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お母ちゃんゼロからのフランス語|おそるおそるC1受けてみる|パリ商工会議所のビジネス仏語検定[5年7ヶ月]

ベルギーのフランス語圏に引っ越してきてから始まったフランス語学習も5年7ヶ月が過ぎ、今回は今でも細々と通っている語学学校で受験することができるパリ商工会議所のDFP「Diplôme de Français Professionnel」のC1を試してみました。「ダメもとで受けるわよ〜」と巻き込んでくれた愉快なクラスメート達のおかげで、わたくしの重〜い腰があがりました。

この検定は就労を視野に入れたビジネスフランス語の検定で、受験する分野を「ビジネス」「国際関係」「ホスピタリティ」「医療」から選びます。お母ちゃんはビジネスの「Affaires C1」を受けました。結果ギリッギリ合格。合格点スレスレ過ぎてあやしさ満点なC1ではございますが、この検定がなかなか興味深いものでしたので、noteしておきたいと思います。

このDFPは、ザ・実用フランス語検定といった印象です。サンプル問題集はこちらの公式サイトからご覧いただけますが、お母ちゃんが受けた2023年3月の内容はざっくりこんな感じでした:

PCでライティング

✍️ フランスの高級ハンドバッグブランドに対して、これから開拓すべきはインドかブラジルか、用意されている5つの関連記事を読んで提案を書く(40分)
✍️ 7分間の多様性についてのパネルディスカッションを聞いて要約する(50分)
✍️ 冷蔵庫の新モデルの広告を書く(30分)
*受験者によっては携帯電話や暖房器具など、提示される課題にバリエーションがあり

1対1のスピーキング

🗣 業務用自動掃除機のセールストークする。3つのモデルの機能の違いを説明し、見積書や分割払いなどの提案も交える。(準備15分・実施10分)
🗣 Difference between authority and powerについて、その場で意見を述べる(5分)

この試験で何より困ったのが、ライティングを入力するために会場に用意されているデスクトップのキーボードが、使い慣れた「QWERTY」配列ではなく、フランス語流の「AZERTY」であること。👇これです。

まともに打てません(汗)。A・M・Q・W・Z・点の場所が違う上に、あちこちにつくアクセントやら、お髭がついたçやら、帽子を被ったôやら、入力に必死です。事前に知らされており覚悟してましたが、やはり大変だわよ「AZERTY」。

そしてこの検定、辞書は仏仏でも仏英でも日仏でも何でも持ち込みOKなのでこちらを持参しましたが、試験中はフランス語やらAZERTYやらでヒーヒー大忙しで、辞書なんぞ引いてる暇はありませんでした。

一度も使わなかった辞書

ということで、この試験も大いに焦り汗をかき、興味深い経験となりました。この検定は、公式サイトにある唯一のサンプル問題集(1セットのみ)を試してみる時も、実際の試験でも、手持ちのフランス語を懸命に絞り出して使うことができるので、フランス語を使う練習になること間違いなしな、ザ・実用フランス語であります。

そしてこの検定を受けて気がついたのが、「話すフランス語」がC1レベルに全くといっていいほど到達していないお母ちゃんでも、検定という世界においては、大人の理解力と思考力で構成を整えてある程度カバーできちゃう技があるということ。大人は求められていることがなんとなくイメージできちゃうし、伝え方を工夫する知恵を持っているので、子供に比べると力技で本来の力よりも上の点数を取りやすいです。よくある「英検○級持ってるけど話せない」という現象を立証したようです。

英語でもフランス語でも、リアルな生活の場でどれだけ自然で整った形でコミュニケートできるかが何よりもものを言う。話すとなるとまだまだB2半ばな気がするお母ちゃんは、「検定よりも実用力」という本来の語学の目的を改めて肝に免じて参りたいと思います!

おまけの一枚:そして今日もまた餃子✌︎('ω')✌︎


お母ちゃんゼロからフランス語を時系列で♪


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