人生を後悔しないために。「今を生きて」毎日を輝かせる方法
突然ですがあなたは
こんな悩みをお持ちではありませんか?
時間に追われ、日々やらなくてはいけないタスクに追われ、他者からの評価に追われる毎日を過ごしていませんか?
まず結論からお伝えすると、私たちが日々を内面的に充実させて過ごすために最も必要なのは
「今を生きる」
ことです。
「何を当たり前のことを」と思われるかもしれません。
それでもあなたを苦しめ、悪い状態に陥れているのはいつも
「今を生きていないから」が原因なのです。
ハーバード大学の調査によると、私たちの意識は普段起きている時間のうち50%もの時間を、現在へと向けていないことが分かりました。
現在ではないのなら、どこに向かっているのでしょうか?
そう、過去の出来事を脳内で繰り返していたり、まだ起こっていない未来を不安に思っていたりするのです。
たとえば極端な場面で考えてみましょう。
あなたが雪山で遭難したとします。
「あのとき無理せず止めておけば…」
「明日には助けが来るだろうか…?」
「食料はいつまでもつのだろう…」
このように、過去のことや先のことを考えても不安になるだけで、何のメリットもありません。
助けが来るか来ないかを考えたところで、助けが来る確率が上がることはなく、むしろ精神力と体力を消耗してしまいます。
なので私たちが考えるべきなのは先のことではなく、
「今、何をするべきか?」
「今、できることは何だろう?」
といった、「今」にフォーカスしたものです。
そうすることで気持ちが前向きになり、不安を忘れ、生存率が上がると心理学の研究でも報告されています。
雪山という特殊なシチュエーションでお伝えしましたが、日常生活でも同じことが言えます。
近年スマホやSNSなどのテクノロジーが、私たちの実生活に変化をもたらしました。
遠くに暮らす友人の近況を知れるのは良いことではありますが、私たちの意識を「今、ここ」から遠ざけることにつながります。
未来や過去のこと、不安や心配ごとについて考えてばかりいると、心身に悪影響をもたらします。
食欲がなくなったり、精神力や体力を消耗したり。
最悪、うつ病などの精神疾患を抱えてしまうこともあります。
そういった悩みをもつ人が増えている現代、改めて「今を生きる」ことの大切さが注目されているのです。
「今を生きる」ことの大切さ
過去は変えられず、未来はどうなるか分かりません。
自分でコントロールが可能なのは、現在のみです。
ブッダやエピクテトスなど、過去にも多くの思想家が「今ここにある現在」だけに注意を向けなさいとアドバイスをしてきました。
古代から人々は我々と似たような悩みをもち、こうした思想家に解決法を求めていたのです。
ではどうすれば、本当の意味で「今を生きられる」のでしょうか。
まずはテストをしましょう。
あなたは「今」を生きられていますか?
以下の質問に、自信をもって「No」と答えられればあなたは充分に今を生きられています。
・毎日が同じことの繰り返しのように感じていませんか?
・今年1年を振り返って、あっという間に過ぎてしまったと感じていませんか?
・未来のことが不安で、期待どおりに上手くいくか心配でたまらなくなることがありませんか?
「毎日が同じことの繰り返しのように感じる」「日々があっという間に過ぎる」とはつまり、日々がルーティンになり、「オートモード」のような状態で過ごしてしまっているということ。
一番大切な「今」に100%コミットできていないということです。
また未来のことが心配になるというのは、言い方を変えると
「リスクを想像でき、そのリスクに対して先回りして対処することができる」ということ。
これは誇ってしかるべき長所のはずです。
ですので、その心配事に関して
「今、何をするべきか?」
「今、できることは何だろう?」
と、先回りして考えると良いです。
そうすれば気持ちも、どんどん前向きになっていくでしょう。
そのうえで、物事が期待どおりに進むかどうかに一喜一憂せず、未来が自分の思いどおりになることを求めないようにしましょう。
そもそも「未来をコントロールする」ことは不可能だからです。
理想の未来を手にいれたいという執着を手放せば不安から解放され、一番大切な「今」を全力で生きることができるのです。
これはなにも「無計画に生きる」ことを推奨しているわけではありません。
他者との責任を果たすために最低限の計画は守りつつ、その計画に必要以上に固執しないというバランスが大切です。
では強く印象に残る生き方とは、どんな生き方なのでしょうか。
それはきっと、
・毎日をワクワクしながら
・日々新しいことに挑戦しながら
・自分の好きなこと、自分で選んだことに熱中している
そんな生き方であると私は考えています。
共通するのは、すべてのフォーカスが「今」にあるということ。
今この瞬間だけが、私たちに関係ある唯一の時間だからです。
いつでもワクワクしながら自分の好きなことに熱中しているうちに、気付いたら時間が過ぎていた経験。
あなたにもあるのではないでしょうか。
そんなとき私たちは、時間を濃密に感じられます。
時間が本来のスピードを取り戻しながら流れ、心地よさや充実感が伴います。
