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最近の記事

    • コロナから見る”劣化する日本”

      コロナ新規感染者数が世界一位になった。PCR検査数が増えれば(無症状も含め)感染者が増えるのは当然でしょ。 隣の韓国は入国ビザなしで日本からの旅行者(夏休み)の受け入れを決定したそうだ。 ヨーロッパ、アメリカなどは マスクなしで 行動制約なし。 どうした日本?世界とのギャップが酷すぎる。 おかしいよ。

      • ”神よ憐れみたまえ”(小池真理子)を読んで

        小池さんのご本の帯には、 「10年の歳月をかけて、紡がれた別離と再生。著者畢生の書き下ろし長編小説。私の人生は何度も塗り変えられた いくつもの死と生とともにー。 何が人を狂わせるのか何によって人生は狂うのか。」と、 記されている、579頁から成る大作です。 波瀾万丈の人生を生き抜く百々子への贈る言葉が”神よ憐れみたまえ”なのだろう。 何があろうが兎に角生きていくしかないんだ。人生って不公平なんだ。どんな人生であろうと受け入れていくしかない。主人公 黒沢百々子の我々に贈る言葉

        • ”羊は安らかに草を食み”を読んで

          兎に角、重いストーリーだ。 でも読んでよかった。 終戦の満州から想像を絶する苦しみに耐え帰国する場面は涙なし(移動中の飛行機の中で涙が止まらなかったです)には読めなかった。これでハッピーエンドと思いきやまだまだ宇佐美劇場は終わらなかった。 最近読んだ本の中でも記憶に残るone of秀作だと思う。 宇佐美まことさん:ありがとう感動を。

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        • 米国株 決算
          2本

        記事

          白鳥とコウモリ を読んで

          東野圭吾版「罪と罰」。『「白夜行」「手紙」につぐ新たなる最高傑作』と書かれており、即ゲット。 単行本522ページの厚さをみて、一瞬怯んだが一気読みの面白さ。 被害者加害者どちらの家族も言う。父はあのような人間ではないとー。 違和感拭えない不可解な事件の真相、全てが心に居座る作品だった。 自分達の知らない父の過去。 一体何に向き合うことになるのか終盤は真実へと焦点が徐々に合っていく応えられぬ緊張感。これぞ東野圭吾ワールド。 たった一つの愚かな過ちがその後のそれぞれの人生の

          白鳥とコウモリ を読んで

          “農ガール、農ライフ“(垣谷美雨)(祥伝社)を読んで

          Amazonの本/kindleのコーナーをサーフィンしていたら この奇抜な書名に引き寄せられてKindle版で購読。 著者の垣谷さんへ一言。 なかなかいいっす、ナイスです。 主人公の水沢久美子さんが 都会のどん底生活から地方での農業女子へ転身し自立するまでのストーリーを 古臭い旧態然とした農業界の組織(組合、役所、農業委員会などなど)を皮肉たっぷりに描く著者の表現力にあっぱれあっぱれなのである。 久しぶりの清々しいストーリーに堪能した作品でした。その後の水沢久美子さんを

          “農ガール、農ライフ“(垣谷美雨)(祥伝社)を読んで

          コロナ禍で格差が拡大しているこの世の中!

          本日政府は緊急事態宣言をしました。打撃を受けるのは飲食業界などの比較的賃金の低い人たちで 緊急事態による収入減に直面してます。しかも感染リスクの真っ只中にある人たちです。 一方 飲食業界などの収入減に苦しむ人たちとは180度立場の違う比較的賃金の高い人々はリモートワークなどで感染リスクが低いところで資産形成に励んでます。 日銀の量的緩和の恩恵を享受しながら株などの投資で資産をコツコツと増やしてます。 コロナ禍による格差拡大。この厳しい世の中をどう生きていくのか 人それぞれの

          コロナ禍で格差が拡大しているこの世の中!

          一人称単数(村上春樹)を読んで

          3年前の長編『騎士団長殺し』は 過去の作品を再構成したような内容だったので これから世に出る作品にちょっと心配&不安を感じていたが。 今回の新作短編集は、3ヶ月前の7月18日に発売された。今までは新作発売と同時に購入し読んでいたが今回は発売3ヶ月後の購入である。 前作”騎士団長殺し”のなんとも言えぬ後味の悪さでもなく消化不良でもなく 言葉に言い表せない何物から未だ脱し切れていないので 発売即購入とはいかなかった。また 以前のようなコアなファンでなくなったかもしれない,残念

          一人称単数(村上春樹)を読んで

          ”ヨーロッパ文明の起源(聖書が伝える古代オリエントの世界)(池上英洋)を読んで:

          西洋美術史専門の池上氏が聖書に基づいて古代オリエント世界の神話の話をワクワクしながら読ませて頂いた。 ノアの箱舟の原点がオリエント世界にあったという一連の話 バビロニア、アッシリア、エジプト、イスラエル、などなどの神話。久しぶりに初心者向け歴史教科書を読んで満足なのである。

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          Jazz喫茶”いーぐる”存続支援キャンペーン

          いーぐるグッズを購入して サポートしましょう。  https://jazzeagle.base.shop/ ”https://twitter.com/jazz_eagle

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          ”たちどまって考える”(ヤマザキマリ)を読んで

          本作中の言葉「生きているだけであなたは素晴らしい」これに尽きる。 イタリア在住の作家 塩野七生さん ヤマザキマリさん お二人の作品分野、作風は異なるけれども 日本人に無い独特な思想をお持ちで 尊敬しています。 Amazonの本書についての紹介文です。”パンデミックを前にあらゆるものが停滞し、動きを止めた世界。17歳でイタリアに渡り、キューバ、ブラジル、アメリカと、世界を渡り歩いてきた漫画家・ヤマザキマリさんにとって、これほど長い期間、家に閉じこもって自分や社会と向き合った

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          罪の轍( 奥田英朗)を読んで

          ①登場人物 宇野寛治 赤井 落合昌夫 宮下大吉 係長 森拓朗 警部補 仁井薫 ニイカオル 沢野久雄 巡査部長 倉橋哲夫 巡査部長 岩村傑 スグル 町井ミキ子 ②読後感 吉展ちゃん事件をモチーフにした小説である。 礼文島、昆布漁に従事、窃盗で食いつなぎ、子供たちから「莫迦 寛治」と呼ばれる北国訛りの若い男が、番屋に火をつけ、金品を奪って逃げる。そして1年後に東京オリンピック開催が近づく東京に降り立つ。 昭和38年東京、豆腐屋の幼な子 吉夫ちゃんが誘拐され、身代金を要

          罪の轍( 奥田英朗)を読んで

          終の盟約(楡周平 (にれ・しゅうへい))を読んで

          "認知症になった親が死を望んでいたら、あなたはどうしますか?"の本の帯の問いかけに ”明日は我が身だ” と即 反応したわたし自身がその年齢環境の中に存在していることを認識した次第なのである。、さてこの本の題名である”終の盟約”とはなんぞやと考えた。多分 終末期の医療ケアについての事前指示書にまつわる家族内でのストーリーなのだろう これは興味ありと 即Kindleで購入した。ところが 読み進めるうちに  そんな簡単なストーリーを著者である楡氏が書くわけがないだろうが と納得。

          終の盟約(楡周平 (にれ・しゅうへい))を読んで

          "ゲームチェンジャー”

          9/30(水)の"ラジオビバリー昼ズ"のゲスト 柳家花緑 さんが興味ある話をしていたので紹介します。 この番組のHomePageの一部を抜粋させていただくと、 ”じつは今年に入ってから昇太さんと会うのが初だという花緑さん! 昨年末から野菜中心の生活に取り組んでいるとか! 花緑「去年の全米で公開された映画『ゲームチェンジャー:スポーツ栄養学の真実』を見たのがきっかけです。」 昇太「昔の日本人って、そこまで肉を食べてたわけじゃないんだよね。」 花緑「それで野菜を中心に置いた

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          “ミツバチ大量死は警告する”より

          今私が読んでいる本の一節を紹介します。 「長崎県下で二〇〇九年から、商品名をダントツという農薬(有効成分はクロチアニジン)が殺虫剤として水田で大規模に散布されだしたことを知る。  クロチアニジンはネオニコチノイド系(以下、ネオニコ系と略す)と呼ばれる新しいタイプの農薬の一つだ。ネオニコ系農薬は昆虫の神経を侵して殺す「神経毒」で、成分が根などから作物に浸透して茎や葉に移行する「浸透・移行性」と、効果が長続きする「残効性」を特徴とする。クロチアニジンはとりわけミツバチへの急性毒

          “ミツバチ大量死は警告する”より

          ローマ人の物語 より

          今私が読んでいる本の一節を紹介します。 「宗教は、それを共有しない人との間では効力を発揮しない。だが、法は、価値観を共有しない人との間でも効力を発揮できる。いや、共有しない人との間だからこそ必要なのだ。ローマ人が、誰よりも先に、そして誰よりも強く法の必要性に目覚めたのも、彼らの宗教の性質を考えれば当然の経路ではなかったかと思う。  ちなみに、ローマ人と同じく倫理道徳の正し手を神に求めなかったギリシア人は、それを哲学に求めた。哲学は、ギリシアに生れたのである。とくに、ソクラ

          ローマ人の物語 より