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毎日応援 162 批判してステージでレロレロレロと歌った日

自分に厳しいと生きるのが辛くなる(ToT)自分だけでも自分を励ましてみないかな?自分は音楽をやっているけど昔、音楽評論家か!?という位に、自分にダメ出ししかしてなくて、音楽そのものが辛くて嫌いになって、2年ほどやめたことがあった。

歌が好きで、家でもいつも歌い、おばあちゃんに行く時は車の窓を全開にして、着くまでの1時間半ほど、歌い続ける子どもだった自分は、結局、中高一貫校の音楽の先生が、呆れるほど大声で歌を歌っていたので、勧められて音楽大学へも進んだ。

おじいさんの音楽の先生が昔、うちの親に、

「長年、沢山の中高生を見てきたけど、思春期には音楽の授業が恥ずかしくなってきて皆、声を大きく出して歌わないものなのに、お宅のお子さんは何年経っても大きな声で歌を歌う。だから、音楽の道へすすませてやってくれないか」

と話したらしい。

その話のために親を説得しにうちへ来てくれた。


勉強嫌いの自分にとっては、音楽で大学に行けるなら、ラッキー、としか思っていなかったけど(^◇^;)

そして、単細胞なので、パンクが大好きだからパンクやロックやレゲエや、映画音楽や世界中の音楽の勉強ができると思って、クラシックしかやらない音楽大学へ入った
(^◇^;)

まあ、そんな人間だから、クラシックをやったところで、全てのことが深くできないし、極められもしない。

でも、歌は好きだったし、クラシックも素敵な曲が多いから、自分なりにはやってみた。


でも、やればやるほど劣等感は募り、
苦しくなり、
発声すればする程、一声、一声、これじゃダメだ、、、と思うようになり、
常に自分にダメ出ししかしなくなっていた。


楽しく歌うなんてできなくなっていた。


すると、今度は人の歌、演奏会でダメ出ししかできなくなった。

どれを聞いても、自分のことも責めるけど、人の演奏にもダメ出し。

もう、演奏会なんて楽しめたもんじゃない。

なんなら、プロのCDにまで、ダメ出し(^◇^;)

心の中でだけど。

これは、病(やまい)だよね(⌒-⌒; )


そんな折、母が病気で死の淵をさまよい、
わたしはそれでも、三つの演奏会の本番が控えているという状態になったことがあった。


もう、母はいつまでもは生きられないのは分かっていたけど、まだ、それにはまだまだ猶予はあると思っていたけど、その時はギリギリの状態だった。


そんな時に歌う演目はドヴォルザークの
「母が教え給いし歌」。。。


最も好きな歌なのに、何もこんな時に、というやつ。

その、歌詞の内容がこれ。。。(T . T)


「母が私にこの歌を教えてくれた昔の日
母は涙を浮かべていた。

今はわたしがこの歌を
子どもに教える時となり、
教える私の目から涙が流れ落ちる」


ジプシーの流浪の民である母親が、我が娘に口移しで歌を教え、
その子が母親になった時、
母の涙の意味と、その想いを知る歌。。。


母が死ぬかもしれない時、この歌をチョイスしてしまった自分のアウト感(ToT)

おまけに、無理してドイツ語で!

アホやん(ToT)


でもまあ、練習してして、した。

そしていざ、本番。


でも、もう病院との行き来でくたくたで、意識ももうろうとしていた。でも、やるしかない。


しかーし!!


なんと、コンサートホールにドイツ人が居た!!!

田舎で、外国人を見ることは一年に一回もない土地で!!!


普段は目も悪いし、ステージから、お客さんの顔なんか見えないのに、

見えた!!!


ド、イ、ツ、人!


それも、何で分かったかというと、ドイツに留学していた声楽の人が、ドイツ人の旦那さん?と、帰省していたのは知っていて、
その人が来ていたのが、見えてしまった!


