったら、相手は自分にビールを注ぎ返してくれるものです。それと同じことをしてあげるのです。

そうすると、嬉々として自分の夢を語ってくれます。ぜひやってみてください。

会社の夢=自分の夢とする人

会社の夢を自分の夢だと思っている人もいますよね。

それを否定はしませんが、あくまでもそれは会社の夢、つまりオーナーの夢であって、あなた自身の夢ではありません。

もちろん、その夢に共感できる部分はあると思います。でも、仮に会社をクビになったとしたら、あなたは自分で起業してその夢を追求しますか?おそらくしないでしょう。

もしそうだとすれば、それは他人の夢に自分の夢を一体化させているだけです。

それはそれで快適かもしれませんが、自分自身の夢ではないことを認識していたほうが良いと思います。

夢とマスクは同じ

なんでこんなに誰もかれもが夢をもつのが普通みたいになっているんでしょうね。

私には、夢を持つことと、コロナのマスクは一緒に見えます。

マスクを着けていないとひんしゅくを買うから、とりあえず着けているのと同じです。夢も「とりあえずの夢」をもっておくほうが対外的に便利なのかもしれませんね。

でも、別に無理して夢なんかもたなくていいと思います。私は夢をもったことがありませんが、結構日々幸せに生きています。

夢をもって幸せになることが目的なのであれば、夢がなくても最初から幸せに生きているほうがいいと思います。

もちろん、夢をもちたい人は持てばいいと思いますし、今現在、夢に向かって努力している人は頑張ってほしいです。

ただ、夢をもたない人も普通にいることは分かってもらえたらいいな、と思うだけです。

人生は夢よりももっと偉大なもの

人生は、夢をもつ、もたない、夢をかなえる、かなえない、なんていう「ちっぽけなこと」よりも、もっともっと偉大なものだと思っています。

夢のために人生があるわけではありません。

人生において、夢は「お刺身のつま」くらいのものです。食べたければ食べればいいのです。

それよりも、もっと人生というメインディッシュをきちんと味わうことのほうが大事だと思います。それには今を楽しむことです。

この世界で私たちが生きていること自体、奇跡に近いんです。でも時間は限られています。

このnoteを見ている人だって、あと100年後には間違いなくこの世からいなくなっているでしょう。だから、終わりが来るまでにきちんと人生を味わいましょう。

今がすべてであり、「将来の夢」や「目標」なんて必要ない。「想定の範囲外」の新しいプロジェクトが次から次へと頭に浮かび、毎日がおもしろくてたまらない。僕はそんな人生を送っていきたい。 by 堀江貴文

もちろん、ホリエモンをマネして無理やり何か行動を起こして楽しもうとしたりする必要なんてありません。

それは、「夢を持たないと病」が「楽しまないと病」に変わっただけですから。

ただ、生きていけばいいんです。それが人生を味わうことだと私は思います。

Thank you for reading !


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?