“ミツバチ大量死は警告する”より

今私が読んでいる本の一節を紹介します。

「長崎県下で二〇〇九年から、商品名をダントツという農薬(有効成分はクロチアニジン)が殺虫剤として水田で大規模に散布されだしたことを知る。  クロチアニジンはネオニコチノイド系(以下、ネオニコ系と略す)と呼ばれる新しいタイプの農薬の一つだ。ネオニコ系農薬は昆虫の神経を侵して殺す「神経毒」で、成分が根などから作物に浸透して茎や葉に移行する「浸透・移行性」と、効果が長続きする「残効性」を特徴とする。クロチアニジンはとりわけミツバチへの急性毒性が強く、ダントツの水溶液には「ミツバチを放飼している地域では使用を避けてください」との注意書きがついている。 「原因はダントツ以外ありえない」と久志は断言した*1。」(『ミツバチ大量死は警告する (集英社新書)』(岡田幹治 著)より)

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