もう、ぐだぐだよね(^◇^;)


後は記憶が定かでは無いけど、溶けるように緊張して、

レロレロレロとか、ドイツ語じゃない、

なんかテキトーに、やった(^◇^;)


その二人の失笑する呆れた顔も見えたよね、、、(⌒-⌒; )


それから、石の真っ暗な穴にこもりたくなって、
それから少したってから歌はやめた。

2年くらいやめたかな。。。


心ここにあらず、で。。。


でも、やっぱりやろうとやったものの、
もちろん、自分へのダメ出しばかり。


こんなんじゃダメだって。

そして、人の演奏を聴いても、もっと上手い誰かと比べてしまっていた。


で、ある時ハッと気がついた。


これじゃあ、一生、音楽も、
芸術も、なんにも楽しめない!!!


これは、ひどいと思った(⌒-⌒; )


これは、人生楽しくない!


で、その日から批判するのをやめた。


そして、自分にダメ出しするのもやめた。


自分だけでも、自分の味方でいよう、と。


調子に乗って、自分勝手に何でもやって、
これでもいいんだ、と自分を肯定するのではなく、

反省も改善もする、努力もするけど、

だから自分はダメなんだ、
やっぱり自分はダメなんだ、
と、自分の全てのことにダメ出しするのをやめようと決めた。

それくらい、ダメ出ししていたから(⌒-⌒; )


じゃあ、コツコツ自分のペースでも、やれることはやっていこう、

そう、変えた。


まあ、できてはなかったけど(^◇^;)



それからは、全てのことが楽になった。


いろんなことが楽しめるようになった。


そして、昔の自分が、自分の器も知らず、
落ち込むこと自体、なかなかに傲慢であったなと、振り返って、慌てた(⌒-⌒; )


だいたい、コンサートに来てくれる人は、わたしにすごいものは求めていないし、

なんならわたしも含めて、みんな世界のトップミュージシャン達の演奏をCDで聴き続けているわけだから、
耳が、肥えに肥えている。


だから、落ち込むこと自体、失礼な話で、
わざわざそれでも、応援して足を運んでくれる知り合い達に、
明るく、今できる精一杯のことを心を込めて、
楽しんでもらうことに集中してやればよかったわけだった。

わたしは自分が恥をかかないように、上手く良く見せることに集中していたんだね(⌒-⌒; )


5歳の子どもが一生懸命、練習して発表会を100%でやっていることを、スカラ座のステージでオペラを歌っている人と比べて、ダメ出ししても意味ないし、

その人の中の100%は、
100%ということにおいては、同じだ。

だから、劣等感もいらないし、
それより上に見せようとする必要もない。


そんなこともわからなかったから、
ドイツ人の前で、ドイツ語でも英語でも日本語でも、言葉ですらない、

レロレロレロレロレロレロとか、
歌ったわけよね(^◇^;)



😁😁😁


それからは、特に、大人のためのピアノ発表会とかが好きになった。


いつか弾いてみたいと、思い切って人生初のピアノを初めて、
震えながらコンサートに、おめかしして出て、

時には演奏が止まったりもするけど、
震える手で、また弾き直して演奏する。

演奏会後はまた、来年ね、と声をかけあい、
一年かけてまた、練習して、
ステージに、素敵なドレスや、衣装で出る。

生きて会えたらね、は、
リアルな会話。


一年一年を大切に、
そして、そのコンサートの演奏会の時間を、思い切りやりきる。


感動して、毎年涙が出た。

司会をずっとやってたので、こっちも手に汗握って、応援の気持ちを込めて、アナウンスした。


それも、恥を知ったおかげよね(⌒-⌒; )


長くなったけど、
ダメ出しはやめると、人生が楽しめるからね^_^


今、嫌だと思うことがあってもそれも、必要な過程の一つ。

ダメ出ししないで、やりたいことがあればやればいいし、
やりたいことがなければ、
思い切りのんびりすればいい。

のんびりもできない時は、
できないんだから^_^


あ、そうそう、

ダメ出しはね、クセになっていると、自覚が持てないから、
ダメ出しを数えてみるといい。

どれだけ、一日中、自分に心の声でダメ出ししているか知ると、驚くよ(⌒-⌒; )


メンタル、やられるはず。
自分から自分は逃げられないから。


今日も風きっていけるといいね^_^



いつもありがとうございます。



今日も健やかで安心の時間が沢山流れていますように。



戸張碧月



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