そこにはまだ起こっていない未来の、些末な問題に頭を悩ませる余地も残っていません。
過去に自分が起こした失敗を後悔する気持ちも、沸き上がりません。
すべての意識は「今」に降り注がれるのです。
「今を生きる」ようになるための具体的なメソッド
ではあなたが心配ごとや不安を和らげるため、「今を生きる」にはどうすれば良いのでしょうか。
具体的なステップは以下となります。
それぞれ詳しく説明していきます。
・瞑想を習慣にする
瞑想の歴史は古く、四大文明のひとつであるインダス文明の時代から行われていたという説もあります。
インダスの遺跡であるモヘンジョダロから、座して瞑想しているような人が刻まれた印章が発見されたのが証拠とされています。
インダス文明は紀元前2000年頃から栄えたといわれているため、相当な歴史がありますね。
以来さまざまな瞑想法が生まれては実践されてきましたが、最も基本的な理念とされているのが
「"今"に集中する」
というものです。
具体的には瞑想中、確実に行われているであろう「呼吸」に意識を集中させること。
そうすることで、過去や未来を暴れ馬のように縦横無尽に走りまわる心を落ち着かせることが可能になるのです。
まずはこの記事を読みながらでも、大きく深呼吸してみましょう。
5秒かけて息を吸い、
10秒かけて息を吐いてください。
そして空気が体内を通っている感覚を意識をかたむけ、そこだけに集中しましょう。
この習慣をまずは1日10分でも良いので、続けてみてください。
きっと今までよりも集中できるようになったり、怒りっぽくなくなったりする自分に出会えるはずです。
瞑想については別記事にて詳しく解説していますので、宜しければご参照ください。
・新しいことや慣れない環境にチャレンジする
子供のときよりも大人になってからのほうが、時間が経つのは早く感じるものです。
これは私たちが人生に「慣れ」を生じさせているから。
極端に言えば、日々がルーティン化して思考停止のまま過ごしてしまっているのです。
思い出してみてください。
・初めてディズニーランドに行ったとき
・初めて自転車に乗ったとき
・初めて外国人と話したとき
どんな場面でも、初めて経験したときのインパクトはすさまじいものがあり、今でも当時の感覚を思いだせるはずです。
そこで、私が提案したいのが下記のようなライフスタイルです。
新しいことに挑戦したり、慣れない環境にあえて身をおく経験を日常のなかに取り入れてみる。
週に1度、月に1度でも良いのでこういった経験をしてみるだけで、心が新鮮さを取り戻すのを体感できるはずです。
人はさまざまな「不便さ」や慣れない環境の「不快さ」に直面したとき、成長していくのだと思います。
あなたがもし最近日常が停滞していると感じるのなら、ぜひ今までとは一味違った経験をしてみてください。
・「足りないもの」よりも「すでに持っているもの」を意識する
人は「自分がすでに持っているもの」よりも、「自分に足りないもの」にフォーカスする傾向があります。
たとえば私たちが陥りがちなのが
・能力やスキル
・容姿
・他者からの評価
それらを他の人と比較し、持っている人に対して嫉妬したり、自分はダメだと自己否定したりするといったパターンです。
これらは求め出したらキリがないので、仮に欲しいものを手にいれることが出来たとしても終わりがありません。
そうではなく、「自分がすでに持っているもの」に着目しましょう。
現在の自分を改めて客観的に捉えてみれば、以前あこがれていたような自分に、すでになっているかもしれません。
普段は当たり前に感じているであろう
そんな「当たり前」に感謝し、満足できることが「今」を充実させる第一歩となります。
「現状に満足する」と聞くと、目標や向上心がなく、張り合いのない態度のように感じるかもしれません。
しかし、夢や目標を追い求めるうえで日々不満ばかりをつのらせるのと、小さな幸せを感じながら高みを目指すのとどちらが幸福なのでしょうか。
つまり大切なのは自分を肯定し、「自分はすでに満たされている」という感覚をもつこと。
そうすることで、同じように掛け替えのない存在である他者にも優しくなれるし、助けを必要とする人に手を差し伸べられるようになるのだと思います。
本当の意味での「今を生きる」とは
ここまでさまざまな例を挙げながら、いかにして「今を充実させるか」をお伝えしてきました。
では、本当の意味での「今を生きる」とは一体どのような心持ちなのでしょうか。
たとえば私は不眠症もちなのですが、夜眠れないとき
「どうして眠れないのか」
「なんで自分だけがこんなに苦しいのか」
と、今まではどうしても気持ちがネガティブな方向に向かっていました。
しかし最近は常に気持ちのフォーカスが「今」にあるので、横になっていようと起きて活動していようと、基本的なスタンスは変わらないと捉えていることに気付きました。
つまり、今自分がここにいて、こう考えていて、時間を過ごしているという事実にのみフォーカスして余計なことは頭にない状態です。
ここで言う余計なこととは、「自分でコントロール不可能なもの」です。
自分次第でなんとかなるものにのみ意識を向けていれば、複雑に絡まったように思える人生にも、極めてシンプルな道筋が見えてきます。
