土壌改良作戦と頂き物
2017年1月11日(水)〜13日(金)はくつろぎスペースの土改良作戦。
くつろぎスペースの粘土のような土壌をなんとかしたくて、改良を試みた。このままでは長靴以外、侵入することはできない。
雨上がりはこんな状態になる。それから晴れの日が3日以上続かないと水たまりは消えない。先日、硬くなりかけた土を掘り返してみたら、水がたまりすぎていて、ドブの臭いがすごかった。
どうにか水はけの良い土にすることはできないものかと、いろいろと思案していた。
ネットで調べてみたところ、もっとも単純な方法は土を丸ごと交換してしまう方法。まずは、大掛かりな作業をせずに済む方法を採用したいと思い今回は却下。
続いては、腐葉土などを混ぜる。これもやってみようかと思ったが、とりあえず保留。
そして、土壌改良剤の散布。粘土質の土壌に困っているという人は割といるようで、試行錯誤しているのがわかる。その中で、最も効果的だと思われるのが、土壌改良剤を土に撒くことだった。水で薄めて土に散布するだけらしい。本当にこれでよくなるのかわからないが、とりあえずとっつきやすいものから試してみることにした。
土壌改良資材EB-aをアマゾンにて2500円で購入。このEB-aを使うと「電荷の作用によってあらゆる種類の土壌を耐水性団粒とし、無数の毛管、非毛管の孔げきを持つ膨軟な土壌構造を形成する」そうだ。どういうメカニズムなのか詳しくはわからないんだが、この液体を水に薄めて土に撒くと、土が粒状に固まり、そこに隙間ができて透水性、通気性が良くなるということらしい。
現在の土の様子である。これがパラパラっとなるのか。劇的な変化などあまり期待していないが、とりあえずマニュアル通りEB-aを水で200倍に薄めてジョウロで撒く。
先に耕してから水やりをした方がよかったな。ネットで仕入れた話によると「雨上がりの土が理想だが、水が溜まりすぎていると上部で膜を張り内部には浸透しない」のだそうだ。まさにこの状況のことをいうのだろうな。
とりあえず一度水やりをしてしまったので、翌日まで待つことにした。
翌日、変化なし。
表面だけでもほんのちょっとだけでも変わっているかと思ったけど、余計ネチャネチャになっている気がする。
ムカついたのでシャベルを刺して無理やり排水。
これ全部耕した方がいいのかなあ。筋肉痛で動きたくなかったため、シャベルでいい加減にザクザクした状態のまま水やり。
明日変化がなかったら暴れ馬で掘り返してからちゃんとやってみよう。と言っても明日から和田山町は暴風雪らしい。そもそもこの季節に土壌改良を試みる時点で間違っているのだろう。雪は積もり、土は乾く暇がないのだ。だからこそ改良しなければならないのだが、これはやっぱり春まで待たなければならないのかなあ。
12日(木)に、オジイが作っていたピーマンが終わったので、そこに余った絹さやを植えていたら、手前の道路から僕を呼ぶ声が聞こえた。
顔を上げたら家の前の畑を作っているおっちゃん(通称:バボさん)のところの奥さんだった。
「これ食べなる?」と言って、ネギの束を差し出された。
「あ、どうもこんにちは。え、それ」
「これ、食べなるん?」
「いやー、食べますけど、え、いいんすか、こんなに」
「食べて食べて」
「あーそりゃ...いただきます、いつもお世話になってます」
「はいはいはーい」
そう言って奥さんはそのままワゴンに乗って畑の反対側まで行ってしまった。
家の前のバボさんは頻繁に野菜や果物をくれるちょっとシャイなおっちゃんである。農業で飯を食っている人だから、このおっちゃんが作った野菜をいただくということは、スーパーに並んでいる野菜を無料でもらっているのと同じようなものだ。
このネギは訳あり品なのかもしれないが、訳あり品の理由というのは、ほぼ見た目に限られる。見た目を除き味や安全性で評価すれば、このネギも店頭に並べられるはずだ。
今回、奥さんが僕にこのネギをくれたのも、たまたま僕が庭先に出ていたからかもしれない。だが、そこでくれてやろうと思ってくれたことにありがたみを感じずにはいられなかった。この辺りでは、年頃の若え衆が日なか表に出るのは奇妙なことだしね。
P.S.
僕がネギをもらった後、ウチの母親が神戸のお土産をバボさんのところに持って行ったところ、ネギの束を抱えて帰ってきた。