「自分次第でなんとかなるもの」とはつまり自分の内面であり、自分がとる行動です。
これは寝るときだけでなく、仕事中も同様。
『仕事中=時間を犠牲にするもの、我慢するもの』と捉えてしまうのは良くない効果を生みます。
週末を楽しみにだけして生きて週末を迎えても、結局「また明日から仕事か…」という気持ちになってしまう。
本来私たちに「我慢するべき」「早く過ぎるのを待つべき」時間なんてないはずだし、そんな生き方は後悔につながってしまいます。
「歳をとると時間があっという間に過ぎる」というけれど、「将来のために今を我慢する」ようなスタンスで臨んでいたらさらに速度を増していくはずです。
そうではなく、仕事中だろうが休日だろうが時間を過ごしていることに変わりはないと考えてみてはいかがでしょうか。
そして一番大切なのは、「今」をしっかりと捉えながら過ごしていくこと。
本来あるべき人生を改めてフラットに考えると、毎朝起きた瞬間は目の前に「真っ白なキャンバス」があるのと同じこと。
これからキャンバスをどんな色で染めていくか、どんな絵を描くかはあなた次第です。
だから本来は起きた瞬間から、「今日はどんな1日になるのか」「どこに行って誰と会うのか」「自分がどんな気持ちになるのか」と、ワクワクした気持ちで迎えることが理想のはずです。
でも果たして我々は、そんな生き方ができているのでしょうか。
毎日同じ場所に、同じことをしに行く日々。
それ自体はそれぞれの事情もあるので、どうしようもないかもしれない。
でも、その習慣に対する我々の気持ちはいつでも変えられる。
判を押したように同じに見える日々でも、完全に同じ1日は全くない。
「どうせ今日も同じ1日だろう」という態度で過ごしてはもったいないと感じてしまいます。
そうではなく、常に「今」を懸命に生きていれば日常とのちょっとした違いに気付いたり、小さなことに感謝できたりといったマインドになるはず。
当たり前だけど、人生は短いです。
今のあなたのように元気で、万全に過ごせるのはあと何年くらいあるのでしょうか。
ムダにして良い時間なんて少しもないはずだけど、私の目からは多くの人が時間をムダにしているように見えてなりません。
まるで「人生が有限である」という事実を、忘れてしまったかのようです。
事実として、私たちは必ず死にます。
死ぬのは怖い。
だからといって目を背けていてはダメです。
「自分はいずれ死ぬ」という事実と向き合うからこそ、毎日をより輝かせることができるからです。
多くの人が退屈な日常に「気晴らし」を求めたり、日々の忙しさに忙殺されたり。
「今日が人生最期の日のつもりで生きてみると良い」とよく言われますが、まさにそうです。
明日が今までどおりやってくる保障はどこにもないし、今この瞬間、いつあなたの人生が終わっても不思議ではないからです。
人生が有限であるという冷酷な事実にしっかりと向き合うことでのみ、貴重で儚い「今」という時間を真摯に過ごすことができるのではないでしょうか。
まとめ:命の有限性に気付き、今を100%生きて身近な人との時間を大切に過ごそう
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
一口に「今を生きる」といっても、人によってさまざまな捉え方があると思います。
私にとって「今を生きている」状態というのは、「今、ここにいる自分」にほぼ全ての注意が向かっている状態です。
人生は楽しいことばかりではありません。
苦しいときや悲しいときも、「今悲しさを感じている」ことを認め、自分自身と向き合うこと。
辛いものから逃れようと必死に他のものに注意を向けようとしても、逆に苦痛はやってきます。
私たちにできるのは、現実から目をそらさず、今感じていることのみにまっすぐ意識を向けることだと思います。
禅の教えによると、人の苦しみはすべて、現実を認めたくないという気持ちから生じるのだそうです。
「こんなはずではなかった」
「どうして思いどおりにいかないんだ」
という気持ちこそが、苦しみの根源なのです。
だから私たちが取るべき姿勢というのは、現在起きていることをそのまま捉えること。
過去を悔やむのでも、まだ起こっていない未来を不安に思うのでもない。
判断やジャッジをせず、ありのままの事実としてのみ捉えることです。
アメリカで90歳の男女にむけて、自分の人生において後悔していることを調査しました。
すると「もっとチャレンジしておけば良かった」と答えた人が90%もいたとのこと。
人は「したことの後悔」よりも「しなかったことへの後悔」のほうが勝るそうです。
あなたにはぜひ、将来「しなかったことへの後悔」をしないため、今を精一杯生き続けて欲しいと思います。
まずは1日1日を大切に。そして命の有限性に気付き、今を100%生き続けることで
身近にいる家族や友人との時間を、より貴重なものとして大事に過ごしていただければと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
この記事があなたの悩みを和らげ、役に立つことを祈っております。
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